







大阪府の2026年3月実施の令和8年度(2026年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。
大阪府の理科問題は、難易度としては標準。 生物・物理・化学・地学がバランスよく出題されていますので、不得意分野を持っている場合は、しっかりと克服しておくと吉です。
ヒトが食べた食物は、消化によって吸収されやすい物質に分解されることを知ったTさんは、食物に含まれている養分と、ヒトの消化のしくみについて調べた。また、TさんはR先生と一緒に、デンプンに対するだ液のはたらきを確認する実験を行った。次の問いに答えなさい。
【Tさんが食物に含まれている養分について調べたこと】
・米やいもなどに含まれている㋐デンプンは炭水化物の 1 つであり、ヒトが生きていくために必要な エネルギー源になる。
・㋑大豆(ダイズの種子)や肉などに含まれているタンパク質は、主にヒトの体をつくる材料になる。
・油やバターなどに含まれている脂肪は、ヒトが生きていくために必要なエネルギー源になる。
下線部㋐について、次の文中の〔 a 〕に入れるのに適している語を漢字 3 字で書きなさい。
植物が光を受けて、水と二酸化炭素から、デンプンなどの養分と酸素をつくり出すことを〔 a 〕という。
下線部㋑について、次の文中の〔 b 〕に入れるのに適している語を漢字 3 字で書きなさい。
【Tさんがヒトの消化のしくみについて調べたこと】・ 口から取り入れられた食物は、㋒食道、胃、腸などからなる 1 本の管を通るうちに、消化液のはたらきなどによって、体内に吸収されやすい物質に分解される。
・ デンプンは、㋓だ液やすい液のはたらきなどによって、ブドウ糖が 2 ~ 10 個程度つながった物質(麦芽糖など)をへて、最終的にブドウ糖にまで分解される。
・ タンパク質は、胃液やすい液のはたらきなどによって、アミノ酸に分解される。
・ 脂肪は、すい液や㋔胆汁のはたらきなどによって、脂肪酸とモノグリセリドに分解される。
下線部㋒について、この管は何と呼ばれているか。漢字 3 字で書きなさい。
下線部㋓について、次のア~エのうち、だ液の中に含まれ、デンプンを分解する消化酵素として最も適しているものはどれか。1 つ選び、記号で答えなさい。
ア リパーゼ イ アミラーゼ ウ ペプシン エ トリプシン
下線部㋔について述べた次の文中の ⓒ 〔 〕、 ⓓ 〔 〕から適しているものをそれぞれ 1 つずつ選び、記号で答えなさい。
胆汁は、 ⓒ 〔 ア 消化酵素を含まない イ 複数の種類の消化酵素を含む 〕消化液であり、ⓓ 〔 ウ 肝臓 エ すい臓 〕でつくられ、胆のうに蓄えられている。
【実験】デンプンに対するだ液のはたらきを確認する実験を行った。4 本の試験管A、B、C、Dを用意し、それぞれデンプン溶液を 2 ㎤ ずつ入れた。A、Bにはうすめただ液を 1 ㎤ ずつ加え、C、Dには水を 1 ㎤ ずつ加え、図Ⅰのように、A~Dを 40 ℃の温水に 5 分間つけた。その後、4 本の試験管を取り出し、 A、Cについてはヨウ素液に対する反応を、B、Dについては㋔ベネジクト液に対する反応を調べた。 表Ⅰは、その結果をまとめたものである。
下線部㋕について述べた次の文中の ⓔ 〔 〕、 ⓕ 〔 〕から最も適しているものをそれぞれ1 つずつ選び、記号で答えなさい。
ベネジクト液には、ブドウ糖や麦芽糖を含む液体に入れて ⓔ 〔 ア 冷却 イ 加熱 〕すると、ⓕ 〔 ウ 青色 エ 赤褐色 〕に変化する性質がある。
実験について述べた次の文中の ⓖ 〔 〕、 ⓗ 〔 〕から適しているものをそれぞれ 1 つずつ選び、記号で答えなさい。
だ液のはたらきによってデンプンがなくなったことが確認できるのは、試験管Aと ⓖ 〔 ア B イ C 〕との比較からであり、だ液のはたらきによって麦芽糖などが生じたことが確認できるのは、試験管Dと ⓗ 〔 ウ B エ C 〕との比較からである。これらのことから、だ液のはたらきによって、デンプンが麦芽糖などの物質に分解されたことが確認できる。
【TさんとR先生の会話】
Tさん: 実験から、デンプンに対するだ液のはたらきがよく分かりました。ところで、実験で試験管を40 ℃の温水ではなく、氷水につけたとしたら、実験の結果は変わっていたのでしょうか。
R先生: いい質問ですね。では、氷水を用いた実験を行って確かめてみましょう。2 本の試験管E、Fを用意し、Eでは実験の試験管Aに対する対照実験を、Fでは実験の試験管Bに対する対照実験を新たに行うとするなら、どうすればよいと思いますか。
Tさん: 対照実験であることをふまえると、〔 i 〕を入れて、これらを氷水に 5 分間つければよいと思います。
R先生: その通りです。では、実際にやってみましょう。
Tさん: 結果をまとめると、表Ⅱのようになりました。試験管を40 ℃の温水ではなく、氷水につけると、デンプンに対するだ液のはたらきは確認できなくなるのですね。
R先生: その通りです。一般に、だ液の中に含まれている消化酵素は、体内の温度に近い温度でよくはたらくことが分かっており、体内の温度から大きく離れた温度になると、消化酵素のはたらきが弱くなったり、消化酵素がはたらかなくなったりするのです。

次のア~オのうち、上の文中の〔 i 〕に入れる内容として最も適しているものを 1 つ選び、記号で答えなさい。
ア EとFのどちらにも、水 2 ㎤ とうすめただ液 1 ㎤
イ EとFのどちらにも、デンプン溶液 2 ㎤ と水 1 ㎤
ウ EとFのどちらにも、デンプン溶液 2 ㎤ とうすめただ液 1 ㎤
エ Eには水 2 ㎤、Fにはデンプン溶液 2 ㎤
オ Eにはデンプン溶液 2 ㎤、Fには水 2 ㎤
酸素を吸収し、二酸化炭素を出すことを呼吸と言います。植物も一日中呼吸をしています。
子葉が1枚の植物を単子葉類、子葉が2枚の植物を双子葉類と言います。
消化管は口→食道→胃→十二指腸→小腸→大腸という順番で繋がっています。
トリプシンとリパーゼはすい液、ペプシンは胃液に含まれる消化酵素です。
胆汁は消化酵素を含みませんが、脂肪の消化を助けるはたらきがあります。
ヨウ素液はデンプンに反応し、加熱なしで青紫色に変化します。
だ液によるはたらきを調べたいときは、だ液がある・ない以外の条件が同じものを比較します。
調べたい条件以外を全く同じにして比較する実験を対照実験と言います。
(7)と同じように、調べたい条件以外を全く同じにします。
今回は温度による変化を調べたいので、それ以外の条件は試験管A,Bと同じにします。
物体にはたらく力と物体の運動との関係について興味をもったKさんは、斜面上の台車の運動のようすを調べる実験をF先生と一緒に行い、考察した。次の問いに答えなさい。ただし、摩擦や空気抵抗および糸の質量は考えないものとする。
右の図は、あるばねを引く力の大きさとばねののびとの関係を表したものである。右の図から読み取ると、ばねののびが 3 cm であるとき、ばねを引く力の大きさは何Nか、書きなさい。答えは小数第 1 位まで書くこと。

地球上で、質量 300 g の物体Pにはたらく重力の大きさを 3 Nとした場合、月面上での物体Pの質量と物体Pにはたらく重力の大きさを、それぞれ書きなさい。ただし、月面上での物体Pにはたらく重力の大きさは、地球上での 6 分の 1 になるものとする。
【実験 1 】Kさんは、斜面に沿って下る台車の運動のようすを調べるため、次の操作 1 ~操作 3 を行った。
操作 1: 図Ⅰのように、1 秒間に 60 回点を打つ記録タイマーを斜面に固定し、記録タイマーに記録テープを通した後、その記録テープを台車に取り付け、台車を手で押さえて斜面上に静止させた。

下線部㋐について、一般に、記録タイマーが 1 秒間に点を打つ回数は、西日本では 60 回であるが、東日本では 50 回である。記録タイマーが 1 秒間に 50 回点を打つ場合、記録テープを 0.10 秒ごとに切り取るためには、何打点ごとに記録テープを切り取ればよいか、書きなさい。
実験 1 において、台車が動き始めて 0.20 秒後から 0.30 秒後までの 0.10 秒間における、台車の平均の速さは何 cm/s か、図Ⅱ中の値を用いて求めなさい。
【実験 2 】Kさんは、実験 1 よりも斜面の傾きの角度を少し大きくして、操作 1 ~ 操作 3 をもう一度行った。図Ⅲは、台車が動き始めてから 0.40 秒間の記録テープを 0.10 秒ごと( 6 打点ごと)に切り取り、左から順に下端をそろえてグラフ用紙にはり付けたものである。
【Kさんが図Ⅱと図Ⅲから台車の運動についてまとめたこと】
・実験 1 でも実験 2 でも、台車はそれぞれ一定の割合で速さが増加した。
・実験 1 に比べて実験 2 の方が、台車の速さが増加する割合が大きかった。

台車が動き始めてからの経過時間を t〔秒〕とし、t〔秒〕の間に台車が移動した距離をD〔cm〕とする。次のア~エのうち、実験 1 と実験 2 における、t とDの関係を表したグラフとして最も適しているものはどれか。1 つ選び、記号で答えなさい。

【KさんとF先生の会話 1 】
F先生: 台車が斜面に沿って下っている間、台車の運動の向きにはたらく力について考えてみましょう。図Ⅳは、台車にはたらく重力を、斜面に平行な分力(分力A)と斜面に垂直な分力(分力B)に分解したようすを表しています。
Kさん:台車の運動の向きには、分力Aがはたらきます。
F先生: その通りです。では、図Ⅳにおいて、斜面の傾きの角度が大きくなると、分力Aの大きさはどうなるでしょうか。
Kさん: 斜面の傾きの角度が大きくなると、分力Aは大きくなります。そうか、だから実験 1 よりも実験 2 の方が、台車の速さが増加する割合が大きかったのですね。
F先生:その通りです。

図Ⅳにおいて、Rで示した部分の角度は、斜面の傾きの角度と同じ大きさになる。図Ⅳについて述べた次の文中の ⓐ 〔 〕、 ⓑ 〔 〕から適しているものをそれぞれ 1 つずつ選び、記号で答えなさい。
分力Bの大きさは、 ⓐ 〔 ア 斜面の傾きの角度によって変わらない イ 斜面の傾きの角度が大きくなると小さくなる 〕。分力Bの大きさが、分力Aの大きさと等しくなるのは、斜面の傾きの角度が ⓑ 〔 ウ 30 ° エ 45 ° オ 60 ° 〕になったときである。
【KさんとF先生の会話 2 】
F先生: 図Ⅴは、糸の一端におもりをつなぎ、糸のもう一端に台車をつないだ後、斜面に固定された滑車に糸をかけ、台車を手で押さえて斜面上に静止させたようすを模式的に表したものです。台車から手を離した後の台車の運動について考えてみましょう。台車から手を離した後、台車には斜面に平行な方向にどのような力がはたらきますか。
Kさん: 台車には、糸が台車を引く力と、図Ⅳに示されたような、台車にはたらく重力の斜面に平行な分力がはたらきます。
F先生: そうですね。それらの 2 力は一直線上にあると考えられ、㋑2 力がつり合っている場合は、2 力の合力の大きさが 0 となり、台車は静止します。では、それらの 2 力がつり合っていない場合、台車はどのような運動をしますか。
Kさん: 例えば、それらの 2 力のうち、糸が台車を引く力の方が大きい場合、台車は斜面に沿って上る と考えられます。その間、それらの 2 力の合力の大きさは変化しないため、台車が斜面に沿って上る速さが〔 c 〕と考えられます。
F先生: その通りです。このように、物体にはたらく力とその大きさに着目することは、物体の運動に ついて考える上でとても大切なことです。

下線部㋑について、次の問いに答えなさい。
① 右の図は、台車に対して斜面に平行な方向にはたらく 2 力のうち、重力の斜面に平行な分力を表したものである。この力とつり合っている、糸が台車を引く力を、解答欄の図中に、直定規を用い 1 本の矢印ではっきりと分かりやすくかき加えなさい。糸と台車の接点に示した「 」を作用点とすること。

② 次のア~ウのうち、台車が斜面上に静止している場合における、台車の質量とおもりの質量の関係について述べた文として最も適しているものはどれか。1 つ選び、記号で答えなさい。
ア 台車の質量とおもりの質量は等しい。 イ 台車の質量はおもりの質量より小さい。
ウ 台車の質量はおもりの質量より大きい。
上の文中の〔 c 〕に入れるのに適している内容を、台車の速さの変化に着目して、「割合」の語を用いて書きなさい。
グラフの読み取り問題です。
質量は物体そのものの量を表すため変わりません。
月面上での重力は地球上の6分の1になるので、3N × 6分の1 を計算して0.5Nになります。
1秒間に50回点を打つので、0.10秒で5回点を打ちます。
図Ⅱより、0.20秒後~0.30秒後までの0.10秒間に進んだ距離は6.5cmであることがわかります。
よって速さは、6.5cm÷0.10秒 = 65cm/s より、65cm/sであると求められます。
斜面を台車が下る運動は等加速度運動なので、グラフは二次関数になります。(等速直線運動の場合、グラフは直線になります)
移動した距離より、エのグラフが正解になります。
斜面の傾きの角度が大きくなると、分力Aは大きくなり、分力Bは小さくなります。分力Aと分力Bの大きさが等しくなるとき、台車に働く重力は分力A、分力Bを辺とする正方形の対角線になるので、45°になります。

台車が斜面上に静止しているとき、①の図の二つの力がつり合っています。斜面下向きの力は台車にはたらく重力の分力であり、傾きが0でなければ、その分力よりも台車にはたらく重力の方が大きくなるので、答えはウになります。
物体に力を加え続けると、等加速度運動をします。
物体に一瞬だけ力を加えその後何の力も働かなければ、等速直線運動をします。
酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜ合わせると中和が起こる。このしくみに興味をもったYさんは、酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液について調べ、N先生と一緒に実験を行い、考察した。次の問いに答えなさい。
【Yさんが調べたこと】
・ 塩酸に鉄や亜鉛の小片を入れると、〔 a 〕が発生する。
・ アルカリ性の水溶液にフェノールフタレイン溶液を加えると、水溶液の色は〔 b 〕色に変化する。
・ 酸性の水溶液にBTB溶液を加えると水溶液の色は黄色に変化し、アルカリ性の水溶液にBTB溶液を加えると水溶液の色は青色に変化する。
・ 酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜ合わせると、互いの性質を打ち消し合う反応が起こる。この反応を中和といい、㋐中和が起こって塩と水ができる。
上の文中の〔 a 〕に入れるのに適している気体の名称を書きなさい。
次のア~エのうち、上の文中の〔 b 〕に入れるのに最も適しているものを 1 つ選び、記号で答えなさい。
ア 青 イ 赤 ウ 緑 エ 黄
次のア~エのうち、混ぜ合わせると中和が起こる水溶液の組み合わせとして最も適しているものはどれか。1 つ選び、記号で答えなさい。
ア 酢酸と塩化ナトリウム水溶液 イ アンモニア水と塩化ナトリウム水溶液
ウ 酢酸と水酸化カリウム水溶液 エ アンモニア水と水酸化カリウム水溶液
下線部アについて、次の文は、中和が起こってできた塩について述べたものである。文中の〔 c 〕に入れるのに適している内容を簡潔に書きなさい。
酸の陰イオンと〔 c 〕が結びついてできた物質を塩という。
【実験】酸性の水溶液にアルカリ性の水溶液を加えていく実験を行った。図Ⅰのように、BTB溶液を 2 滴加えたうすい塩酸 10 ㎤ に、うすい水酸化ナトリウム水溶液を 1 ㎤ ずつこまごめピペットで加えた後、ガラス棒で混ぜた。水溶液の色は、加えたうすい水酸化ナトリウム水溶液の体積が 0 ~ 9 ㎤ のときは黄色、10 ㎤ のときは緑色、11 ~ 15 ㎤ のときは青色であった。

【YさんとN先生の会話 1 】
N先生: 酸性の水溶液にアルカリ性の水溶液を加えていくとどのような変化が起こるのかを、水溶液中のイオンに着目して考えてみましょう。実験におけるイオンのモデルは図Ⅱのように表すことができます。Bではまだ酸性である水溶液が、Cでは完全に中和されて中性になり、Dではアルカリ性になることを表しています。また、水分子は中和によってできた分子のみをモデルで表しています。
Yさん: 図Ⅱをもとに考えると、A→B→Cでは加えた水酸化物イオンの数だけ中和が起こっており、C→Dでは中和は起こっていないといえそうです。
N先生: その通りです。実験において中和がどの過程で起こっていたかよく分かりましたね。

右のア~エのうち、図Ⅱ中の点線に入れるのに最も適しているものはどれか。1 つ選び、記号で答えなさい。

図Ⅱにおいて、うすい水酸化ナトリウム水溶液を加えていくにつれて、水溶液の pHの値はどのように変化していくと考えられるか。次のア~エのうち、最も適しているものを 1 つ選び、記号で答えなさい。
ア Bでは 7 より小さな値であり、Cで 7 になり、Dでも 7 のままである。
イ Bでは 7 より小さな値であり、Cで 7 になり、Dでは 7 より大きな値になる。
ウ Bでは 7 より大きな値であり、Cで 7 になり、Dでは 7 より小さな値になる。
エ Bでは 7 より大きな値であり、Cで 7 になり、Dでも 7 のままである。
【YさんとN先生の会話 2 】
Yさん: そういえば、実験において、水溶液中に塩化ナトリウムの結晶は確認できませんでした。これは、図Ⅱのように、塩化ナトリウムが塩化物イオンとナトリウムイオンに電離していたためなのですね。
N先生: その通りです。実験において、水溶液中にもともとあった塩化物イオンの数は、図Ⅲのグラフのように一定であり、ナトリウムイオンの数は、加えた水酸化ナトリウム水溶液の体積に応じて、図Ⅳのグラフのように増加していきます。
Yさん: グラフにすると、水溶液中で塩化物イオンとナトリウムイオンの数がどうなっていたのかよく分かりました。塩化ナトリウムとは違って、中和が起こってできる塩が電離せずに沈殿する場合についても、イオンの数はどうなるか考えてみたいと思います。

硫酸と水酸化バリウムの中和を表した次の化学反応式中の〔 d 〕に入れるのに適している化学式を、あとのア~エから 1 つ選び、記号で答えなさい。
H₂SO₄ + Ba(OH)₂ → 〔 d 〕+ 2H₂O
ア BaSO₄ イ Ba₂SO₄ ウ BaHSO₄ エ BaH₂SO₄
次の文は、下線部㋑について述べたものである。文中の ⓔ 〔 〕から適しているものを 1 つ選び、記号で答えなさい。また、文中の〔 f 〕に入れるのに最も適しているものを、あとのエ~キから 1 つ選び、記号で答えなさい。ただし、加えたうすい水酸化バリウム水溶液の体積が 10 ㎤ のとき水溶液は中性になるものとし、水溶液が中性になるまで、バリウムイオンは加えた分だけ硫酸イオンと結びつくものとする。
水溶液が中性になるまで、水溶液中の硫酸イオンの数は ⓔ 〔 ア 増加していく イ 減少していく ウ 一定である 〕と考えられる。また、水溶液中のバリウムイオンの数の変化を表すグラフは、〔 f 〕のグラフであると考えられる。

塩酸に鉄や亜鉛の小片を入れたときの反応式は以下のようになります。
Fe(鉄) + 2HCl(塩酸) → FeCl₂ + H₂
Zn (亜鉛)+ 2HCl → ZnCl₂ + H₂
このように、金属が塩酸に溶けるとき、水素を発生します。
フェノールフタレイン液はアルカリ性のとき透明→赤色に変化する液体です。
問題文にあるBTB溶液と区別して覚えましょう。
中和は酸性の水溶液とアルカリ性の水溶液を混ぜ合わせた時に起こる反応です。
選択肢のうち、酢酸は酸性、塩化ナトリウム水溶液(食塩水)は中性、水酸化カリウム水溶液とアンモニア水はアルカリ性なので、酸性とアルカリ性の水溶液の組み合わせであるウが正解になります。
例えば、塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和の反応式は以下の通りになります。
HCl + NaOH → NaCl + H₂O
(酸)+(アルカリ)→(塩)+(水)
このとき塩となるNaClは、HClのCl⁻(塩化物イオン)とNaClのNa⁺(ナトリウムイオン)が結びついてできた物質です。
Aの状態からNa⁺とOH⁻が一つずつ増えている図を選びます。
pHの値が7のとき中性、7より小さいときは酸性、7より大きいときはアルカリ性になります。
今回は酸性の水溶液にアルカリ性の水溶液を加えているので、答えはイになります。
化学反応の前後では、分子の数や質量は変化しないという性質(質量保存の法則)を使って考えます。
水溶液が中性になるまで、硫酸イオンはバリウムイオンと反応し硫酸バリウムとなって沈殿するため、水溶液中の硫酸イオンの数は減少し、バリウムイオンの数も増えません。中性になってからはバリウムイオンの数が増加していくため、グラフはオが正解です。
大阪市に住むHさんは、寒冷前線が通過した日を含む連続した 2 日間における気象データを調べた。また、Hさんは、調べた気象データを用い、気温と湿度の関係についてS先生と一緒に考察した。次の問いに答えなさい。ただし、温度による空気の体積の変化は考えないものとする。
【Hさんが調べたこと】
・ 図Ⅰは、ある年の連続した2日間( 4 月 29 日と 4 月 30 日)における、大阪市の気象データの一部をまとめたものである。
・ 4 月 29 日は、午前中はよく晴れたが、午後はしだいに雲が広がっていった。
・ ㋐4 月 30 日は、1 日を通して雲が広がり、午前中に雨が降った。

右の図は、4 月 29 日の 15 時の天気、風向、風力を示す記号を拡大したものである。次のア~エのうち、右の図が示す風向として適しているものを 1 つ選び、記号を〇で囲みなさい。

ア 北東 イ 北西 ウ 南東 エ 南西
下線部㋐について、4 月 30 日は午前中に雨が降り、湿度が高くなった。4 月 30 日の湿度について述べた次の文中の ⓐ 〔 〕、 ⓑ 〔 〕から最も適しているものをそれぞれ 1 つずつ選び、記号で答えなさい。
図 Ⅰ の グ ラ フ に お い て、 湿 度 が 最 も 高 い 時 刻 は、4 月 30 日 の ⓐ 〔 ア 3 時 イ 6時 ウ 12 時 〕であり、そのときの湿度の値は ⓑ 〔 エ 約 68 % オ 約 80 % カ 約 91 % 〕である。
図Ⅰ中のA~Dのうち、気温や風向の変化から、寒冷前線が大阪市を通過したと考えられる時間帯はいつか。最も適しているものを 1 つ選び、記号で答えなさい。
【HさんとS先生の会話 1 】
Hさん: 図Ⅰの 4 月 29 日の 6 時ごろから 12 時ごろの時間帯を見ると、気温が上がっていくのとは反対に、湿度は下がっていっています。これはなぜでしょうか。
S先生: いいところに気付きましたね。湿度は、水蒸気の量や気温によって決まります。ここでは空気 1 ㎥ に含まれている水蒸気の量は一定だと仮定して、4 月 29 日の 6 時ごろから 12 時ごろの時間帯に湿度が下がった理由を考えてみましょう。図Ⅱは、空気の温度と飽和水蒸気量と
の関係を表したものです。
Hさん: 図Ⅱから考えると、空気の温度が上がると、空気 1 ㎥ に含まれている水蒸気の量が一定のまま、〔 c 〕ため、湿度が下がるのですね。
S先生: その通りです。4 月 29 日の 6 時ごろから 12 時ごろの時間帯でも、同じようなことが起こっていたと考えられます。

HさんとS先生の会話 1 の〔 c 〕に入れるのに適している内容を書きなさい。
図Ⅱから分かることについて述べた次の文中の〔 d 〕、〔 e 〕に入れるのに適している数を、図Ⅱ中の値を用いて求めなさい。〔 d 〕の答えは小数第 1 位まで、〔 e 〕の答えは整数で書くこと。
28 ℃の空気 1 ㎥ に 10.7 g の水蒸気が含まれている場合、この空気 1 ㎥ は最大であと〔 d 〕gの水蒸気を含むことができると考えられ、また、この空気の露点は〔 e 〕℃であると考えられる。
【HさんとS先生の会話 2 】
S先生: ところで、閉めきった室内で暖房を使用すると、室内の空気が乾燥すると聞いたことはありませんか。
Hさん: はい、聞いたことがあります。閉めきった室内の水蒸気の量が一定であれば、室内の空気の温度が上がっていくのとは反対に、湿度は下がっていくのですね。
S先生: その通りです。一般に冬になると、日本列島の太平洋側は、湿度が低く乾燥した日が多くなります。冬に暖房を使用すると、さらに室内の空気の湿度が下がって空気が乾燥します。㋑暖房を使用する際は、加湿器を使用するなどして、室内の空気の湿度が下がり過ぎないようにしま しょう。
図Ⅲは、日本列島付近の地図上に、冬に発達する気団(気団P)と、夏に発達する気団(小笠原気団)を模式的に表したものである。
① 図Ⅲ中の気団Pは、小笠原気団に対して何と呼ばれているか、気団の名称を書きなさい。
② 冬になると、日本列島は気団Pの影響を強く受ける。次の文中の ⓕ 〔 〕、 ⓖ〔 〕から最も適しているものをそれぞれ 1 つずつ選び、記号で答えなさい。
一般に、図Ⅲ中の気団Pは、小笠原気団に比べ、冷たくて ⓕ 〔 ア 湿っている イ 乾いている 〕。気団Pから吹き出した季節風には、日本海の上を通る間に多くの水蒸気が供給される。そのため、季節風が日本列島に到達し ⓖ 〔 ウ 山にぶつかって上昇する際に エ 山をこえて下降する際に 〕、雲が発生し雨や雪が降ることが多い。

下線部㋑について、空気の温度が 22.5 ℃、湿度が 30 %の密閉された室内において、加湿器によって420 g の水蒸気が室内に均一に供給された場合、室内の空気の湿度は何%になると考えられるか。22.5 ℃における飽和水蒸気量を 20 g/㎥ として求めなさい。ただし、室内の空気の体積は 100 ㎥ であり、室内の空気の温度は 22.5 ℃で変わらないものとする。
上が北のとき、右が東、左が西になります。
グラフの読み取り問題です。
温度が下がり、風向が大きく変わっている時間帯を選びます。
グラフより、28℃の空気1㎥には最大で27.2gの水蒸気を含むことができると読み取れるので、
27.2g - 10.7g =16.5g
また、グラフから飽和水蒸気量が10.7g/㎥の温度を読み取り、12℃であると分かります。
気団は区別して覚えておきましょう。
シベリア気団:北西、冷たい、乾燥している
オホーツク海気団:北東、冷たい、湿っている
小笠原気団:南東、温かい、湿っている
揚子江気団:南西、温かい、乾燥している
まず、この室内の空気には何gの水蒸気を含むことができるか計算します。
空気の温度22.5℃のときの飽和水蒸気量は20g/㎥、室内の空気の体積が100㎥であるので、
20g/㎥ × 100㎥ = 2000g
次に、最初の時点で空気中に何gの水蒸気が含まれているか計算します。
さっき求めた2000gと、湿度が30%であることから、
2000g × 0.30 = 600g
そこに加湿器によって420gの水蒸気が供給されるので、
よって、答えは51%になります。
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