【国語】和歌 テストに出る「掛詞・枕詞・序詞」も解説!

皆さん、『和歌』はご存知でしょうか?

何となく知っている方も多いと思います。

ここで正しい知識を身につけましょう!

 

和歌はテストに必ずと言っていいほど出題されます。

特に、テスト頻出の和歌の修辞法は暗記必須です!

「掛詞・枕詞・序詞」をちゃんと理解していますか?

せめてそれだけでも復習していきましょう!

目次

1.和歌とは

さて早速ですが、和歌について見ていきましょう!

例えば、和歌は下記のようなものです。

 

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる

 藤原敏行

 

【和歌のポイント】

  • 1行に入っている音の数が決まっていてリズムがある(5.・7・5・7・7)
  • 飛鳥時代から江戸時代までに作られた古い歌のみを和歌という

 

 

したがって、以下は和歌ではなく俳句です。

「5・7・5」になっています。 注意しましょう。

柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺 

正岡子規

 

 

2.古今和歌集「仮名序」

『古今和歌集』ってご存知でしょうか?

特徴について以下にまとめましたので、確認してから今回の内容に入りましょう!

 

『古今和歌集』のポイント
  • 時代:平安時代
  • ジャンル:和歌集
  • 天皇の命令で作られた
  • 序文がついている「仮名序」という)
    • ひらがなで書いた序文
    • 紀貫之が書いた

 

では早速、「仮名序」の部分を見ていきましょう!

 

歴史的仮名遣い

やまと歌は、人の心を種として、

万の言の葉とぞなれりける。

 

世の中にある人。

事業しげきものなれば、

心に思ふことを、

見るもの、聞くものにつけて、

言ひ出せるなり。

 

花に鳴くうぐひす、

水に住む蛙の声を聞けば、

生きとし生けるもの、

いづれか歌をよまざりける。

 

力をも入れずして、

天地を動かし、

目に見えぬ鬼神をも、

あはれと思はせ、

男女の仲をも和らげ、

猛き武士の心をも、

なぐさむるは、歌なり。

 

 

 

現代仮名遣い

やまと歌は、人の心を種として、

万の言の葉とぞなれりける。

 

世の中にある人。

事業しげきものなれば、

心に思ことを、

見るもの、聞くものにつけて、

出せるなり。

 

花に鳴くうぐす、

水に住む蛙の声を聞けば、

生きとし生けるもの、

れか歌をよまざりける。

 

力をも入れずして、

天地を動かし、

目に見えぬ鬼神をも、

れと思せ、

男女の仲をも和らげ、

猛き武士の心をも、

なぐさむるは、歌なり。

 

現代語訳

和歌は、人の心を種として、

(そこから生まれて)たくさんの言葉になったものだ。

 

この世の中に生きている人には、

出来事・やる事がたくさんあるから、

心に思うことを、

見るもの、聞くものにたくして、

言い表すのである。(=和歌)

 

花のところで鳴くうぐいす、

水に住むカエルの声を聞けば、

生きているすべてのものの、

どれが歌を詠まないだろうか。(いや、すべてのものが歌を詠む。)

 

力も入れずに、

天地の(神々の心を)動かし、

目に見えない恐ろしい神も。

しみじみと感動させ、

男女の仲も親しくさせ、

勇ましい武神の心も

楽しませるのは和歌である。


重要語句

  • やまと歌→和歌
  • しげき(形容詞:しげし)→たくさん

ポイント

【解釈】「花に鳴くうぐひす、水に住む蛙の声を聞けば、・・・」

  • うぐいす=
  • カエル=(カジカガエルのこと)

したがって、「1年を通して」と言いたいのです。

カエルが梅雨や夏ではなく、種類が指定されており、秋を示していることを知っておきましょう。

 

【反語】「いづれか歌をよまざりける。」

 

ここでは、反語という表現法が使われております。

ただ訳すと、

「どれが歌を詠まないだろうか。」

となりますが、反語であり、補って訳す必要があります。

「どれが歌を詠まないだろうか。いや、すべてのものが歌を詠む。」

という否定した文章を補いましょう。

 

3.和歌の修辞法

「修辞法」とは、言葉をより美しく感じさせるテクニックです。

和歌で使われる修辞法を見てみましょう!

テスト頻出問題ですよ!

 

掛詞(かけことば)

実際に使用されている和歌を見てみましょう!

 

白雪の まだふるさとの 春日野に いざうちはらひ 若菜摘みてむ

『後拾遺和歌集』春上

題知らず 大中臣能宣

【現代語訳】

白雪がまだ降る古里の春日野で、さあ雪をはらって、若菜を摘もう

 

「まだふるさとの」部分は、「まだ降る」「里の」というように「ふる」に2つの意味が込められています。

これを掛詞(かけことば)といいます。

 

【掛詞】

  • 1つの単語に、2つの意味をかける。
  • 和歌には2つの単語の意味が入る。
  • 現代でいうダジャレみたいなもの。

<よく使われる掛詞>

  • よる:「夜」と「寄る」
  • まつ:「松」と「待つ」
  • いくの:「生野」と「行く野」 

枕詞(まくらことば)

実際に使用されている和歌を見てみましょう!

 

ちはやぶる 神世もきかず 竜田川 から紅に 水くくるとは

『古今和歌集』秋歌下

在原業平

【現代語訳】

神の時代にも聞いたことが無い、竜田川がから紅の色に水をしぼり染めするとは。

 

ちはやぶるの部分は、訳しません。ではなぜあるのでしょうか?

それは、という言葉を導くためです。

これを枕詞(まくらことば)といいます。

 

【枕詞】

  • 特定の5文字の言葉
  • 次に来る単語をイメージさせて導く
  • 歌人がみな同じように使う

<よく使われる枕詞>

  • ちはやぶる → 神
  • たらちねの → 母
  • しろたへの → 衣
  • あをによし → 奈良

序詞(じょことば)

実際に使用されている和歌を見てみましょう!

 

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ

『詩花和歌集』恋上

題知らず 崇徳院

【現代語訳】

川が速いせいで、岩にせき止められた急流が分かれても最後には一つになるように、私もあなたにもう一度会いたいと思う

 

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川のの部分は、われという言葉を導くためにあります

川の描写を例えとして出しています。

これを序詞(じょことば)といいます。

 

【序詞】

  • 枕詞より長い(2句以上)
  • 作者が強調したい単語のかざり
  • その和歌にしか使われていない、作者オリジナルの表現

和歌には、さまざまなルールや表現技法があります。

現代語訳をする際に絶対に必要な知識ですので、必ず覚えましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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