【地理】日本の地形と気候

前回は世界の中の日本の地理や、領域の概念、時差などを学んでいきました。

今回も同じ日本地理ですが、山や川、特徴的な気候について学んでいきたいと思います。

1.造山帯と日本の山地

世界地理の復習からしていきましょう。
比較的新しい時代に大地が出来たところで、高く険しい山が多く、地震や火山の活動も活発なエリアを造山帯と呼びます。
逆に古い時代に大地が形成され大陸は、地震や火山の活動も少なく、長い期間地表が侵食されてきたので、山はなだらかで、平野が多いエリアを安定大陸と呼びます。

世界には2つの造山帯があり、一つは日本列島も属します。

  1. 環太平洋造山帯
    日本列島、アンデス山脈、ロッキー山脈など
  2. アルプス・ヒマラヤ造山帯
    アルプス山脈、ヒマラヤ山脈など

日本の地形の特徴としては環太平洋造山帯に含まれるので、険しい山が多く、平野部が少ないのが特徴です。
具体的には国土面積の3/4が山地であり、3/2が森林になります。
山地の中でも「日本の屋根」と呼ばれる、飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈からなる最も標高の高い地域の日本アルプスは覚えておきましょう。
また、フッォサマグナという地質学的に東北日本と西南日本を分ける新しい地層もテストによく出てきます。

2.日本の川と平野

日本の川の特徴は、大陸の川に比べて短く流れが急です。
そのため、流域面積が小さく、増水時にははんらんが起こりやすいことが特徴です。
日本で一番長い川は信濃川で約367km、流域面積は利根川が一番大きく約16,840km²あります。

川は地表を削ることで構造平野を作ったり、土砂を運び積もらせることで沖積平野を生成します。
特に、川によって運ばれた土砂が、山のふもとで扇の形に積みあがってできた地形を扇状地と呼びます。
また、川によって運ばれた土砂が、川の枝分かれによって、河口付近で三角形に近い形で積み重なった地形を三角州と呼びます。

扇状地は、山のふもとにできる地形のため、積みあがる石や砂の粒は比較的大きく、水はけのよい土地になります。その為、稲作には向かず、甲府盆地などに見られるように果樹栽培が盛んな地域が多いです。
三角州は、河口に出来る地形のため、たまっていく砂の粒は小さく、水はけの悪い土地になります。その為、昔から稲作に利用されることが多く、現在は住宅地としての開発が進む地域が多いです。

3.日本の近海

日本の近海について学ぶにあたり、必要な語句を覚えていきましょう。

  • 大陸棚
    陸地周辺の深さが200mほどの浅い海で、水産資源や鉱山資源が豊富です。
  • 海溝
    海底がみぞのように深くなっているところです。
  • 海流
    地球規模で起きる海水の流れのことです。赤道からの流れで、温かい海水を運ぶものを暖流、逆に赤道に流れていく冷たい海水を運ぶものを寒流といいます。海流と海流がぶつかる潮目はよい漁場になります。
  • リアス(式)海岸
    入り江と岬が複雑に入り組んだ海岸線

日本の近海の海流は4つあり、以下のようになっています。

海流名 海流の種類 流れる場所
日本海流(黒潮) 暖流 太平洋側
対馬海流 暖流 日本海側
リマン海流 寒流 日本海側
千島海流(親潮) 寒流 太平洋側

4.日本の気候の特徴と気候区分

夏は海から陸へ南東に吹き太平洋側に雨を降らせ、冬は陸から海へと北西に吹き日本海側に多くの雪と雨を降らせたりと、季節によって向きの変わる風を季節風と呼びます。

日本の気候の特徴としては5月から7月にかけて毎年おとずれる曇りや雨の多い時期である梅雨が挙げられます。
梅雨は日本の北にある冷たい空気と、南にある温かい空気がぶつかることで起こる現象で、南の温かい空気の集まりが大きくなると、やがて夏になります。
夏の終わりの8月ごろには、赤道で発達した熱帯低気圧である台風が日本にやってきます。

日本の気候区分は、本州・四国・九州については温帯、北海道が冷帯に属します。
温帯のなかでも温暖湿潤気候に分類されます。沖縄県を中心とした南西諸島の気候は亜熱帯に分類されます。
瀬戸内の気候は、山地にはさまれているため季節風の影響を受けづらく、年間を通して雨が少ないのが特徴です。
中央高地は標高が高い地域になるため、一年中降水量が少なく、気温も低いです。周りを山に囲まれている為、昼と夜や夏と冬の気温差が大きいのも特徴です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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