明石市早急対応マニュアル -不登校未然予防のための取組-

この記事は以下のサイトを参考にしています。

http://www.edi.akashi.hyogo.jp/kyoiku/gakkou_kyouiku/pdf/soukitaioumanyuaru2023.pdf

少子化の中、全国各地で依然として教育課題となっている児童生徒の不登校問題。
今回は、明石市で行っている、不登校未然防止「早期対応マニュアル」について紹介します。

目次

明石市が考える不登校・長期欠席の定義

明石市の不登校と長期欠席についての考え

明石市では、不登校と長期欠席について、以下のように定義しています。

不登校

何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために、年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由を除いた者。不登校は長期欠席に含まれる

長期欠席

年度間(1年間)に連続又は断続して「欠席日数」及び「出席停止・忌引き等」の日数の合計の日数が30日以上欠席した児童生徒

長期欠席の理由部類詳細
病気本人の心身の故障等で療養のため長期欠席した者。
経済的理由家計が苦しく教育費が出せない、児童生徒が働いて家計を助ける必要があるなどの理由で長期欠席した者。
不登校心理的・情緒的・身体的要因などにより、児童生徒が登校しないあるいはしたくても出来ず長期欠席した者。
新型コロナウイルスの
回線回避
新型コロナウイルスの感染を回避するため、本人または保護者の意思で出席しない者。
その他上記部類に該当しない理由で長期欠席した者。  例)家庭の事情、海外への長期滞在など
長期欠席の理由部類

明石市考案:不登校未然防止「早急対応マニュアル」

「不登校の予兆チェックリスト」で明石市内の生徒の現状把握

担任が中心となって学校生活を観察します。
例えば、「表情が冴えなかったり顔色が悪い」「遅刻早退の増加」「授業中や休み時間中しんどそうである」「家庭や友人間でトラブルがあった」などの該当項目があり不登校の予兆が見られた場合、「早期対応」を開始します。

「実態把握」と「情報収集」で生徒の状況を確認

不登校の予兆に気づいたら、まずは実態把握と情報収集を行います。
生徒が登校出来ているときに声掛けを行うとともに、学校生活での変化や保護者から家庭環境の変化の確認を取ります。

学校を生徒が欠席した時の明石市の対応

欠席1日目の対応:電話での確認

今日一日の家庭での過ごし方や体調、生活リズム、学校や家庭生活での不安や気になることについて本人または保護者に確認します。

欠席2日目の対応:家庭訪問での確認

今日一日の家庭での過ごし方や体調、生活リズム、学校や家庭生活での不安や気になることについて本人または保護者に確認します。また、家庭の養育環境を知る手掛かりとして、子どもや保護者の身なり・顔色なども確認します。

欠席3日目・断続欠席7日目の対応:校内での情報共有

学年・委員会・スクールカウンセラーなどで情報共有を行います。電話連絡や家庭訪問時の様子の共有、過去の欠席状況、直近の学校生活での様子の情報を共有し、今後の対応について検討します。

明石市の不登校本格化を防ぐ取組

教室以外の「学校の居場所」の活用

子どもたちの不登校を本格化させないためにも、管理職・関係教職員・スクールカウンセラー等と連携を取り、各校の実態や児童生徒の状況に応じ、教室以外の居場所づくりを進めています。また不登校生徒が登校出来た場合、温かい雰囲気で迎えられるよう配慮するとともに、徐々に学校生活への適応を図っていけるような支援を行います。

明石市教育委員会児童生徒支援課・関係機関との連携

児童生徒支援課の主任スクールカウンセラー・主任スクールソーシャルワーカーなどへの電話相談や事例検討会への派遣を要請するとともに、青少年育成センターに面接相談(教育専門相談)を申し込みます。

また、不登校の原因に「発達障害」「問題行動」「虐待」の疑いがある場合、その実態を把握し、管理職の判断のもと支援センターなどの関係機関との連携を図ります。

明石市適応教室「もくせい教室」

「もくせい教室」とは、学校に行きにくい児童生徒の居場所であり、社会的に自立することを目的とした施設です。規則正しい生活リズムの中で、自主学習や野外活動などの体験活動を実施しています。

ICTなどを活用した学習活動の推進

不登校による学習の遅れなどが学校への復帰や学校卒業後の進路選択の妨げになることが多いため、コンピュータやインターネット、遠隔教育システムなどを有効に活用し、家庭学習の推進を図ります。

明石市の不登校のお子さんの学習サポートもやる気アシストにお任せください

今回は、明石市の不登校未然防止の取組について紹介しました。不登校のお子さんへの支援はもちろん、不登校が本格化しないための早期対応方法などもしっかりまとめられていて、とてもいい取り組みではないでしょうか。

もちろん不登校のお子さんだけではなく、家庭教師のやる気アシストは、明石市で「定期テストや入試・受験対策に強い」家庭教師として、小学1年生から高校3年生のお子さんを対象に、ご自宅に伺い勉強の指導を行っています。
少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

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