宇治市の特色ある教育 – 小中一貫教育と宇治学について –

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.city.uji.kyoto.jp/uploaded/attachment/7022.pdf
https://www.city.uji.kyoto.jp/uploaded/attachment/6742.pdf

宇治市と言えば、平安時代に誕生した源氏物語の著者「紫式部」ゆかりの地であり、宇治橋や平等院鳳凰堂など数々の歴史的建造物が存在する観光名所の一つとして有名な地域です。このような長い歴史と伝統を次世代に継承するには、「知・徳・体」の調和のとれた人材を育てていくことが重要であると考えられています。
今回は、宇治市が取り組む学校・社会教育と宇治市の特色ある教育ついて詳しく紹介します。

目次

宇治市による学校教育と社会教育

宇治市の教育は、京都府内で先駆けとなる小中一貫教育と独自カリキュラムの「宇治学」による学校教育と、宇治市にある地域資源を活用した社会教育が中心です。多様な生き方や長寿社会に対応したまちづくりを目指して、文化や歴史に触れられるような環境づくりと活動成果を地域社会に還元する取組を進めています。

宇治市の教育理念

宇治市では、先進的な教育環境の充実を図り地域全体の絆をより一層深めるとともに、「ふるさと宇治」の恵まれた自然や歴史遺産や伝統文化を基盤にして、宇治市独自の教育を進めていきます。このため、今後8年間の教育理念を次のように定めています。

宇治市の教育基本目標

横の連携と縦の接続を強め、「学校の教育力」を充実させる

就学前から中学校卒業までの9年間(学齢期)は、子どもが夢を持ち、その夢に向かって自らを成長させるための基礎を形成する重要な時期です。
学校は豊富な教育資源、情報収集力・発信力、地域活動や生涯学習の拠点機能などで、子どもの成長と市民活動を支えるとともに、子どもにとって安らぎの場である家庭を基盤にした「横の連携」も進めます。
また、学校(園)種間の連続性を強めるとともに、社会に繋がる「縦の接続」を深め、小中一貫教育を柱にした「学びと育ち」の連動性を高めます。宇治市教育委員会は、学校教育体制の充実・強化を計画的に進め、学校が地域の核となる力を最大限にいかす教育システムの構築を目指します。

調和のとれた子どもの「育ち」を支え、「家庭・地域の教育力」を向上させる

子どもが生まれてから自立するまでの「育ち」を支えるのは家庭ですが、その家庭と子どもを支え、未来の人材を育てる基盤の役割を担う地域社会にも注目する必要があります。全ての住民に、「子育ての主体は家庭であり、その家庭を支えて子どもたちを健全に育成する基盤は地域社会である」という認識の定着を図っていくと同時に、子育てと青少年健全育成に関する様々な場面でより多くの住民が積極的に関わる環境づくりを進めます。
宇治市教育委員会を中心に保育園から中学校までの「縦の接続」と、育友会・PTA・保護者会・青少年関係団体との連携、福祉・保健・医療・児童相談所・警察などの「横(分野間)の連携」など、多様な職種との関係を深めながら、宇治市の教育力向上に向けて、継続的で手厚い支援を進めます。

一人ひとりの多様な生涯学習活動を「市民の社会還元力」に発展させる

多様化する宇治市民のニーズに応えていくために、民間団体・事業者・大学と連携しながら、年齢や性別などに関係なく、全ての住民が自由に知的探求、文化・芸術活動・スポーツ・健康増進・生きがいづくり・仲間づくりなどに取り組むことができる環境づくりを進めます。
さらに、少子高齢化の進行を踏まえ、増加する高齢者の学習活動の活性化や社会貢献意識の醸成を図っていくとともに、主体的で自発的な活動が世代や分野を越えて連携し、子どもの教育に活かせる仕組みづくりと体制づくりを進めます。
そして、一人ひとりの活力が「あすの宇治」の創造に発揮される新たな生涯学習社会を目指します。

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宇治市の特色ある取組

宇治市の特色ある取組「小中一貫教育」

宇治市では、2012年より小中一貫教育を全ての小中学校で実施しています。
「学校が変わり、地域が変わり、そして、子どもたちが光り輝く小中一貫教育」を目標とし、将来の夢を持ち、自己実現に向けた努力ができる子どもの育成を目指しています。9年間を見通した学習指導、生徒指導により、確かな学力の育成と児童生徒の個性の伸長と社会的な資質・能力の育成と、小中学校の教員が相互に交流を深めることによる教員の資質と指導力向上を狙いとしています。

また、地域の人々や家庭の連携を深めることにより、学校・家庭・地域が一体となった教育環境づくりを推進しています。2012年には、施設一体型の小中一貫教育校「宇治黄檗学園(うじおうばくがくえん)」(宇治小学校・黄檗中学校)が開校し、小学校・中学校の教職員が常に一緒にいることでより強固な連携と体制による小中一貫教育を実践しています。

宇治市の特色ある取組「宇治学」

宇治市立の小学3年生から中学3年生までの7学年で行っている「総合的な学習の時間」を「宇治学(うじがく)」と呼んでおり、「宇治で学ぶ・宇治を学ぶ・宇治のために学ぶ」をコンセプトに、主に「ふるさと宇治」について探求的な学習をしています。

「宇治学」の特色としては、京都文教大学と協力し、小学校3年から中学校3年までの7つの学年の「宇治学」副読本を作成し、授業に活用していることです。この副読本は、本市の地域素材や地域活動を取り入れた探究的な学習を進めるための副読本であり、主体的・対話的で深い学びを具現化するものとなっています。さらに、教員の負担の軽減と資質向上のために、指導の手引きも合わせて作成しました。
2018年に全7学年の副読本が完成し、令和元年度から全ての学年において、テーマごとに「宇治学」の取組を推進しています。

学年副読本テーマ
3年生宇治茶のステキを伝えよう
4年生発見!「ふるさと宇治」の自然を伝えよう
5年生「ふるさと宇治」の全ての人にやさしいまちに
6年生「ふるさと宇治」の魅力大発信
7年生(中1)命、そして「ふるさと宇治」を守る - 私たち中学生としてできること –
8年生(中2)「ふるさと宇治」といきる - これからの自分の生き方を考える –
9年生(中3)「ふるさと宇治」の未来 - 私たちができること –

菟道第二小学校(とどうだいにしょうがっこう)の宇治学

宇治市立菟道第二小学校が行った、小学4年生の宇治学を紹介します。
「ふるさと宇治の自然を伝えよう」をテーマに、フィールドワークで宇治市の自然の魅力や不思議を探し、協力しながら課題を解決していきます。
「課題設定情報収集整理・分析まとめ・表現」の流れで進めていき、副読本を活用しながら1年かけて学んでいきます。
「宇治学」を通して、自ら課題設定をして情報収集をする楽しさ、情報分析や整理の難しさ、他者の意見を聞き話し合う楽しさ、ふるさと宇治への郷土愛などが培われます。

宇治学から「他者と協力する」ことを学ぶ

宇治学を学ぶ上で大切なのは、「他者と協力する」ことです。
ここの「他者」は、クラスメートだけではありません。家族や地域の方々、専門知識を持つ人など様々な人々が含まれています。宇治学には、子どもたちが周りの人の声や知識、協力を得ながらあらゆる視点から物事を考えられるような力を身につけてほしいという思いが込められています。

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宇治市で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ

今回は宇治市の学校・社会教育と特色ある学校教育について紹介しました。宇治市ならではの特色ある教育はとても魅力的ですね。特に「宇治学」は地元の自然や歴史を学べるだけでなく、人と協力する力や情報収集・表現する力も培われていくので、とてもいい取組だと思いました。

家庭教師のやる気アシストは、宇治市で「定期テストや入試・受験対策に強い」家庭教師として、小学1年生から高校3年生のお子さんを対象に、ご自宅に伺い勉強の指導を行っています。
少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

この記事を書いた人
趣味:サイクリング

学習アドバイザー 後藤

家庭教師のやる気アシストで、学習アドバイザーとして年間600人以上のお子さんの勉強のお悩みを解決!たくさんのお悩みを解決してきた学習アドバイザーの目線から、勉強に関する様々なことを記事にしています。
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