京都市の生成AIパイロット校

この記事は以下のサイトを参考にしています。

https://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000314603.html

近年、生成的人工知能(生成AI)の普及が拡大する中、文部科学省では令和5年7月に「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」(以下「ガイドライン」)を公表しました。このガイドラインを踏まえ、文部科学省としてのパイロット的な取組として、教育活動で生成AIの活用に取り組む52校を指定しました。
今回は京都市にある、生成AIを活用する「生成AIパイロット」の2校を紹介します。

目次

京都市の生成AIパイロット校紹介

京都市の生成AIパイロット校が行うこと

京都市の生成AIパイロット校に指定された2校は、GIGA端末(1人1台の学習用端末と通信環境)の標準仕様に含まれている汎用的なソフトウェアとクラウド環境を活用し、「ガイドライン」を遵守したうえで以下のような取組を実施し、生成AIの具体的な活用例の創出を行います。

生成AIの教育活動における活用

各種生成AIツールの利用規約を遵守し、事前に生成AIの性質やメリット・デメリット、AIには自我や人格がないこと、生成AIに全てを委ねるのではなく自己の判断や考えが重要であることを十分に理解させたうえで、学習授業で生成AIを活用します。

生成AIの校務における活用

ガイドラインの11ページで示された活用例を踏まえつつ、個人情報や機密情報の保護に細心の注意を払いながら、働き方改革の一環として活用する。

校務での活⽤例

児童⽣徒の指導にかかわる業務の⽀援
・教材のたたき台
・練習問題や試験問題のたたき台
・⽣成AIを模擬授業相⼿とした授業準備

学校⾏事・部活動への⽀援
・校外学習等の⾏程作成のたたき台
・運動会の競技種⽬案のたたき台
・⼤会・遠征にかかる経費の概算
・定型的な⽂書のたたき台

学校の運営にかかわる業務の⽀援
・報告書のたたき台
・授業時数の調整案のたたき台
・教員研修資料のたたき台
・HP等広報⽤資料の構成・たたき台
・挨拶⽂や式辞等の原稿のたたき台

外部対応への⽀援
・保護者向けのお知らせ⽂書のたたき台
・外国籍の保護者へのお知らせ⽂書
 翻訳のたたき台

京都市立西京高等学校

京都市立西京高等学校はエンタープライズ教育(グローバルに活躍する人材育成)を実施する専門学科高校です。
「全員が一つ」の教育理念のもと、一人ひとり自分で未来を切り開き社会人力を身につけるために、「3つのC(コンピテンシー)」という目標を掲げています。

3つのC(コンピテンシー)

社会とかかわる力(Collaboration):社会の一員としての自覚と責任感を土台に、リーダーとしての自立した意思決定力を身につける
果敢に知と向き合う力(Challenge):多彩な文化や科学への共感を土台に、総合的な知力と好奇心に基づき、夢に向かって自分磨きを行う
人とつながる力(Communication):真摯な態度と誠実に語る姿勢を土台に、英語運用とICT活用を学ぶ

情報活用能力を身につけるため、京都市立西京高等学校では「moodle」というラーニングマネジメントシステムを積極的に活用しています。「moodle」で生徒の学習状況をリサーチ・共有したり、課題をデータ(音声や動画など)でやり取りしたり等、ICTを活用した教育に取り組んでいます。
2024年2月に開催された「生成AIパイロット校成果報告会」では、「10年後を想定した情報リテラシー育成」を目指し4種類のAI及び技術をグループ別で体験して説明し合う活動を実施したことと、校長先生がモデルとなったフェイク画像を生成したことを報告しました。

京都市立美術工芸高等学校

京都市立美術工芸高等学校は、全国でも数少ない美術工芸専門の高校です。

1クラス30名、1学年3クラス90名で、美術が好きな生徒270人余りが毎日いきいきと学習、制作に取り組んでいます。学べる専攻は日本画、洋画、彫刻、漆芸、陶芸、染織、デザイン、ファッションアートの8つがあり、2年次から希望に応じて選択します。
京都市立美術工芸高等学校では、グローバル化の進展、AIの発達など社会構造が大きく変化する中で、これからの社会的課題の解決のためには、感性や創造力を発揮し新たな価値を創出することが不可欠であると考えています。そのため、「美術を学ぶ」から「美術で学ぶ」教育へ転換しており、生成AIを活用した授業も展開しています。
美術を通して、これからの時代を生き抜くために必要な思考力、判断力、協働力、コミュニケーション力を育成し、社会とつながり、社会を変革していく未来の担い手を育てることを目指しています。

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子どもたちの情報活用能力育成

ICT活用による学校教育が進んでいく中、一部を除く京都市内の学校では原則として生成AIの活用を制限しており、一人一台端末を校内ネットワーク環境だけでなく、自宅等のネットワークに接続した場合も生成AIを自由に利用することはできません。
こうした中、文部科学省が公表したガイドラインでは活用が有効な場面を検証しつつ限定的な利用から始めることが適切であるとしており、活用事例の模索を進めることが必要であると考えられています。

子どもたちの情報活用能力育成強化

マートフォンやタブレットなどが広く普及する中、子どもたちが学校外で生成AIを利用する可能性は十分に考えられます。生成AIによる誤情報の増加、フィルターバブル※による子どもたちへの影響など、懸念点は多数あります。

とは

アルゴリズムがネット利用者個人の検索履歴やクリック履歴を分析し学習することで、つねにユーザーが好む情報だけを表示させる機能。
得られる情報が絞られるため、考え方が偏ってしまう可能性がある。

そのため、全ての学校で「情報社会で適正な活動を行う為の基になる考え方と態度(情報モラル」の教育が必要とされています。

情報モラル教育の充実に向けて

情報社会において、⼈権・知的財産権など⾃他の権利を尊重し情報社会での⾏動に責任をもつことは重要です。また、情報を正しく安全に利⽤できることや情報機器の使⽤による健康との関わりを理解することも必要になってきます。
今後生成AIが学校教育に普及することを念頭に、端末の日常的活用を一層進めることを前提として、保護者の理解・協力を得て、発達の段階に応じて次のような学習活動の強化を実施していきます。

情報端末を利用した学習活動

  • 情報発信による他人や社会への影響について考えさせる学習活動
  • ネットワーク上のルールやマナーを守ることの意味について考えさせる学習活動
  • 情報には自他の権利があることを考えさせる学習活動
  • 情報には誤ったものや危険なものがあることを考えさせる学習活動
  • 健康を害するような行動について考えさせる学習活動
  • 情報拡散や情報技術の特性についての理解を促す学習活動

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京都市で勉強に困っている保護者さま・お子さんへ

今回は京都市の生成AIパイロット校と、子どもたちの情報活用能力の必要性について紹介しました。
生成AIは教育現場で様々なメリットがあるとされている一方で、子どもたちへの影響についての懸念点が多数あがっています。スマートフォンが広く普及する今、学校外で子どもたちが生成AIを使う可能性も十分に考えられるので、今のうちに情報活用能力の向上を目指していきたいものですね。

家庭教師のやる気アシストは、京都市で「定期テストや入試・受験対策に強い」家庭教師として、小学1年生から高校3年生のお子さんを対象に、ご自宅に伺い勉強の指導を行っています。
少しでも興味を持って下さった方はこのページをご覧いただけますと幸いです。

この記事を書いた人
趣味:サイクリング

学習アドバイザー 後藤

家庭教師のやる気アシストで、学習アドバイザーとして年間600人以上のお子さんの勉強のお悩みを解決!たくさんのお悩みを解決してきた学習アドバイザーの目線から、勉強に関する様々なことを記事にしています。
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