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最近、ニュースや学校の授業で生成AIという言葉を耳にする機会が増えました。ChatGPTやGemini、Claudeなどのサービスを、実際に使ったことがある人もいるのではないでしょうか。
生成AIは、高校入試の面接で時事問題として聞かれる可能性があるテーマのひとつです。では、生成AIとはどのようなもので、面接で聞かれたときはどう答えればよいのでしょうか。
本記事では、生成AIの基本と学校での活用の広がり、そして面接での質問例と回答例について、わかりやすく解説していきます。
この記事でわかること
生成AIとは、人が入力した質問や指示に合わせて、文章や画像、音楽などを新しく作り出すAI(人工知能)のことです。代表的なものに、OpenAIの「ChatGPT」、Googleの「Gemini」、Anthropicの「Claude」、Microsoftの「Copilot」など、質問に文章で答えてくれる対話型のAIがあります。また、「Midjourney」や「Adobe Firefly」のように、言葉で指示するだけで画像を作り出せるAIもあります。
生成AIは、インターネット上などにある大量の情報を学習していて、その情報をもとに「次にくる言葉としてもっともらしいもの」を計算して文章を作っています。そのため、まるで人と話しているような自然な文章で答えてくれるのが特徴です。
最近では、Googleの検索結果に表示される「AIによる概要」や、AIが調べてまとめてくれる「Perplexity」のように、ふだん使っている検索サービスにもAIが組み込まれるようになりました。意識しないうちに生成AIの答えを目にしている人も多いはずです。生成AIは、私たちの生活の中ですでに身近な存在になりつつあるのです。
生成AIを上手に使うためには、良いところと気をつけたいところの両方を知っておくことが大切です。
まずメリットとしては、わからないことをいつでも気軽に質問できる点があげられます。たとえば、英作文を見直してもらったり、調べ学習のアイデアを出してもらったりと、勉強のサポート役としても活用できます。
また、文章のたたき台を作るなどの作業を短い時間で進められるため、仕事の効率を上げる道具としても期待されています。
とても便利な一方で、生成AIには苦手なこともあります。その代表的なものが、「ハルシネーション」と呼ばれる現象です。
生成AIが、事実とは異なる内容や存在しない情報を、正しいことのように答えてしまう現象のことです。英語で「幻覚」という意味の言葉から来ています。たとえば、実際にはない本の名前や、間違った年号を、自信たっぷりに答えてしまうことがあります。
このほかにも、個人情報を入力すると外部に広まってしまうおそれがあることや、作った文章や画像が他の人の作品の著作権を侵害してしまうおそれがあることなど、使う人が気をつけなければならない点もあります。
さらに、宿題やレポートをAIにすべて任せてしまうと、自分で考えたり書いたりする力が育ちにくくなるという心配もあります。便利だからこそ、どこまでAIに頼り、どこから自分で考えるのかを意識することが大切なのです。
生成AIは、学校の勉強の場面でも使われ始めています。文部科学省は2023年7月に、学校で生成AIを使うときの考え方をまとめた最初のガイドラインを公表しました。さらに2024年12月には、その内容を見直したガイドライン(Ver.2.0)を公表しています。
このガイドラインで大切にされているのが、「人間中心」という考え方です。生成AIはあくまで人の力を助ける道具であり、最終的な判断や責任は人間が持つ、という意味です。くわしくは、文部科学省の「生成AIの利用にあたって」のページでも紹介されています。
また、生成AIがある時代に必要な、情報を正しく選んで使いこなす力を育てることも重視されています。学校で生成AIを一律に禁止するのではなく、使い方のルールを考えながら上手に活用していこうという方向なのです。
たとえば授業では、英語の会話の練習相手にしたり、自分の意見とAIの意見を比べて考えを深めたりといった使い方が考えられています。ただし、子どもが生成AIを使うときには、サービスごとに決められている年齢制限や、保護者の同意が必要かどうかを確認することも大切だとされています。
2026年6月には、ガイドラインをさらに新しい内容に見直す話し合いも始まりました。その中では、AIに頼りすぎて、自分で考える時間がなくなってしまうことへの対策なども話し合われています。AIとどう付き合うかは、まさに今、社会全体で考えられているテーマなのです。
ここまで生成AIについて見てきましたが、高校入試の面接では、こうした最近のニュースについて意見を聞かれることがあります。面接官は時事問題の質問を通して、知識の量よりも、主に次のような点を見ています。
ひとつは、社会の出来事に関心を持っているかです。ふだんからニュースにふれ、身の回りの出来事を自分ごととして考えているかどうかが伝わります。
もうひとつは、自分の考えを筋道立てて伝えられるかです。意見とその理由をわかりやすく話せるかどうかは、高校での授業や話し合いの場面でも大切な力です。
生成AIは、中学生のみなさんにとって身近で、自分の経験と結びつけて答えやすいテーマです。だからこそ、しっかり準備しておくと、自信を持って答えられる強みになります。
準備のしかたとしては、まず生成AIに関するニュースを1つ選び、「何が起きているのか」を2〜3文で説明できるようにしておきましょう。そのうえで、「自分はどう思うか」「それはなぜか」を短くまとめておくと、どんな聞かれ方をしても落ち着いて答えられます。
生成AIについては、たとえば次のような質問が考えられます。
質問例1
生成AIを勉強に使うことについて、どう思いますか?
質問例2
生成AIを使うときに、気をつけるべきことは何だと思いますか?
質問例3
AIが発達すると、将来の社会はどのように変わると思いますか?
どの質問も、正解がひとつに決まっているわけではありません。面接官が知りたいのは、知識の量よりも、みなさんが自分なりにどう考えているかということです。
ここでは、3つの質問例への回答例を紹介します。
質問例1の回答例
「私は、生成AIは使い方を工夫すれば、勉強に役立つ道具になると考えます。たとえば、数学の解き方がわからないときに、答えではなくヒントを教えてもらう使い方なら、自分で考える力を伸ばせると思います。ただし、答えをそのまま写すだけでは力がつかないので、最後は自分の頭で考えることを大切にしたいです。」
質問例2の回答例
「生成AIの答えが、いつも正しいとは限らない点に気をつけるべきだと思います。実際に私も、AIで調べた内容を教科書で確かめたら、間違っていたことがありました。それからは、AIの答えをうのみにせず、本や信頼できるサイトで確かめるようにしています。高校でも、情報を正しく見極める力を身につけたいです。」
質問例3の回答例
「AIが発達すると、単純な作業はAIが代わりに行うようになり、人はもっと新しいことを考える仕事に力を注げるようになると思います。一方で、AIにはできない、人の気持ちを考えて行動する力や、自分で課題を見つける力がこれまで以上に大切になると思います。私は高校で、友達と意見を出し合う活動に積極的に取り組み、こうした力を伸ばしていきたいです。」
どの回答例も、「自分の考え」と「その理由」をはっきり伝え、自分の経験や高校での目標につなげているのがポイントです。
面接では、つい言ってしまいがちな答え方にも注意が必要です。
たとえば、「AIは便利なので、どんどん使えばいいと思います」のように、良い面だけを話して終わってしまう答え方は、考えが浅い印象を与えてしまうことがあります。反対に、「AIは危ないので使わないほうがいいです」と悪い面だけを言い切ってしまうのも同じです。
生成AIのような話題では、良い面と気をつけたい面の両方にふれたうえで、「だから自分はこうしたい」と意見をまとめると、バランスのとれた答えになります。
また、ネットで見つけた回答例をそのまま丸暗記するのもおすすめできません。面接官は多くの受験生の話を聞いているので、暗記した言葉はすぐに伝わってしまいます。少し言葉に詰まってもかまわないので、自分の考えを自分の言葉で伝えることを心がけましょう。
回答例をそのまま覚えるのではなく、自分の言葉で答えられるように、次の3つのポイントを意識しましょう。
①最初に結論を言うこと
「私は〇〇だと考えます」と、自分の意見から話し始めると、相手に伝わりやすくなります。
②理由や具体例を入れること
自分が実際に生成AIを使った経験や、ニュースで見たことなどを入れると、説得力のある答えになります。
③高校生活や将来につなげること
「だから高校では〇〇を頑張りたい」と締めくくると、前向きな姿勢が伝わります。
この3つを意識すると、答えの長さもちょうどよくなります。面接での回答は、30秒から1分くらいにまとめるのが目安です。家で声に出して練習し、時間を計ってみるとよいでしょう。
面接の練習は、家族と一緒にするのもおすすめです。保護者の方が面接官役になり、質問例を使って実際に答えてもらいましょう。
答えを聞いたあとは、「どうしてそう思ったの?」「ほかの考え方はないかな?」と、もう一歩深く聞いてみるのがコツです。本番の面接でも、答えに対してさらに質問されることがあるので、よい練習になります。
また、ふだんから一緒にニュースを見て、「これについてどう思う?」と話し合う習慣をつけておくと、時事問題について自分の意見を持つ力が自然と育っていきます。
生成AIについても、実際に家族で一緒に使ってみて、「この答えは本当に正しいかな?」と教科書や本で確かめてみるのもよい練習になります。体験したことは、そのまま面接で話せる自分だけのエピソードになりますよ。
面接で聞かれやすいほかの時事問題は、「面接でよく聞かれる時事問題について」の記事一覧でも紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
\小・中・高校生の勉強にお悩みのある方へ/

生成AIは、文章や画像などを新しく作り出すことができる、とても便利な技術です。一方で、間違った情報を答えてしまうことや、頼りすぎると自分で考える力が育ちにくくなることなど、気をつけるべき点もあります。学校でも、文部科学省のガイドラインをもとに、生成AIとの上手な付き合い方が考えられています。
高校入試の面接で生成AIについて聞かれたときは、結論・理由・高校生活へのつなげ方の3つを意識して、自分の言葉で答えることが大切です。
いかがでしたか?
今回は、生成AIの基本と、高校入試の面接で聞かれたときの答え方について紹介してきました。生成AIは、これからの社会で欠かせない存在になっていくはずです。ふだんからニュースに関心を持ち、自分ならどう考えるかを大切にしながら、面接本番に向けて準備を進めていきましょう。
学習アドバイザー 早川
これまで学習アドバイザーとして沢山のお子さんのお悩みを解決してきました。そのノウハウや勉強のコツなどをこの記事を通して発信していきます。





