






今回は行政と内閣について解説していきたいと思います。
三権分立の行政権を担う、内閣の仕組みと構成。立法権をもつ、国会との関わりから、各省庁の説明をしていきます。
司法権を担う裁判所と異なり、内閣と国会はセットで覚えることが多い分、混乱しがちですが整理して理解していきましょう。
法律や予算にもとづいて、国の政治を進めることを行政と呼びます。
その行政の最高機関を内閣と呼び、三権分立の一翼を担います。
内閣の長を内閣総理大臣(首相)と呼び、国会議員の中から国会が指名し、天皇が任命します。
内閣総理大臣は内閣のメンバーである国務大臣を各省の長として任命し、行政を進めていきます。
国務大臣の過半数は国会議員から選出しなければならないという決まりもあります。
行政は、内閣総理大臣と全ての国務大臣による会議(閣議)による全会一致を方針として進められます。
内閣が国会の信任の上に成り立ち、国会に対して連帯して責任を負う仕組みを「議院内閣制」と呼び、日本やイギリスではこれが採用されています。
これに対して、議会の議員をえらぶ選挙と 行政府の長(リーダー)をえらぶ選挙とが異なり、立法と行政が議院内閣制に比べて独立している仕組みを「大統領制」と呼び、アメリカやブラジルなどで採用されていて、内閣総理大臣よりも大きな権力を持ちます。
内閣と国会(主に衆議院)の関係は大きく5つあります。
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第1章で内閣は行政を執り行うと説明しましたが、具体的にどのような仕事をしていくかを簡単にまとめていきます。
日本には1府11省1庁(1府11省2庁、1府12省庁とされる場合もあります)の「省庁」があり、それぞれに持つ役割や規模によって名称が分けられています。
内閣の子どもが「省」であり、孫が「庁」のような関係です。
ここでは代表的な省庁の名称とその役割を紹介していきます。