【公民】財政と景気

前回は経済の仕組みと金融機関について学んでいきました。

今回は、財政と景気についてを学んでいきたいと思います。

1.財政

国や地方公共団体の収入・支出、及び経済活動のことを財政と言います。
逆に家族や個人などの消費生活を営む単位であり、家でどのようにお金が使われているかを表したものを家計と言いました。コチラの記事で復習しておきましょう。

財政の役割としては主に3つの役割があります。

  1. 私企業では提供することが難しい公共サービスの提供
  2. 税金を集めて、福祉や所得の低い人へのサポートを充実させる所得の再分配
  3. 不景気のときに支出を増やして行われる景気の調整

 

国や地方公団体の1年間の一切の支出のことを歳出といいます。
日本の財政の支出にはどのような特徴があるかをまとめていきたいと思います。

  • 高齢化により、社会保障費が年々増加している(歳出項目の中でも一番多いです)
  • 国債費国債による借入金)の費用が負担になっている
  • 一般会計以外に、特定の事業に関する特別会計がある
  • 「第二の予算」と呼ばれる私企業では取り組みづらい長期的な事業などにあてられる投資や融資の予算を財政投融資といいます。

 

国や地方公共団体の1年間の一切の収入のことを歳入といいます。
日本の財政の収入にはどのような特徴があるかをまとめていきたいと思います。

  • 収入のうち、約半分が租税(所得税、法人税、消費税など)で賄っています。
  • その次に公債(国の債権(国債)発行による借入金)で賄っています。

【コラム】税金について

税金のうち、税金を負担する人と税金を納める人が同じ税金を直接税異なる税金を間接税と言います。また、国に納める税金を国税都道府県や市町村に納める税金を地方税と言います。
表にまとめると以下のようになります。

  国税 地方税
直接税 所得税(累進課税)
法人税
相続税
都道府県民税、市町村民税
事業税、自動車税など
間接税 消費税
酒税、たばこ税など
都道府県・市町村たばこ税
地方消費税など

2.景気と政策

売買・取引などに表れた経済活動の情況のことを景気と言います。
景気には波があり、4つのステージをくり返します。このことを「景気変動(景気循環)」と言います。

好景気(好況):経済活動が活発化する時期。物価も上昇し、インフレが進む。

後退期

不景気(不況):経済活動が活気を失う時期。物価が下がり、デフレになることもある。

回復期


好景気

行き過ぎた好況(バブル)や急激な不況(恐慌)にならないよう景気変動の波をおさえるために行われる政策のことを景気対策と言います。

  • 財政対策
    歳出や財政投融資の増減による景気対策をします。
    不景気のときは、歳出を増やす、減税するなどして、景気を刺激します。
  • 金融対策
    市場の資金量の増減による景気対策を日本銀行が行います。
    好景気の時は市場の資金を回収して減らし、不景気の時は市場の資金を増やします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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