






千葉県の2023年3月実施の令和5年度(2023年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。
省略
次の(1)~(4)の[]の漢字の読みを、ひらがなで書きなさい。
(1)作家を[招]いて講演会を開く。
(2)私語を[慎]むように注意を促す
(3)[曖昧]な態度では誤解されやすい
(4)あえて[辛辣]な意見を述べる
(1) まね
(2) つつし
(3) あいまい
(4) しんらつ
次の(1)~(5)の[]のカタカナの部分を漢字に直 して、楷書で書きなさい。
(1)知り合ってまだ日が[アサ]い
(2)初日の出を[オガ]む。
(3)映画の[ヒヒョウ]をする
(4)年功[ジョレツ]の制度
(1) 浅
(2) 拝
(3) 批評
(4) 創刊
(5) 序列
次の文章を読み、あとの(1)~(6)の問いに答えなさい。
(1)文章中の[広く]と同じ品詞であるものを、次のア~エのうちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア、ようやく空が晴れてきた
イ、楽しい時間を皆で過ごす。
ウ、あふれる清水をくみ出す。
エ、静かな現実を大切jにする。
(2)文章中の[ A ]に入る言葉として最も適当なものを、次のア~エのうちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア、人間は意識に基づいて行動する合理的な存在だ
イ、人間は悲意識的に行動する不合理な存在だ
ウ、人間は体験に基づいて行動する自覚的な存在だ
エ、人間は無意識に行動する不可解な存在だ
(3)文章中のB 2つのシステムについて次の表のようにまとめる場合、①~⑥に入る言葉として最も適当なものを、あとのア~カのうちから一つずつ選び、その符号を書きなさい。
モード | はたらき | 思考の速度 | 具体例 | |
システム1 | 自動的で努力が不要 | ① | ② | ③ |
システム2 | 努力や自制が必要 | ④ | ⑤ | ⑥ |
ア、印象、直視、意志、感触を生み出し、供給する
イ、行動を監視し、制御する
ウ、速い思考
エ、遅い思考
オ、「オレンジジュースにしよう!」という判断
カ、無自覚な眼球(視線)の動き
(4)文章中のC ハイブリッドな仕事 を説明した、次の文章を完成させなさい。
ただし、[ Ⅰ ]、[ Ⅱ ]に入る言葉として、文章中から[ Ⅰ ]は二十二字で抜き出して、はじめの五字を書き、[ Ⅱ ]は十三字で抜き出して書きなさい。
ハイブリッドな仕事とは、異なるものが組み合わさり、動くことであり、ここでは、非意識的なシステム1と、意識的なシステム 2が、[ Ⅰ ]ということである。
これを文章中で言い換えると[ Ⅱ ]というはたらきを指している。
(5)文章中の D効率化 について、筆者が著した次の文章を参考にして、あとの問いに答えなさい
問い モチベーションの「効率化」のために習慣が果たす役割をあとのようにまとめます。
[ Ⅰ ]~[ Ⅲ ]に入る言葉を書きなさい。
ただし、次の①、②にしたがって書くこと。
① [ Ⅰ ]は、「システム1」か「システム2」のいずれかを書くこと。
②[ Ⅱ ] は文章中から二十三字で抜き出して、はじめの三字を書きなさい。
[ Ⅲ ]は十五字以上、二十以内で書きなさい。
①習慣は、2つのシステムのうち[ Ⅰ ]にあたる。
よって、習慣による自動化とは、[ Ⅱ ]状態だといえる。
②モチベーションの「効率化」のために習慣を取り入れると、モチベーションによって[ Ⅲ ]ことに繋がる
(6) この文章の構成について説明したものとして最も適当なものを、次のア~エのうちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア、 前半は思考と行動の決め方の順番を明快に示して問題を提起し、後半は、学者の提唱する理論の証明と筆者の見解とをまとめている。
イ、前半は一般的で身近な例と関連する心理学の研究状況を紹介し、後半は意識と非意識の相違点を比較した調査内容を整理している。
ウ、前半は日常の例を用いて心理学の理論の歴史的出来事を説明し、後半は2つのシステムの優劣を判断するための分析を行っている。
エ、前半は具体例から意識と行動の関係が常識と異なることを示し、後半は意識と非意識の持つ性質やはたらきの重要性を述べている。
(1) イ
広くは広いの連用形で、形容詞である。アは副詞、ウは動詞、エは形容動詞
(2) ア
ある事実を発見して驚いたということは、それまでその事実とは反対の事が事実だと捉えていたということである。
(3) 1:ア 2:ウ 3:カ 4:イ 5:エ 6:オ
本文で書かれていることをまとめられれば良い。
(4) I:役割を分担 II:意識と非意識の二重プロセス
ハイブリッドしているということは、二つの異なるものが合わさっていることが分かると、答えの場所が推測できる。
(5) I:システム1 II:自分が III消費される心身のエネルギーを節約する
Iは、習慣ということはつまり慣れて自動化できるようになっていることに気づけばよい。IIも同様、自動化とは無意識に行っている状態を指すことが分かれば抜き出すことができる。
IIIは、最終段落の「モチベーションは心身のエネルギーを消費する」を言い換えればよい。
(6) エ
前半では具体例を用いて一般的に知られていることが間違っていること、公判では意識と非意識がそれぞれどのような役割を担っているかについて述べられていることを把握する。消去法では解答を導き出しにくい。
次の文章読み、あとの(1)~(5)の問いに答えなさい。
(1)文章中に Aすっと出てきた、B自分でも止められないほどに とあるが、これは陽菜のどのような様子を伝えているか。
最も適当なものを、次のア~エのうちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア、これまで閉じ込めてきた思いが言葉となって発せられることに、自分自身戸惑いつつも、興奮をを抑えきれないでいる様子。
イ、朋子に問いかけられたことで、ようやく秘密を打ち明けることができ、開放的な気分になり、喜びに満たされている様子。
ウ、これまで我慢して口を閉ざしてきたが、勇気をふりしぼって自分の考えを述べることに、あらゆる力をそそいでいる様子。
エ、明子の直な問いかけに、自分の中にあったこだわりが薄れ、素直に心の内を話そうと決意して、必死に言葉を探す様子。
(2)文章中に。私は朋子みたいに、生きられないとあるが、陽菜と朋子の考え方の違いを説明した、次の文章を完成させなさい。ただし、[Ⅰ ]は七字以内で書き、[Ⅱ ]は文章中の言葉を使って、八字以内で書きなさい。
陽菜の進路に対して、陽菜自身は、コンクールに入賞できなかったこともあり、個性がないことを[Ⅰ ]ことによって自覚し、向き不向きを考えて進路を決めようとしている。一方、朋子は、何が好きであるのかや[Ⅱ]を重視している。
(3)文章中にDこれが私とあるが、その「私」の説明として最も適当なものを、次のア~エのうちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア、周囲の高度な技術力に衝撃を受け、意欲を失い、将来に対して無気力な状態の私
イ、周囲の期待に応えられず、自倍を失い、音楽に関することから離れようとする私。
ウ、周囲の迫力ある演奏に驚嘆し、意欲を失い、自分の才能を生かしきれずにいる私。
エ、周囲の才能に圧倒され、自倍を失い、自分の信念を貫くことができないでいる私。
(4)文章中にE芦原さんはなぜ、オルガンビルダーを続けられているんですか とあるが、このときの陽菜の心情を説明したものとして最も適当なものを、次のア~エの、うちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア、たとえ才能がなくても、音楽に関わっていたいという自分の思いを少しも理解しようとしてくれないことに、いらだっている。
イ、ようやく向いていることを見つけ、新たな道に進む気持ちになったのに、それをくじくような事実を告げられ、当惑している。
ウ、自分の未熟さを認め、前向きに今できることを探して行動しているのに、経済的な面だけ心配され、プライドが傷ついている。
エ、奥瀬見で過ごしてきた日々について、肯定的にとらえようと努力している自分を、真っ向から否定され、怒りがこみ上げている。
(5) 次は、この文章を読んだあとに、森さんと原さんが表現の効果について話し合っている場面の一部です。
これを読み、あとの(a)〜(c)の問い合わせなさい。
森さん 私は、風の描写が印象に残ったな。最初は[Ⅰ ]風が、次には[Ⅱ]と表現されることで、緊迫感が増したよ。ここは陽菜と朋子の考え方の違いが明らかになる場面だから、会話の雰囲気にぴったりだ。
原さん そうね。私は、「私を包み込んでくれていた奥瀬見の自然が、わずかに牙を剥いている感じがする」が気になったわ。「感じがする」わけだから、あくまで陽菜の主観なのだけれど、だからこそ、この感覚の変化は陽菜の状況の変化と深い関係にあると思うわ。
森さん そうか。これまで自分を[Ⅲ ]ものだった奥瀬見の自然が、陽菜にとって違う意味を持ち始めたわけだね。
(a) [Ⅰ ]、[Ⅱ]に入る言葉を、文章中から[Ⅰ ]は五字で、[Ⅱ]は十一字で、それぞれ抜き出して書きなさい。
(b) [Ⅲ ]に入る言葉として最も適当なものを、次のア~エのうちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア、激励する
イ、誘導する
ウ、保護する
エ、隠蔽する
(c) 次は、森さんと原さんが感覚の変化は陽菜の状況の変化と深い関係にあるについて、考えをまとめた表です[X]、[Y]に入る言葉を、[X]は三十字以上、四十字以内で、[Y]は漢字二字で書きなさい。
〔奥瀬見から受ける陽菜の感覚と状況との関係〕
奥瀬見が牙を剝いている。 ⇦ 奥瀬見が包み込んでくれていた。 | 陽菜の感覚 |
[X]ことを示しているようで、奥瀬見に[Y]されている気分になる ⇧ 奥瀬見でオルガン制作の魅力を知り、やりがいを感じ始めた。 | 陽菜の状況 |
(1) ア
傍線部前後で陽菜は自分の気持ちを話していて、ヒートアップしていることに注目する
(2) I:他人と比較する II:何になりたいのか
陽菜は入賞した他の人と自分を比べて個性が無いと言っている。しかし、朋子は「本当は何になりたいの?」と聞いている。
(3) エ
(4) イ
積極的に正解選択肢を選ぶのは難しいので、選択肢の事実の部分だけに基づいて消去法で解答する。
(5) (a)I:上空を吹く II:地上にも降りてきている (b)ウ
(c) X:フルート奏者が無理だからオルガンビルダーを目指すことは、自分の弱さから逃げている Y:非難
(a)は、風のまえにある部分を抜き出せばよい。(b)は、「牙をむいている感じがする」の対義になっている表現を選ぶ。
(c)前後で朋子からの「フルート奏者に向いてないからと言って逃げている」という趣旨の指摘されていることをまとめられればよい。
次の文章を読み、あとの(1)~(4)の問いに答えなさい。
(1)文章中の あやしう を現代仮名づかいに改め、ひらがなで書きなさい。
(2)文章中の A酒など勧めけるに の主語にあたるものとして最も適当なものを、次のア~エのうちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア、あるじ
イ、ある僧
ウ、氷魚
エ、作者
(3)文章中の Bいかに とあるじが思ったのはなぜか。「氷魚が……」に続く形で二十字以上、二十五字以内で書きなさい。
(4)次は、この文章を読んだあとに、花田さんと月森さんが文章中の Cこの比の氷魚は目鼻より降り候ふなるぞ について、話し合った場面の一部です。これを読んで、あとの(a)~(c)の問いに答えなさい。
花田さん この発言を聞いて、その場にいた人は皆笑ったとありますが、どこが面白かったのでしょうか。
月森さん この発言は、鼻から氷魚が出たことをあるじから問われて、とっさに答えたものですよね。鼻から氷魚が出てくるということは、この僧は、氷魚を[ ]と考えられますね。しかも、おそらく大量の氷魚を。
花田さんなるほど。だから不意に出てきてしまったのですね。でも、なぜこの発言では、氷魚が「出る」ではなく「降る」なのでしょうか。
月森さんそれは、「氷魚」という言葉の読み方、すなわち音の響きをふまえて発言したからではないでしょうか。即座に機転をきかせた発言だからこそ、人々の笑いを引き起こしたのでしょう。
花田さん僧と食事の関係で言えば、香りの強い野菜や酒を、持ち込むことを禁じていた寺もあったようですよ。
月森さん「不許童酒入山門」ですね。実際に、寺の門のそばにある石柱に書かれているのを見たことがあります。時代背景を考えると、さらにこの文章の面白味が増しますね。
(a)文章中の[ ]に入る言葉を、五字以上、十字以内で書きなさい。
(b)この僧の、機転をきかせたと考えられる内容として最も適当なものを、次のア~エのうちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア、鼻から出た氷魚を、激しく吹き荒れる雨に見立てることで、その場を取り繕おうとした。
イ、鼻から出た氷魚を、眼球をうるおした涙に見立てることで、その場を取り繕おうとした。
ウ、鼻から出た氷魚に、氷のかたまりであるひょう(雹)をかけて、その場を取り繕おうとした。
エ、鼻から出た氷魚に、棒状の氷であるつらら(氷柱)をかけて、その場を取り繕おうとした。
文章中の不許葷酒入山門は、「葷酒(くんしゅ)山門に入(い)るを許さず」と訓読し、次の「華 酒 入(ルヲ) 山 門(ニ)」はその一部である。訓読文を参考にして、これに返り点をつけなさい。
[葷 酒 入(ルヲ) 山 門(ニ)]
(1) あやしゅう
(2) ア
客にお酒を勧めるのはあるじだろうという推測でもいいし、その文の主語があるじであることからも推測できる。
(3) 短時間のうちに、思いのほか少なくなっていたから。
「この氷魚の殊の外に少なくなりたりければ」とあるので、この部分をまとめればよい。
(4) (a)あわてて口に入れた (b)ウ (c)略
(b)は、音の響きを踏まえて発言したと言っているため、それに関連する記述を選べばよい。(c)では、「門」の左下に一、「入」の左下に二を記入すればよい。
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