2019年度(平成31年度】兵庫県公立高校入試(理科)過去問題解説

【兵庫県】平成31年度/2019年度入学者高校入試選抜試験:理科の解説

兵庫県の2019年3月実施の平成31年度(2019年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。

受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。

また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

 

兵庫県の理科は化学・物理・生物・地学の各分野から一つずつと、小問集合の計5つの大問から構成されることが多いです。

難易度としては難。内容も踏み入ったものが多く、深い知識や複雑な計算問題が出てきたりします。そのため、過去問を解くときも時間配分に注意しながら挑戦するようにしましょう。

 

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大問1:小問集合

問1:物理-音-

(1)高い音を出すためには振動数を多くする。つまり波の数が増えればよいのでが正解。
ちなみに、波の幅が変化すると音の大きさが変わる。

(2)振動数は1秒間に振動する数のことなので5÷0.01=500(Hz)が正解。

問2:化学-化学反応-

(1)水が検出されるときは塩化コバルト紙が赤くなる。よって正解は
ちなみに、青色リトマス紙を赤色に変えるのは酸性。赤色リトマス紙を青色にするのはアルカリ性。

(2)2NaHCO₃→Na₂CO₃+H₂O+CO₂という反応になるので答えは

問3:生物-植物--細胞分裂-

(1)受精後に種子になるのは胚珠の部分なので答えは
ちなみに、アは柱頭、イはやく、エは子房。イの中にある花粉がアに着くことで受粉する。その後エは果実になる。

(2)精細胞や卵細胞などの生殖細胞は減数分裂を行うので答えは

問4:地学-鉱物-

マグマからできた岩石を火成岩といい、主に二つに分けられる。
①深成岩:マグマが地下深くでゆっくり冷えてできたもの。等粒状組織をもつ。(例:花こう岩・はんれい岩・せん緑岩)
②火山岩:マグマが地表付近で急速に冷えてできたもの。斑状組織をもつ。(例:安山岩・玄武岩・流紋岩)

よって(1)は深成岩、(2)はが正解

大問2:生物-人の体の仕組み-

問1

(1)ヨウ素液はデンプンに反応して青紫色に変化する。表1より、Aではヨウ素液の色の変化が無かったのでデンプンが含まれていないことが分かる。よって答えは
ちなみにベネジクト液はデンプンが分解された糖に反応し、青色から赤褐色に変化する。

(2)Aではデンプンが分解されたことから、デンプンを分解する酵素であるアミラーゼと同じ働きがあることが分かる。よって答えは

消化酵素名 主に含まれる器官(消化液) 働き
アミラーゼ 口(唾液)、すい臓(すい液) デンプン→ブドウ糖
ペプシン 胃(胃液) タンパク質→アミノ酸
トリプシン すい臓(すい液) タンパク質→アミノ酸
リパーゼ すい臓(すい液) 脂肪→脂肪酸、モノグリセリド

(3)上記のまとめの表を参照すると、答えは

問2

(1)上図より、答えは

 

(2)同じく上図より答えは

(3)毛細血管から染み出すのは「血しょう」のみなので答えは

 

(4)アンモニアを尿素に変えるのは肝臓なので、答えは
ちなみに腎臓は尿素を尿に変える。

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大問3:化学-酸とアルカリ-

問1

(1)硫酸の電離式は
H₂SO₄→2H⁺+SO₄²⁻
となるので答えは

(2)酸性の時とアルカリ性の時に操作A~Cがどうなるかを考えればよい。

  操作A 操作B 操作C
酸性条件下 変化しない 気体(酸素)が発生する 変化しない
アルカリ性条件下 赤色に変色 変化しない 沈殿が出来る

ア:操作Aが赤色になったことからアルカリ性だと考えられる。すると操作Bでは変化しないはずなので不適。
イ:操作Aが変化しなかったことから酸性だと考えられる。すると操作Cでは変化しないはずなので正解
ウ:操作Bで変化しなかったことからアルカリ性だと考えられる。すると操作Cでは沈殿が出来るはずなので不適。
エ:操作Bが気体が発生したことから酸性だと考えられる。すると操作Aでは変化しないはずなので正解

問2

(1)BTB溶液は酸性で黄色、中性で緑色、アルカリ性で青色になる。よって答えはAが、Fが

(2)温度が上がる反応は発熱反応。逆に温度が下がる反応は吸熱反応。

(3)加えた体積とイオン数は比例する。Fの時にイオンが5つあることから10cm³増えるごとに1つ増えると考えられる。
また、Dの時にBTB溶液が緑色になったことから、この時に塩酸と水酸化ナトリウムが中和されたことが分かる。すなわちこの時のイオン数が塩酸のイオン数と同じになるはずなので、答えは

(4)中和が起こるまではイオンの総数は変化しないことから答えは

(5)塩化水素の量に注目すればよい。
密度1.0g/cm³で5.0%の塩酸350cm³には1.0(g/cm³)×350(cm³)×0.05(5%)=17.5(g)の塩化水素があることが分かる。
使用した35%の塩酸の質量は17.5(g)÷0.35(35%)=50(g)だと分かる。密度が1.2g/cm³となることから
50(g)÷1.2(g/cm³)=41.6(cm³)→42cm³となる

大問4:地学-気象-

問1

(1)等圧線は1000hPaを基準に4hPaごとに引かれ、20hPaごとに太線になっている。
神戸市は1020hPaの太線と1016hPaの等圧線の間にあるので答えは

(2)図1は西高東低の冬型の気圧配置になっている。この時日本海上にすじ状の雲が見られるので答えは

(3)ア~ウの中で冬型の気圧配置になっているのはウのみなので、15日がウだと分かる。また、春一番が吹いたという記述から14日がアである。
よって順にイ・ア・ウが正解

問2

(1)①室温17.6℃の時の飽和水蒸気量は15g/m³で湿度が20%であるから15×20/100=3.0g/m³となり、が正解。

(1)②外気温5.4℃の時の飽和水蒸気量は7g/m³なので1m³あたり、7.0-3.0=4.0gの水蒸気を含むことが出来るので、4.0g×30m³=120gとなり、が正解。

(2)①1日目の気温15.2度の飽和水蒸気量は13g/m³で湿度が65%であるから1m³あたりの水蒸気量は13g/m³×65/100=8.45g/m³である。8.45g/m³が飽和水蒸気量となる温度は8.5℃なので、15.2℃-8.5℃=6.7℃下がれば飽和水蒸気量に達するので答えは
②、③も同様にして2日目と3日目の飽和水蒸気量に達する温度差を計算すると、2日目が12.4℃、3日目が5.5℃となるので、②がb、③がcとなるのが答え。

(3)体積が増えても中の水蒸気総量は変わらないので、空気1m³あたりの水蒸気量は減少し、露店が下がるため、温度差が上がり、雲はより高い場所で出来るようになる。よって答えは

大問5:物理-力と圧力-

問1

(1)圧力(Pa)は床を押す力(N)÷底面積(m²)で求まるので、床を押す力(N)=810(Pa)×0.03(m)×0.03(m)=0.729(N)となる。100gの物体に働く重力の大きさが1Nとしているので、立方体の重さは0.729×100=72.9(g)となる。密度は1cm³当たりの主さなので72.9(g)÷{3.0(cm)}³=2.7(g/cm³)となる。

(2)直方体の密度は立方体と同じなので、直方体の重さは2.7(g/cm³)×6.0(cm)×6.0(cm)×3.0(cm)=291.6(g)となるので、床を押す力は2.916(N)である。よって圧力は2.916(N)÷{0.06(m)}²=810(N)となる。

(3)(2)の結果より、同密度で高さが同じ時、かかる圧力は変わらないことが分かるので、重りの数と、半径に注目すればよい。Aを基準にすると、Bはおもりが3倍、半径が2倍になっているのでAよりも3/4(倍)圧力が大きくなる。Cはおもりが10倍、半径が3倍になっているので10/9(倍)圧力が大きくなっている。よって最大となるときがC、最小となるときがBである。

問2

(1)表より、0.5N増すごとにAは0.7cm、Bは1.7cmずつ伸びることが分かる。よってバネBが12cm伸びるときは0.5(N)×12(cm)÷1.7(cm)=3.52…となるので答えは

(2)A:B=0.7:1.7=2:4.85…となるので、答えは

問3

(1)水中にある時は浮力を一定の大きさで受けることになる。水中から出るにつれて浮力が小さくなるので答えは

(2)おもりの質量は300gなので働く力は3Nである。図5のとき働く浮力は3N-1.8N=1.2Nである。よって受ける水圧は1.2N÷0.0008m²=1500Paとなる。

 

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