神奈川県の2024年3月実施の令和6年度（2024年度）入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

大問1 

問題文

次の問いに答えなさい。

（ア）次のａ～ｄの各文中の傍線をつけた漢字の読み方として最も適するものを、あとの1～4の中から一つずつ選び、その番号を答えなさい。

ａ　試合の展開に固唾をのむ。
1　こすい　
2　かただ　
3　かたず　
4　こじょう

b 評論家が辛辣な意見を述べる
1　しんこく
2　しんそく
3　しんれつ
4　しんらつ

c 彼は十年に一人の逸材だ
1　めんざい
2　ばんざい
3　べんざい
4　いつざい

ｄ　拙い文章だが思いが伝わった
1　はかな　
2　つたな　
3　しがな　
4　せつな　

（イ）次のａ～ｄの各文中の傍線をつけたカタカナを漢字に表したとき、その漢字と同じ漢字を含むものを、あとの1～4の中から一つずつ選び、その番号を答えなさい。

a 妹が頰をコウチョウさせて走ってきた。
1　時代のチョウリュウに乗る。
2　夕食の準備でホウチョウを使う。
3　天気が回復するチョウコウがある。
4　サンチョウから景色を撮影する。

b 先生が学校のエンカクを説明する。
1　熱中症予防のためエンブンを摂取する。
2　仲間にセイエンを送る。
3　道具の使い方をジツエンする。
4　川のエンガンに住む。

c 税理士のシカクを取る。
1　友人に結婚式のシカイを頼む。
2　新しい会社にトウシする。
3　定期購読しているザッシが届く。
4　自作のシシュウを出版する。

d 友人の気持ちをオしはかる。
1　軽率な行いをハンセイする。
2　姉は歌舞伎にシンスイしている。
3　事態のスイイを見守る。
4　卒業式で校歌をセイショウする。

（ウ）次の俳句を説明したものとして最も適するものを、あとの1～4の中から一つずつ選び、その番号を答えなさい。

著作権上の都合により省略

解答・解説

（ア）a:3　b:4　c:4　d:2

（イ）a:1　b:4　c:2　d:3
それぞれの漢字は以下のようになる。

a 紅潮
1：潮流　2：包丁　3：兆候　4：山頂

b 沿革
1：塩分　2：声援　3：実演　4：沿岸

c 資格
1：司会　2：投資　3：雑誌　4：詩集

d 推し
1：反省　2：心酔　3：推移　4：斉唱

（ウ）著作権上の都合により省略

大問2　

問題文

著作権上の都合により省略

解答・解説

著作権上の都合により省略

大問3　論説文

問題文

著作権上の都合により省略

解答・解説

著作権上の都合により省略

大問4　古文

問題文

次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。

（ア）傍線部1「このことに至りては理非顕然に候ふ。」とあるが、そのように言ったときの「顕季」を説明したものとして最も適するものを次の中から一つ選び、その番号を答えなさい。

1　「義光」との領地の争いについては正否がわかりきっているにもかかわらず、「白河法皇」にはっきりと判断してもらえないことを不満に思っている。
2　領地に関する言いがかりとも受け取れる「義光」の訴えに対して、いっこうに厳しい罰を与えようとしない「白河法皇」の態度を情けなく感じている。
3　領地が「義光」のものではないと判断するのは難しくないはずなのに、「白河法皇」に何度も呼び出されて説明を求められることを煩わしく思っている。
4　「義光」とともに領地の所有者についての意見を求めているにもかかわらず、全く相談に応じるそぶりを見せない「白河法皇」の様子に失望している。

（イ）傍線部2「ここに匠作零涙に及びて」とあるが、そのときの「顕季」を説明したものとして最も適するものを次の中から一つ選び、その番号を答えなさい。

1　自分が領地を所有することの正当性について主張し続けたせいで、「白河法皇」の怒りを買ってしまい、結果的に領地を手放すはめになってしまったことにやり切れない思いを抱いている。
2　「白河法皇」が自分の主張の正しさを認めてくれた上、武士の怒りを買う可能性があることを踏まえ、安全を考慮して判断をためらっていたことを知って恐れ多い気持ちになっている。
3　自分のようにたくさんの領地を持っていないために「義光」がつらい思いをしていることを、「白河法皇」が哀れんで、自分に領地を手放してやるよう勧めたのだと知って感動している。
4　「白河法皇」が武士を恐れるあまり「義光」の味方になってしまったせいで、自分の領地が奪われたことに加え、所有を主張する訴えまで強制的に取り下げられてしまい悲しんでいる。

（ウ）傍線部3「冑甲を帯びたる武士ら五六騎ばかり、車の前後にあり。」とあるが、それを説明したものとして最も適するものを次の中から一つ選び、その番号を答えなさい。

1　「顕季」が領地を譲ってくれたことに歓喜した「義光」は、領地を失ったばかりか家来まで手薄になってしまった「顕季」を部下に命じて警護させたということ。
2　「顕季」との領地争いに勝利したことで気をよくした「義光」は、「顕季」に自身の威勢のよさを知らしめるため意気揚々と部下たちを登場させたということ。
3　「顕季」が領地の一部を失ってしまって気落ちしていることに同情した「義光」は、部下に命じて「顕季」に対する恩に報いる機会を探らせていたということ。
4　「顕季」が気前よく領地を譲り渡してくれたことに感謝した「義光」は、「顕季」の身に危険が及ばないよう部下に命じてひそかに見守らせていたということ。

（エ）本文の内容と一致するものを次の中から一つ選び、その番号を答えなさい。
1
「義光」は領地に執着する一方、武士として忠義を貫く人物であり、家来として誠実に尽くす姿を見た「顕季」は、領地を譲ることを自ら「白河法皇」に願い出た自分の判断の正しさを確信した。
2　「顕季」は駆けつけた武士たちから話を聞いて、「義光」には武士として領地を守る性質の他に、他者の命を重んじる一面もあることを知り、不服だった「白河法皇」の裁決にようやく納得した。
3　「顕季」は領地を手放してしばらくたってから、不意に現れた勇ましい冑甲姿の武士たちを目の前にして、「義光」の武士としての側面を初めて実感し、「白河法皇」の配慮の的確さに感服した。
4　「義光」は武士として、領地に対する強い思いを持った人物であり、「顕季」から与えられた領地を命がけで守ろうとする様子を見た「白河法皇」は、武士としての心意気を感じて褒めたたえた。

解答・解説

（ア）1
「理非顕然」とは分かり切っているという意味です。また「未断」から決断していないこと。さらに直前の「匠作心中に恨みたてまつる」からも納得していない様子が読み取れます。

（イ）2
感動をして涙を流していると読み取れるので、2が正解となります。

（ウ）4
「刑部丞殿より御送りのために」とあるので護衛をしてくれていたことがわかります。

（エ）3
「心中に御計らひのやむごとなきを思惟す」を参照すればよいです。

大問5　対話文

問題文

著作権上の都合により省略

解答・解説

著作権上の都合により省略

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