京都府の2019年3月実施の平成31年度(2019年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。
京都府の入試は前期試験と中期試験に分かれています。国語は前期・中期ともに難易度はやや難といったところです。
中期は問題数が少ない分、前期に比べると難易度は多少下がりそうです。
出題傾向としては、漢文はあまり出題されていない印象です。現代文と古文を中心に勉強しておくのもいいかもしれません。
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問1:健コウの「コウ」を漢字で記述する問題です。
【・答え「康」】
問2:「富裕層」と「拒まず」をそれぞれ平仮名で記述する問題です。
【・答え「b…ふゆうそう c…こば(まず)」】
問3:選択肢のうち「異彩を放っていた」の意味として適切なものを選ぶ問題です。
【・答え「イ」】
「異彩を放つ」=際立った特徴を持っているため、特別目立っていること。
よって、「イ」が適当。
問4:選択肢のうち本文の内容と一致するものを選択する問題です。
【・答え「イ」】
傍線部dの直後の段落に注目する。内容に一致するのは「イ」である。
なお、「エ」は継承されていく生きた文化であり、問いとは反対である
問4:本文中の□に最も適当な言葉を本文中から抜き出して記述する問題です。
【・答え「寂しい」】
「寂しい」「心地よい」「怖い」とあるので、箇条書きの1つ目は「寂しい」となることがわかる。
問6:車のデザインやファッションがどのような事の例として用いられているか、本文中から抜き出して記述する問題です。
【・答え「文化の~される(ということ)」】
本文の第1文目「文化の流行は繰り返されるものです」の部分を「ということ」の形に沿うように抜き出す。
問7 ①:空欄Aに最も適当な表現を本文中から抜き出して記述する問題です。
【・答え「生きた~くこと」】
傍線部eが含まれる段落の一番最後の文「生きた文化を維持していくことが~」の部分を抜き出す。
問7 ②:空欄Bに最も適当な表現を本文中の内容をふまえて記述する問題です。
【・答え「地域の郷土料理を、生活の中で当たり前に守っていく」】
問7 ③:空欄Cに入れるのに最も適当な選択肢を選ぶ問題です。
【・答え「エ」】
「人々の参加を拒まず」「生きた文化を維持」「しなやかさ」=柔軟性
「全国それぞれの個性」「様々な郷土料理」=多様性
このことから、柔軟性と多様性であることが言える。よって「エ」が適当。
問1:故事成語とその意味について正しく示した選択肢を2つ選ぶ問題です。
【・答え「イ、オ」】
ア…過去の事実を研究し、そこから新しい知識や見解をひらくこと
ウ…一歩もひけないような絶体絶命の状況の中で、全力を尽くすこと
エ…初めは勢いがいいが、終わりは振るわないこと
問2:「漂う」の活用の種類と、同じ活用の種類の動詞をⅠ群とⅡ群からそれぞれ選ぶ問題です。
【・答え「Ⅰ…ア Ⅱ…カ、コ」】
*Ⅰ
「漂う」は「ない」をつけると「漂わない」となるので、五段活用。よって「ア」
*Ⅱ
それぞれに「ない」をつけると
カ…授からない(五段活用)、キ…強いない(上一段活用)、ク…熟れない(下一段活用)、ケ…妨げない(下一段活用)、コ…連ならない(上一段活用)、サ…達しない(サ行変格活用)
よって、「カ、コ」
問3:空欄Aと空欄Bに最も適切な表現をそれぞれ選択肢から選ぶ問題です。
【・答え「A…エ B…ア」】
*A
4段落目「ところが日本語の『もの音』という語には、押しかけてきて~自分の背景にあるものを見せようとする」より「エ」
*B
3段落目「ノイズは自己を主張して、その場で自己主張を始める」より「ア」
問4:Ⅰ群とⅡ群からそれぞれ最も適当な選択肢を選ぶ問題です。
【・答え「Ⅰ…ウ Ⅱ…キ」】
*Ⅰ
□の直後に注目すると「『もの音がする』は、何かが音を響かせ、~定かでない」とあり、
これは□の直前の「音を発する『もの』の存在を意識させる」「物の正体が曖昧であることを告げる」の言い換えである。
よって「ウ」が適当。
*Ⅱ
上記の通り、言い換えなので「キ」が適当。
問5:傍線Cの説明として最もふさわしい選択肢を選ぶ問題です。
【・答え「ア」】
7段落目の内容に注目すると「ア」が適当であるとわかる。
cの直後の「音を響かせるだけの或る落ち着いた状況と気配が~」の部分もアの内容に一致する。
問6 ①:空欄に最も適当な表現を本文中から抜き出し、初めと終わりの3字を記述する問題です。
【・答え「音の源~らない」】
2段落目後ろから3番目の文「音の源が何か分からない」から抜き出す。
問6 ②:空欄に適当な表現を本文の内容をふまえて記述する問題です。
【・答え「与えられるものではなく、受け手が感じ取る」】
問6 ③:選択肢のうち、スピーチの工夫として相応しくないものを選ぶ問題です。
【・答え「ウ」】
聴衆の知識や興味に合わせて話し方を変えたほうが良いので「ウ」が適さない。
問3:選択肢のうち、本文の段落後世について正しく説明したものを選ぶ問題です。
【・答え「エ」】
ア…誤り。具体的に説明しているのは3段落以降。
イ…誤り。そのような記述はない。
ウ…誤り。そのような記述はない。
エ…正しい。8段落まで→「もの音」について、9段落→香りや空気の動きなどについて述べている。
問1:「いひ教へしは」を現代仮名遣いで記述する問題です。
【・答え「いい(教)えしは」】
古典において、歴史的仮名遣いで書かれた文章の語頭と助詞以外の「はひふへほ」は原則として「わいうえお」と読む。
問2:傍線bの内容として最も適当なものを選択肢から選ぶ問題です。
【・答え「ウ」】
前行の「是」と同じく「てふ」を意味する。
問3:傍線cの解釈として最も適当なものを選択肢から選ぶ問題です。
【・答え「エ」】
反語表現「~ないことがあるか(いや絶対にあるはずだ)」という意味をもつ。
問4:本文中から抜けているかぎ括弧( )が入る場所を示す問題です。
【・答え「ごとし」】
問5 ①:空欄Aに最も適当な選択肢を選ぶ問題です。
【・答え「イ」】
本文2行目「此てこなと云は名にあらず」=人名ではない
「果の子といふ事にて、今いふ末の子也」=兄弟姉妹で最後に生まれた子ども
よって、「イ」が適当。
問5 ②:空欄Bに適当な内容を、本文の内容をふまえて記述する問題です。
【・答え「ちょうちょうを意味する」】
問1:傍線部a「いひければ」の主語の人物と同じ主語である選択肢を選ぶ問題です。
【・答え「エ」】
aの主語は上六大夫である。
選択肢のそれぞれの主語は、ア…トキの羽、イ…むつるの兵衛の尉、ウ…下人、エ…上六大夫
よって、「エ」が適当。
問2:「いづれかはこがれたる」の解釈として最も適切な選択肢を選ぶ問題です。
【・答え「ア」】
問3:「なほも」を現代仮名遣いに戻し記述する問題です。また、現代仮名遣いと同じ書き表し方の選択肢を選ぶ問題です。
【・答え「なおも ア」】
古典において、歴史的仮名遣いで書かれた文章の語頭と助詞以外の「はひふへほ」は原則として「わいうえお」と読む。
イ…よろず、ウ…迎うる、エ…絶えながらえば
問4 ①:空欄Aに最も適当な表現を本文中より抜き出して記述する問題です。
【・答え「河の南の岸」】
「河の南の岸のうへ飛ぶほどに~」の部分
問4 ②:空欄Bに最も適当な表現を本文中より抜き出して記述する問題です。
【・答え「河に落ち」】
「近りつるを射落したらば、河に落ちて~」の部分。
問4 ③:空欄Cに最も適当な表現を選択肢から選ぶ問題です。
【・答え「エ」】
問1:「カク散」の「カク」を漢字に直して記述する問題です。
【・答え「拡」】
問2:傍線bの理由として最も適当な選択肢を選ぶ問題です。
【・答え「ウ」】
1段落2行目「火は社会の中で拡散し、専門化し~」「火を扱う人類の能力は増大したにもかかわらず、火は個人のもとから遠ざかり~」より、「ウ」が適当。
問3:空欄①、空欄②に入る接続詞の組み合わせとして適切なものを選択肢から選ぶ問題です。
【・答え「エ」】
「火は個人のもとから遠ざかり、~」と「人は火を忘れたわけではない」がつながるので①は逆説の意味を持つ「だが」か「しかし」
「成長する社会から、成長しない~」と「成長しない社会とは~」がつながるので、前述の事柄を受けて、それをふまえた次の事柄を述べているので「では」が入る。よって「エ」が適当。
問4:「畏怖」の読み方を平仮名で記述する問題です。
【・答え「いふ」】
問5:本文中の「支え」と「ある」の品詞として適当なものをⅠ群から、またそれと同じ品詞で用いられている例文をⅡ群
から選ぶ問題です。
【・答え「d…ウ f…イ Ⅱ…ケ」」】
*d
「支える」の連用形が名詞になったもの。よって「ウ」
*f
「時点」という体言を修飾しているので連体詞。よって「イ」
*Ⅱ
カ…「歴史的建造物」(体言)を修飾しているので連体詞である
キ…「存在する」という意味で使われているので動詞である
ク…「支え」は名詞、「ある」は補助動詞である
ケ…「支え」は名詞、「ある」は「日」(体言)を修飾しているので連体詞である
問6:傍線eについて本文中の内容と合致するものを選ぶ問題です。
【・答え「ウ」】
eの直前に注目する。
「未来のために今の時間を手段化し、犠牲にして努力する未来志向型」と同じ意味のものを選ぶ。
ア…誤り。「その時々における人としての成長の追求」は未来志向型ではない。
イ…誤り。「すぐに利益が得られる」は未来志向型ではない。
ウ…正しい。
エ…誤り。 「個人的な利益の追求」は未来志向型ではない。
問7:「平衡」の意味として最も適当なものをⅠ群から、本文中の「根拠」の意味として適当なものをⅡ群から選ぶ問題です。
【・答え「Ⅰ…エ Ⅱ…カ」】
問8:「利便性」と同じ構成の三字熟語を示した選択肢を選ぶ問題です。
【・答え「イ、ウ」】
利便性=利便+性
ア…不公平=不⁺公平
イ…悲観的=悲観+的
ウ…明文化=明文⁺化
エ…衣食住=衣+食+住
オ…無気力=無+気力
よって、「イ、ウ」が適当である。
問9:空欄A、空欄Bに最も適当な表現を本文中から抜き出し記述する問題です。
【・答え「A…環境の限界 B…衰退して滅亡」】
5段落の最後の文「人類もこの関係からは逃れられない」から、「生物」=「人類」であるということが言える。
5段落では環境の限界に達した生物が、そのまま環境資源を使い続ければ、その生物は衰退して滅亡すると書かれているので、
人類も「環境の限界」を考慮せず資源を使い続ければ「衰退して滅亡」してしまうと言い換えられる。
問10:本文中の内容として最も適当なものを選択肢から選ぶ問題です。
【・答え「ア」】
問11 ①:空欄Xに最も適当な表現を本文中から抜き出して記述する問題です。
【・答え「集落」】
9段落目「集落の狭い有限の空間に生きてきた人々が、無限の広がりをもった世界を初めて実感した」より。
問11 ②:空欄Yに最も適当な表現を選択肢から選ぶ問題です。
【・答え「イ」】
8段落目に注目すると、今後私たちが「よりよく生きる」ために自然とどう向き合ったらいいかということが述べられている。
これと同じ意味なのは「イ」である。
問11 ③:空欄Zに最も適当な表現を本文中から抜き出す問題です。
【・答え「高めた~る社会」】
問11 ④:「グループディスカッション」について述べた文として適当でないものをⅠ群から選び、
「メモする」ときにどう書くべきかをⅡ群から選び、そのような場合にふさわしい書体をⅢ群から選ぶ問題です。
【・答え「Ⅰ…エ Ⅱ…カ Ⅲ…シ」】
*Ⅰ
6段落目では、高めた水準を安定させ、持続させる社会の仕組みを構築していくことが大切と述べているので、グループディスカッションで自分の意見が変わることは悪いことではない。よって、「エ」が適当である。
*Ⅱ
話し合いについていける速さで書くことが必要なので「カ」が適当である。
*Ⅲ
行書の方が省略があるので早く書くことができる。よって「キ」が適当である。
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