京都府の2025年3月実施の令和7年度（2025年度）入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

 京都府の公立高校入試情報はこちら

大問1

問題文

著作権の関係により掲載できません

解答・解説

著作権の関係により掲載できません

大問2

問題文

次の文章を読み、問い（1）〜（11）に答えよ。
（［1］〜［8］は、各段落の番号を示したものである。）

（1）本文中の傍線a「紛らわしい」の漢字の部分の読みを平仮名で書け。

（2）本文中の傍線b「ハン断」の片仮名の部分を漢字に直し、楷書で書け。

（3）本文からは次の一文が抜けている。この一文は本文中の<1>〜<4>のどこに入るか、最も適当な箇所を示す番号を一つ選べ。

科学と技術の場合も同じである。

（4）本文中の傍線c「最初につくられた技術に特許が認められる」と筆者が述べる理由を説明したものとして最も適当なものを、次の（ア）〜（エ）から一つ選べ。

（ア）科学的真理の探究において、対象としての自然を正しく認識することで、人間の創造性が発揮された産物に知的財産権が認められるから。
（イ）科学の応用である技術によって、自然の法則性が明らかにされることで、技を用いた実践の所産に知的財産権が認められるから。
（ウ）技術は科学の応用だとしても、技術の実践の所産は、人間の創造性が発揮された産物であり、創造性が発揮されたものには知的財産権が認められるから。
（エ）知的財産権は技を用いた実践の所産に認められるものであり、ある目的のために自然をつくりかえる技は、自然の実態を認識する科学研究の成果であるから。

（5）本文中の傍線d「そうであるように」を単語に分け、次の<例>にならって自立語と付属語に分類して示したものとして最も適当なものを、後の（ア）〜（エ）から一つ選べ。

<例>日は昇る・・・（答）自立語＋付属語＋自立語

（ア）自立語＋付属語＋自立語＋付属語
（イ）自立語＋付属語＋自立語＋自立語
（ウ）自立語＋自立語＋付属語＋自立語＋付属語
（エ）自立語＋付属語＋自立語＋自立語＋付属語

（6）本文中の傍線e「今日の科学や技術はそうである」についての説明として最も適当なものを、下段の（ア）〜（エ）から一つ選べ。

（ア）アリストテレスによれば科学研究はプラクシス、技術はポイエーシスにあたるが、実際は強く結びついているということ。
（イ）科学と技術は、人間の活動形態において区別されるが、実際は強く結びついているということ。
（ウ）科学と技術は、活動の成果が独立に存立する実践活動に、どちらも区分されているということ。
（エ）アリストテレスの区分にしたがうと、科学研究と技術はどちらも、実践と結果が区別されていないということ。

（7）本文中の傍線f「ない」と同じ意味・用法でないが用いられているものを、次の（ア）〜（オ）からすべて選べ。

（ア）少ない人数でチームを組む。
（イ）材料がないので、買い出しに行こう。
（ウ）天候不良のため、今日は外に出ない。
（エ）この部屋に古い資料はない。
（オ）図書館では騒がないよう、ポスターで呼びかける。

（8）本文中の傍線g「ますます」の意味として最も適当なものを、次のⅠ群（ア） 〜（エ）から一つ選べ。また、本文中の傍線i「ものをいう」の意味として最も適当なものを、後のⅡ群（カ）〜（ケ）から一つ選べ。

Ⅰ群
（ア）予想以上に
（イ）以前よりもさらに
（ウ）短い間に
（エ）静かに

Ⅱ群
（カ）おおげさである
（キ）立派になる
（ク）わけがわかる
（ケ）役に立つ

（9）本文中の傍線h「経験知」は上の二字の語と下の一字の語で構成される三字熟語である。傍線h「経験知」と同じ構成の三字熟語が波線部（　　　）に用いられているものを、次の（ア）〜（オ）からすべて選べ。

（ア）音楽家の指導を受ける。
（イ）松竹梅の絵を描く。
（ウ）最優秀の作品を決める。
（エ）劇の発表会に参加する。
（オ）箱を大中小から選ぶ。

（10）本文における段落どうしの関係を説明した文として適当でないものを、次の（ア） 〜（エ）から一つ選べ。

（ア）［2］・［3］段落では、［1］段落で述べた内容について、論を整理している。
（イ）［4］段落では、［2］・［3］段落の内容を別の角度からとらえ、考察している。
（ウ）［6］〜［8］段落では、［5］段落 で述べた主張の根拠について、具体例を使って示している。
（エ）［8］段落では、［6］・［7］段落の内容を異なる表現に言い換えて強調している。

（11）次の会話文は、亜衣さんと数真さんが本文を学習した後、本文について話し合ったものの一部である。これを読み、後の問い①〜④に答えよ。

亜衣　本文では、科学と技術の関係性について筆者が「アリストテレスの区分」を参考にして述べていたね。
数真　そうだね。人間の活動形態における理論活動と実践活動の区分にしたがって、科学を［Ａ］と表現し、道具をつくる実践活動とその所産が技術であると述べて、科学的理論活動と技術的実践活動との関係性を示していたね。
亜衣　うん。その関係性において、［Ｂ］という状況におかれていることを「科学者は技術者でもある」と本文では表現していたね。
数真　そうした点を考慮して筆者は科学研究を「技術的な実践的活動を含んだ理論的活動の過程」と表現しているんだね。そして、技術にたいして「科学の応用」という表現がなされるのは、［Ｃ］いるなかでつくられるためだと述べていたね。
亜衣　なるほど。筆者が科学と技術の本質的な違いを通して両者の関係性を明らかにしていたと理解できたよ。さて、関連する内容の本を図書館で借りたので、国語辞典や漢和辞典を活用しながら読んでいこう。

①会話文中の［Ａ］に入る最も適当な表現を、本文中から九字で抜き出して書け。

②会話文中の［Ｂ］に入る最も適当な表現を、次の（ア） 〜（エ）から一つ選べ。

（ア）自然の観察や観測においては、望遠鏡や顕微鏡のような観測機器が必要であり、仮説の正しさを検証する実験にも不可欠な研究手段となる
（イ）科学研究の過程に技術が入り込むため、装置や機器、実験器具といった研究手段をつくる技術が必要であるという仮説を科学者自身がたてる
（ウ）自然の実態の分析をおこなうために、仮説が正しいことを検証する過程の一部に実験器具や装置が研究手段として入り込む
（エ）科学研究の過程では装置や機器、実験器具といった研究手段が必要であるため、科学者自身が必要なものをつくる

③会話文中の［Ｃ］に入る最も適当な表現を、本文中から十八字で抜き出し、初めと終わりの三字を書け。

④傍線「国語辞典や漢和辞典」を使うときの一般的な注意点として適当でないものを、次の（ア） 〜（エ）から一つ選べ。

（ア）国語辞典の見出し語は、五十音順に掲載されているので、辞典を引くときの助けにするとよい。
（イ）国語辞典には、言葉の使い方である用例が掲載されているので、調べた言葉を実際に使用するときの参考にするとよい。
（ウ）漢和辞典には、音訓索引があるので、調べたい漢字の読み方がわからないときに用いるとよい。
（エ）漢和辞典には、見出し字を用いた語の例が掲載されているので、調べた漢字を実際に使用するときの参考にするとよい。

解答・解説

（1）　まぎ（らわしい）

（2）判（断）

（3）3

（4）ウ

アは科学と技術を並列で表記しているので誤りです。
イとエは技を用いた実践の所産に知的財産権が認められるわけではないので誤りです。
人間の創造性が発揮されるものに対して知的財産権は発生します。

（5）ア

そう/で/ある/ように
と分けられます。

（6）イ

科学と技術が実は密接に結びついているということが言いたいので、ウとエは不適です。さらに「今日」に対して述べていることからイが適します。

（7）ウ、オ

否定の意味での「ない」を選べばよいです。

（8）Ⅰ群：イ　Ⅱ群：ケ

（9）ア、エ

イとオは1字+1字+1字、ウは1字+2字で構成される。

（10）エ

（11）㊀理論活動とその成果

少し難問です。
第2段落の科学の説明ではなく、アリストテレスの例が出た第4段落に答えがあります。

（11）㊁エ

第6段落の内容をまとめればよい。
「科学者自ら、研究をおこなう装置や機器、実験器具をつくる。そのかぎり、科学者は技術者でもある。」を参照します。

（11）㊂近現代～づいて

第8段落参照。
最後の「火k学的知見に依拠して技術がつくられる」も内容的には合致するが、文字数的に不適です。

（11）㊃ウ

 京都府のその他の過去問を見る

志望校に合わせた受験対策なら、やる気アシストにお任せ下さい！

家庭教師のやる気アシストは、大阪府にお住まいの受験生のお子さんを毎年たくさん指導をさせ頂き、合格に導いています。

高い合格率の秘訣は、指導経験豊富な先生の指導力に加え、1対1の指導でお子さん一人ひとりの状況に合わせた、お子さんだけのカリキュラムで勉強が進められるから！
家庭教師のやる気アシストは、お子さんの志望校合格まで全力でサポートさせて頂きます！

 アシストの受験対策をもっとみる

アシストの指導方法がじっくり見れる！知れる！無料の体験授業実施中

お子さんにとって「成果が出る勉強法」ってどんな勉強法だと思いますか？
お子さんそれぞれに、個性や性格、学力の差もあります。そんな十人十色のお子さん全員に合う勉強法ってなかなかないんです。
たからこそ、受験生の今だけでもお子さんだけの勉強法で受験を乗り越えてみませんか？

やる気アシストには、決まったカリキュラムはありません。お子さんの希望や学力、得意や不得意に合わせて、お子さんだけのカリキュラムで指導を行っていきます。また、勉強法もお子さんそれぞれに合う合わないがあります。無料体験授業では、お子さんの性格や生活スタイルを見せていただき、お子さんにとって効率的な成果の出る勉強のやり方をご提案させて頂きます。