






京都府の2025年3月実施の令和7年度(2025年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。
次の問い( 1 )~( 8 )に答えよ。
( 1 )11-(1/2-1)×(-2)²計算せよ。
( 2 )5x-1/6–x+2/12を計算せよ。
( 3 ) (8-√8)(1+√8)を計算せよ。
( 4 ) 半径 9 cm,弧の長さ 10πcm のおうぎ形の中心角の大きさを求めよ。
( 5 ) 次の連立方程式を解け。
x=-9y-3
1/3x=3y+3
( 6 )ax² – 5 ax – 24 a を因数分解せよ。
( 7 ) 右の図は,グラフ作成ソフトウェアで 4 つの関数のグラフを表示させた,コンピュータの画面を表した ものであり,(ア)~(エ)はそれぞれ,関数 y = x², y=1/7x²,y =-7x²,y = -2/7x² のグラフのい ずれかである。図中の(ア)~(エ)のうち,関数y = -2/7x² のグラフにあたるものとして最も適当 なものを 1 つ選べ。
( 8 ) 次の資料は,ある中学校の 3 年生 9 人の反復横とびの記録をまとめたものである。この資料について,3 年生 の記録の四分位範囲を求めよ。
(1)$13$
計算の順番に注意しましょう。
$(与式)=11-(-\frac{1}{2})\times4=11+2=13$
(2)$\frac{11x-4}{12}$
分母をそろえて計算しましょう。
$(与式)=\frac{{2(5x-1)}-(-x+2)}{12}=\frac{10x-2+x-2}{12}=\frac{11x-4}{12}$
(3)$14\sqrt{2}$
$(与式)=8+8\sqrt{8}-\sqrt{8}-8=7\sqrt{8}=14\sqrt{2}$
(4)200°
おうぎ形の中心角をxとすると
$9\times2\timesπ\times\frac{x}{360}=10π$
$x=200$
(5)$x=3,y=-\frac{2}{3}$
代入法で解くとよいです。
(6)$a(x-8)(x+3)$
共通項をまとめていきます。
$(与式)=a(x^2-5x-24)=a(x-8)(x+3)$
(7)ウ
x²の係数がマイナスなのでウかエ。さらに$\-frac{2}{7}$の方が$-7$よりも開きが大きくなるのでウが答えです。
(8)$12$点
四分位範囲とは第3四分位数から第1四分位数を引いたものです。
記録を小さい順にすると、35,41,43,45,48,50,52,56,57になります。
よって、第1四分位数は$\frac{41+43}{2}=42$、第3四分位数は$\frac{52+56}{2}=54$
四分位範囲は$54-42=12$
右のⅠ図のように,排水口A,Bがついている水そうがあり,排水口A,Bは どちらも閉じた状態で,水そうには40Lの水が入っている。排水口Aを開くと毎分4Lの割合で水そうから水が出て,排水口Bを開くと毎分 1Lの割合で水そ うから水が出る。
優さんは,ストップウォッチとⅠ図の水そうを用いて,次の〈操作〉を行った。
〈操作〉
手順① 排水口Aを開くと同時にストップウォッチをスタートさせる。
手順② 手順①でストップウォッチをスタートさせてからちょうど 2 分後 に,排水口Aを閉じると同時に排水口Bを開く。
手順③ 手順②で排水口Bを開いてからちょうど 4 分後に,排水口Bは開い たままの状態で,再び排水口Aを開く。
手順④ 手順③で排水口Aを開いてからちょうど 4 分後に,排水口A,Bを 同時に閉じる。
このとき,次の問い( 1 )・( 2 )に答えよ。
( 1 )次のⅡ図は,〈操作〉において,優さんがストップウォッチをスタートさせてから排水口A,Bを同時に閉じ るまでの,時間と水そう内の水の量の関係を表したグラフの一部であり,途中までかいてある。答案用紙の図に続きをかき入れて,ストップウォッチをスタートさせてから排水口A,Bを同時に閉じるまでのグラフを完成させよ。
( 2 ) 〈操作〉において,水そう内の水の量がちょうど 15Lであったのは,優さんがストップウォッチをスタートさせてから何分何秒後か求めよ。ただし,分,秒いずれも 0 以上 59 以下の整数で答えること。
(1)略
2分後~6分は排水溝Bだけが開いているので毎分1Lの割合で水が出るため、(6,28)までを結ぶ。
6分後~10分は排水溝AとBが開いているので毎分5Lの割合で水が出るため、(10,8)までを結ぶ。
(2)8分36秒後
前問のグラフより15Lだった時は手順③の時だったと分かるので、この式を求めると
$y=-5x+58$となります。この時y=15のときのxの値が答えになるので
$-5x+58=15$
$x=\frac8{3}{5}$となります。$60\times\frac{3}{5}=36$なので、答えは8分36秒後です。
図のように,1 ,4 ,7 の数が1つずつ書かれた 3 個の玉が入っている袋Aと,0 ,5 ,10 の数が 1 つずつ書かれた 3 個の玉が 入っている袋Bと,2 ,3 の数が 1 つずつ書かれた2個の玉が入っている袋Cがある。それぞれの袋から1個ずつ玉を取り出し,袋Aから取り出した玉に書かれている数をa,袋Bから取り出した玉に 書かれている数をb,袋Cから取り出した玉に書かれている数をcとする。
このとき,次の問い( 1 )・( 2 )に答えよ。ただし,それぞれの袋において,どの玉が取り出されることも同様に 確からしいものとする。
( 1 ) a + b の値が c でわり切れる確率を求めよ。
( 2 ) 6 a + 9 b + 6 の値が c でわり切れる確率を求めよ。
(1)$\frac{7}{18}$
2で割り切れる数はa+bの値が偶数のときなので、(1,5)(4,0)(4,10)(7,5)の4通り。
3で割り切れる数はa+bの値が3の倍数のときなので、(1,5)(4,5)(7,5)の3通り。
全通りは18通りなので、確率は$\frac{4+3}{18}=\frac{7}{18}$となります。
(2)$\frac{5}{6}$
2で割り切れる数は6a,9bが共に偶数になるときなので、(1,0)(1,10)(4,0)(4,10)(7,0)(7,10)の6通り
3で割り切れるときを考えると、因数分解を行い$6a+9b+6=3(2a+3b+2)$。
つまり、aとbがどんな数でも3の倍数となります。これらは9通りあるので
確率は$\frac{6+9}{18}=\frac{15}{18}=\frac{5}{6}$
図のように,三角錐すいOABCがあり,OC = 9 cm,AB=BC=10 cm,AC=12 cm,∠OCA=∠OCB=90° である。頂点Bから辺ACにひいた垂線と辺ACとの交点をDとする。また,線分AD上に点Eを,AE:ED = 2:1 となるようにとり,点Eを通り平面OBCに平行な平面と,2 辺OA,ABとの交点をそれぞれF,Gとする。
このとき,次の問い( 1 )~( 3 )に答えよ。
( 1 )線分BDの長さを求めよ。
( 2 ) △EFGの面積を求めよ。
( 3 )三角錐BEFGの, △EFGを底面としたときの高さを求めよ。
(1)8cm
△ABC は BA = BC の二等辺三角形で,頂点 B から底辺 AC に下ろした垂線は底辺 AC を 2 等分するので、AD=6cmになります。
よって、△BDAに三平方の定理を用いると
$BD^2+6^2=10^2$
$BD^2=64$
BD>0なので
$BD=8cm$
(2)5cm²
仮定より△COB∽△EFG
AD:DC=1:1、AE:ED=2:1なので
AE:ED:DC=2:1:3
よって、AE:EC=2:(1+3):2:4=1:2
したがって、△COBと△EFGの相似比は
CO:EF=CA:EA=3:1
よって面積比は9:1です。
$△OBC=\frac{1}{2}\times10\times9=45$なので
$△EFG$=\frac{1}{9}△OBC=5cm^2$
(3)$\frac{32}{5}cm$
三角錐BEFGの体積を2通りの方法で求めます。
三角錐BEFGの体積をVとします。
➀底面を△BEGとすると、高さはEFです。
△BEGの面積はAG:GB=1:2なので、$△BEG=\frac{2}{3}△ABE$
また、AE:AD=2:3なので、$△ABE=\frac{2}{3}△ABD$
よって、$△BEG=\frac{2}{3}\times\frac{2}{3}△ABD=\frac{2}{3}\times\frac{2}{3}\times(\frac{1}{2}\times6\times8)=\frac{32}{3}$
また、高さEFはEF:CO=1:3なので、EF:9=1:3よって、$EF=\frac{9}{3}=3$
したがって$V=\frac{1}{3}\times△BEG\times EF=\frac{1}{3}\times\frac{32}{3}\times3=\frac{32}{3}$
➁底面を△EFGとしたときの高さをhとすると
$V=\frac{1}{3}\times△EFG\times h=\frac{1}{3}\times5\times h=\frac{5}{3}h$
➀、➁のVの値は等しいので
$\frac{32}{5}=\frac{5}{3}h$
$h=\frac{32}{5}cm$
図のように,四角形ABCDがあり,AB = 3 √2 cm, BC= 7 cm,∠ABC= 45° ,∠BCD= 60° ,∠BDC= 90° である。頂点Aから辺BCにひいた垂線と辺BC,対角線BD との交点をそれぞれE,Fとする。また,∠BCDの二等分線 と線分AE,対角線BD,線分DEとの交点をそれぞれG, H,Iとする。
このとき,次の問い( 1 )~( 3 )に答えよ。
( 1 )線分CEの長さを求めよ。
( 2 ) 線分FGの長さを求めよ。
( 3 ) 四角形EIHFの面積を求めよ。
(1)4cm
まずはBEをもとめて、BCから引けばよいです。
△ABEは1:1;√2の直角二等辺三角形なので、AB:BE=√2:1
よって、$3\sqrt{2}:BE=\sqrt{2}:1$
$BE=3cm$
したがって、$CE=BC-BE=7-3=4cm$
(2)$\frac{\sqrt{3}}{3}cm$
GEからEFを引いて求めます。
△BEFは1:2:√3の三角形なので、BE:EF=√3:1
よって、$3:EF=\sqrt{3}:1$
$EF=\frac{3}{\sqrt{3}}=\sqrt{3}$
また△CGEも同様にして、CE:EG=√3:1
よって、$4:EG=\sqrt{3}:1$
$EF=\frac{4}{\sqrt{3}}=\frac{4\sqrt{3}}{3}$
これらより、$FG=EG-EF=\sqrt{3}-\frac{4\sqrt{3}}{3}=\frac{\sqrt{3}}{3}$
(3)$\frac{43\sqrt{3}}{60}cm^3$
△DEFの面積から△DHIの面積を求めます。
そのためにDI : IE; DH : HF,さらに4DEF の底辺を EF としたときの高さを求める必要があります。
(ⅰ)DI : IEを求めます。
直線CIは∠DCEの二等分線なので、DI:IE=CD:CE…①
ここで、CD:BC:BD=1:2:√3なので、$CD:7:BD=1:2:\sqrt{3}$
$CD=\frac{7}{2}$…②、$BD=\frac{7\sqrt{3}}{2}$…③
➀に代入して、$DI:IE=\frac{7}{2}:4=7:8$
(ⅱ)DH:HFを求めます。
まず、直線CHが∠DCEの二等分線なので$DH:HB=DC:BC=\frac{7}{2}:7=1:2$…④
次にDF:FBを求めます。
点Dから線分BCに垂線DJを下すと△BJDの辺の比が1:2:√3になるので、DJ:DB=1:2
したがって、③より
$DJ:\frac{7\sqrt{3}}{2}=1:2$
$DJ=\frac{7\sqrt{3}}{4}$…⑤
よって、DJ//FEより
$BF:BD=FE:DJ=4:7$
したがって、$BF:FD=4:3$…⑥
➃と⑥から点 H は線分 BD を 3 等分したうちの左から 2 つ分,点F は線分 BD を 7 等分したうちの左から 4 つ分。
3 等分と 7 等分では比べられないので,3 と 7 の最小公倍数 21 を考えて,線分 BD を 21 等分したと考えると$FH:HD=(14-12):7=2:7$
よって、$四角形EIHF=△DEF-△DHI=△DEF-\frac{7}{2+7}\times\frac{7}{7+8}\times△DEF=\frac{86}{135}△DEF$
そして、△DEFの面積が底辺FEとすると高さはEJとなります。EJ=BJ-BEであり、DJ:JB=1:√3なので⑤より$\frac{7\sqrt{3}}{4}:JB=1:\sqrt{3}$
$JB=\frac{7\sqrt{3}}{4}\sqrt{3}=\frac{21}{4}$
したがって、BE=3なので
$EJ=BJ-BE=\frac{21}{4}-3=\frac{9}{4}$
これらより$四角形EIHF=\frac{86}{135}△DEF=\frac{43\sqrt{3}}{60}$
Ⅰ図のような,タイルAとタイルBが,それぞれたくさんある。タイルAと タイルBを,次のⅡ図のように,すき間なく規則的に並べたものを,1 番目の図形, 2 番目の図形,3 番目の図形,4 番目の図形,…とする。
たとえば,3 番目の図形において,タイルAは 24 枚,タイルBは 12 枚である。
このとき,次の問い( 1 )・( 2 )に答えよ。
( 1 )5 番目の図形のタイルAの枚数と,6 番目の図形のタイルBの枚数をそれぞれ求めよ。
( 2 )n番目の図形のタイルAの枚数とタイルBの枚数の和が 3600 枚であるときのnの値を求めよ。また,このときのタイルAの枚数を求めよ。
(1)84枚
5 番目の図形のタイル A の枚数は,内側から外側へ順に足していくと
$1\times4+5\times4+9\times4=60$枚
6 番目の図形のタイル B の枚数は,内側から外側へ順
に足していくと
$3\times4+7\times4+11\times4=84$枚
(2)1740枚
n番目の図形のタイルAの枚数とタイルBの枚数の合計は$(2\times n)^2$枚で、これが3600枚なので
$(2\times n)^2=3600$
$n^2=900$
n>0なので
$n=30$
よって、タイルAの枚数は
$1\times4+5\times4+9\times4+…+57\times4=4(1+5+9+…+57)=4\frac{1}{2}\times(58+58+…+58)=4\frac{1}{2}\times58\times15=1740$枚
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