【宮城県】令和5年度/2023年度入学者高校入試選抜試験:理科の解説

宮城県の2023年3月実施の令和5年度(2023年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

第一問 次の1~3の問いに答えなさい

問1 スルメイカのからだのつくりについて調べた次の観察について、あとの(1)~(3)の問いに答えなさい。

【観察】

①スルメイカの外とう膜を切り開き、からだのつくりと内臓を観察した。
図1は、観察したスルメイカのスケッチである。

②スポイトを用いて、口から色水(赤インクをうすめたもの)を入れたところ、
【色水が消化にかかわる器官を通り、肛門から排出される】ようすが確認できた。

(1) 観察で、スルメイカにえらが見られたことから、スルメイカはえらで呼吸していることがわかります。スルメイカと同じように、えらで呼吸する動物を、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア. ペンギン 

イ. カメ

ウ. メダカ

エ. クジラ

(2) スルメイカのように、背骨がなく、内臓が外とう膜に包まれ、からだに節がないという特徴をもつ無セキツイ動物を何というか、答えなさい。

(3) 【 】で、口から入れた色水が肛門から排出されるまでに通った器官を、色水が通った順に並べたものとして、正しいものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア 口→胃→肝臓→腸→肛門

イ 口→胃→腸→肛門

ウ 口→腸→心臓→胃→肛門

エ 口→腸→胃→肛門

問2 図2は、ある年の6月22日9時の日本列島付近の天気図です。次の(1)~(3)の問いに答えなさい。

(1) 図2で、気圧が等しい地点を結んだ線を何というか、答えなさい。

(2) 図2の日本列島付近にある停滞前線は、オホーツク海気団と小笠原気団の勢力が同じくらいであるために生じたもので、梅雨前線と呼ばれます。オホーツク海気団と小笠原気団の性質の組み合わせとして、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア オホーツク海気団 湿潤・寒冷 - 小笠原気団 乾燥・温暖
イ オホーツク海気団 乾燥・寒冷 - 小笠原気団 湿潤・温暖
ウ オホーツク海気団 乾燥・寒冷 - 小笠原気団 乾燥・温暖
エ オホーツク海気団 湿潤・寒冷 - 小笠原気団 湿潤・寒冷

(3) オホーツク海気団の勢力がおとろえ、小笠原気団の勢力が強くなると、梅雨前線が移動して日本列島が小笠原気団におおわれ、晴れる日が多くなってつゆが明けます。このように、日本列島が小笠原気団におおわれたときの特徴的な天気図として、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

問3 原子の構造の解明に関係するできごとをまとめた次の資料について、あとの(1)~(4)の問いに答えなさい。

【資料】

[1]陰極線の発見
真空放電管を使った実験で、真空放電管に大きな電圧を加えると、陰極線が観察された。

[2]電子の発見
真空放電管を使った実験で、陰極線がマイナスの電気をもつ粒子の流れであることがわかった。

[3]原子の構造解明
プラスの電気をもつ陽子と、電気をもたない中性子が発見され、原子の構造が解明された。

(1) 原子の性質について述べたものとして、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア. 種類によって大きさが決まっている。

イ. 化学変化によって2つに分けることができる。

ウ. 1個の質量は種類に関係なく同じである。

エ. 化学変化によって他の種類の原子に変わる。

(2) [1]について、図3のように、蛍光板の入った真空放電管の電極A,Bに誘導コイルをつなぎ、誘導コイルの電源を入れて大きな電圧を加えると、陰極Aから電極Bに向かって出ている陰極線が観測できます。次の①~③の問いに答えなさい。

① 陰極線の観測からわかることについて述べた次の文章の内容が正しくなるように、aのア、イ、bのウ、エからそれぞれ1つ選び、記号で答えなさい。

陰極線の進む向きから、誘導コイルの+極につないだのはa(ア 電極A ,イ 電極B)であり、誘導コイルと真空放電管をつなぐ導線の中を電子が移動する向きは、誘導コイルから流れる電流の向きとb(ウ 同じ ,エ 逆)である。

② 別の電源を準備し、電極Cに-極、電極Dに+極をつないで電圧を加えると、[2]のように、陰極線がマイナスの電気をもつことが確認できる現象が起こります。この現象について述べたものとして、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア 陰極線が見えなくなる。

イ 陰極線が電極Cのほうにひかれて曲がる。

ウ 陰極線が蛍光板全体に広がる。

エ 陰極線が電極Dのほうにひかれて曲がる。

③ ドイツのレントゲンは、真空放電管を使った実験中に、真空放電管を通りぬける性質をもった放射線を発見しました。このとき発見された、からだの内部を調べる検査などで利用される放射線を何というか、答えなさい。

(3) [3]について、解明された原子の構造について述べたものとして、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア 原子核は陽子と中性子からできていて、原子核のまわりに電子が存在する。
イ 原子核は陽子と電子からできていて、原子核のまわりに中性子が存在する。
ウ 原子核は中性子からできていて、原子核のまわりに陽子と電子が存在する。
エ 原子核は陽子からできていて、原子核のまわりに電子と中性子が存在する。

(4) 原子を構成する陽子、電子、中性子のうち、陽子と電子が電気をもっているにもかかわらず、原子が全体として電気を帯びていない理由を、簡潔に述べなさい。

解答・解説

問1 (1) ウ
えらを持つのは魚類である。選択肢を見ると、ア:鳥類、イ:は虫類、ウ:魚類、エ:ほ乳類である。

(2) 軟体動物

(3) イ
胃と腸が消化にかかわる器官である。

問2 (1)等圧線

(2) エ
オホーツク気団も小笠原気団も海洋上を拠点とする気団のため、湿潤である。

(3)イ
夏は高気圧になり、晴れる日が多くなる。

問3 (1) ア
原子は種類によって大きさや質量などが決まっており、それらの性質が化 学変化によって変わることはない。

(2) ① a – イ  b – エ
電流のもととなる電子は負の電荷をもつので、電流と逆の向きを流れる。

② エ
負の電荷をもつ電子は逆符号の+極に引き寄せられる。

③  X 線

(3) ア

(4) 陽子1個、電子1個がもつ電気の量が等しく、陽子と電子の数が等しいため。
陽子の正電荷と電子の負電荷が相殺される。

第二問 タマネギの根の成長を調べための観察Ⅰ、Ⅱについて、あとの1~5の問いに答えなさい。

問題文

【観察Ⅰ】図1のように、タマネギを水につけておくと、根が出てきた。

図2のように、根の先端とそこから5mm間隔で印をつけ、印の間を根もとに近いほうからそれぞれa、b、cとした。再びタマネギを水につけておくと、印をつけてから24時間後、a~cの長さは表のようになった。

abc
印をつけた直後の長さ[㎜]555
印をつけてから24時間後の長さ[㎜]5611

【観察Ⅱ】
① 観察Ⅰで用いた、印をつけてから24時間後の根を根もとから切りとり、図3の3つの部分X、Y、Zをそれぞれ2mmずつ切りとって塩酸処理をした。

② ①の処理をしたX、Y、Zをそれぞれ、スライドガラスにのせ、柄つき針の腹で軽くほぐした後、染色液で染色し、カバーガラスをかけ、ろ紙をかぶせた上から押しつぶして、プレパラートx、y、zをつくった。

③ プレパラートx~zの細胞の大きさと、細胞が細胞分裂しているかを、顕微鏡で観察した。図4は、プレパラートx ~ z に見られた細胞を、すべて同じ倍率で撮影した写真である。プレパラートx、yには細胞分裂している細胞はなかったが、[ プレパラートzには細胞分裂している細胞が多くあった。 ]

問1 観察Ⅰで、タマネギは、根から水を吸収しています。植物の根や茎にある維管束のうち、根から吸収された水が通る管を何というか、答えなさい。

問2 観察Ⅱの①で、塩酸処理を行う目的について述べたものとして、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア 細胞を脱色するため。

イ 細胞を壊して核を取り出すため。

ウ 細胞を1つ1つ離れやすくするため。

エ 細胞分裂の進行をはやめるため。

問3 観察Ⅱの②で用いた染色液として、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア. ベネジクト液

イ. ヨウ素液

ウ. BTB溶液

エ. 酢酸オルセイン

問4[ ]について、図5は、図4のプレパラートzに見られた、細胞分裂をしている1個の細胞を拡大したもので、染色体が細胞の両端にわかれたようすが見られます。細胞分裂をしていないタマネギの細胞1個にふくまれる染色体が16本であるとき、図5の点線(ーーー)で囲まれた部分にふくまれる染色体の数は何本か、答えなさい。

問5 観察Ⅰで、bの長さの変化に比べ、cの長さの変化が大きい理由を、観察Ⅱの結果をもとに、簡潔に述べなさい。

解答・解説

問1 導管
維管束は、根から吸収された水を通す導管と葉で作られた養分をは通す師管 に分類される。

問2 ウ
塩酸で細胞どうしを離すことで観察しやすくなる。

問3 エ
酢酸オルセインによって細胞核が染色され、観察しやすくなる。

問4 16 本 
細胞分裂を始める前の段階で染色体を複製しているので、分裂段階では染色体 の数は 2 倍になっている。

問5 (解答例)b では細胞分裂が行われず細胞が大きくなるのに比べ、cでは細胞分裂が行われ、増えた細胞それぞれが大きくなるから。
根の先端では細胞分裂がさかんである。

第三問 ある地域の地層について、地図やボーリング試料をもとに、調査結果にまとめました。あとの1~4の問いに答えなさい。

問題文

【調査結果】

図1は、1目盛りを100mとした方眼紙に、A~Cの3地点を表した地図で、実線(──)は等高線を、数値は標高を示している。
図2は、A~Cの各地点における地層の重なりを表したものである。

Aの砂岩の地層は、ビカリアの化石が見つかったことから、新生代にできた地層であることがわかった。
・Aの凝灰岩XとBの凝灰岩X、Bの凝灰岩YとCの凝灰岩Yは、それぞれ同時期に堆積したものだとわかった。
・この地域に断層やしゅう曲はなく、地層は一定の角度で傾いていることがわかった。

問1 下線部について、ビカリアの化石のように、地層の堆積した年代を知ることができる化石を何というか、答えなさい。

問2 凝灰岩について述べたものとして、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア 角がとれてまるみを帯びた粒でできている。

イ 火山噴出物が堆積してできる。

ウ マグマが地下の深いところで冷えてできる。

エ 生物の死がいが堆積してできる。

問3 Cで、泥岩の地層と砂岩の地層が、それぞれ堆積したときの環境を比べると、泥岩の地層が堆積したときの環境のほうが、海岸から離れていたと考えられます。その理由を述べたものとして、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア 泥岩は砂岩より構成する粒が小さく、風によって運搬されやすいから。
イ 泥岩は砂岩より構成する粒が大きく、風によって運搬されやすいから。
ウ 泥岩は砂岩より構成する粒が小さく、水によって運搬されやすいから。
エ 泥岩は砂岩より構成する粒が大きく、水によって運搬されやすいから。

問4 調査結果をもとに、次の(1)、(2)の問いに答えなさい。

(1) 調査結果からわかることについて述べた次の文章の内容が正しくなるように、①のア、イ、②のウ、エからそれぞれ1つ選び、記号で答えなさい。

図2の5種類の地層のうち、堆積した年代が最も古いのは①(ア. れき岩 イ. 泥岩)である。A~Cの同じ種類の地層をつなげて考えることで、図2の5種類の地層は、②(ウ. 南西 エ. 北西)が低くなるように傾いていることがわかる。

(2) 図3は、図1にア~エの4地点を加えたものです。
凝灰岩Yが標高と同じ高さの地表で観察できると考えられる場所を、図3のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

解答・解説

問1 示準化石 
地層の堆積した時代の推定に役立つのが示準化石で、地層が堆積した環境を推定するのに有効な化石が示相化石である。

問2 イ  
火山噴火があったことを示す地層である.短期間に広範囲で堆積しているので 地層の対比に役立つかぎ層となることがある。

問3 ウ
海岸からという表現から水による運搬であると推察され、選択肢はウかエに絞られる。その上で、石、砂、泥がよくこのパターンの問題だと出題されるが、粒が小さいほど遠くに運ばれる。(粒が小さい方が押し出すパワーが少なくて済むので遠くに運べる)すると粒の大きさは石>砂>泥であるので、ウが適切。

問4
(1) ①ア ②エ
X 層を基準にして考えることでれき岩が一番下の地層と分かり、①の答えはアになる。そして、X層の標高が A では約 45~51 m、B では約 47~53 m、C では約 43~49 m と考えられるから、北方向と西方向に進むと低くなることが分かる。よって、②の答えはエになる。

(2) ア
A、B、C の X 層の標高から 1 マス東にいくごとに 2 m 高くなり、1 マス北に いくごとに 2 m 低くなると予想できることから、Y 層の標高はア:45 m、イ:49 m、ウ:51 m、エ:55 m と考えられる。

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大問4 

問題文

科学部に所属する美咲さんは、自宅にあったカルシウムのサプリメント(栄養補助食品)に貝がらが使用されていることに興味をもち、サプリメントにふくまれる物質の量の調べ方について、同じ部に所属する豊さんと話しています。次の文章は、美咲さんと豊さんの会話です。これを読んで、あとの1~3の問いに答えなさい。

美咲さん:サプリメントに貝がらが使われているなんて驚いたよ。貝がらは主に炭酸カルシウムという物質からできているんだよ。

豊さん:そうなんだ。貝がらや石灰石に塩酸をかけると二酸化炭素が発生するのは、炭酸カルシウムが関係しているのかな。インターネットで調べてみよう。炭酸カルシウムと塩酸の化学反応式を見つけたよ。

[ インターネットで見つけた化学反応式 ]
CaCO₃(炭酸カルシウム) + 2HCl (塩酸)→ CO₂(二酸化炭素) + CaCl₂(塩化カルシウム)+ H₂O(水)

美咲さん:①炭酸カルシウムは、カルシウムと炭素と酸素からできているんだね。この化学変化を使って、サプリメントにふくまれる物質の量を調べられないかな。

豊さん:この化学反応式を見ると、反応後の物質のうち、気体は二酸化炭素だけだよ。②化学変化が起こる前と後の質量を調べれば、発生した二酸化炭素の質量がわかるかな。

美咲さん:なるほど、発生した二酸化炭素が容器の外に出ていくと、全体の質量は小さくなるね。炭酸カルシウムの質量と容器の外に出ていった二酸化炭素の質量との関係がわかれば、サプリメントにふくまれる炭酸カルシウムの量も求められそうだよ。

豊さん:サプリメントにふくまれる炭酸カルシウムの量がわかったら、サプリメントにふくまれるカルシウムの割合も調べられるかな。

問1 下線部①について、炭酸カルシウムと同じように3種類の元素からできている化合物を、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

ア 酸化銀 Ag₂O

イ 水酸化バリウム Ba(OH)₂

ウ 塩化銅 CuCl₂

エ 炭酸水素ナトリウム NaHCO₃

問2 下線部②について、化学変化が起こる前と後では、物質全体の質量は変わりません。この法則を何というか、答えなさい。

問3 美咲さんたちは、考えた調べ方をもとに、実験Ⅰ、Ⅱを行いました。あとの(1)~(3)の問いに答えなさい。

[実験Ⅰ]

[1] ビーカーA、B、Cに10%の塩酸を、25.00 gずつはかりとり、それぞれにガラス棒を入れて、ビーカーA~Cそれぞれの全体の質量をはかった。

[2] 炭酸カルシウムを、ビーカーAには1.00 g、ビーカーBには2.00 g、ビーカーCには3.00 g加えてガラス棒でよくかき混ぜると、すべてのビーカーで気体が発生した。

[3] 十分に時間がたってから、ビーカーA~Cをそれぞれの全体の質量をはかった。

4] [1]ではかった質量に、炭酸カルシウムの質量を足してから、[3]ではかった質量を引いて、ビーカーの外に出ていった気体の質量を求めた。

[5] 炭酸カルシウムの質量とビーカーの外に出ていった気体の質量との関係をグラフにまとめたところ、図1のようになった。

[実験Ⅱ]

[1] サプリメントの粉末を、薬包紙に1.00 gずつとり分けたものを3つ準備した。

[2] 炭酸カルシウムを、ビーカーAには1.00 g、ビーカーBには2.00 g、ビーカーCには3.00 g加えてガラス棒でよくかき混ぜると、すべてのビーカーで気体が発生した。

[3] 十分に時間がたってから、ビーカーA~Cをそれぞれの全体の質量をはかった。

[4] [1]ではかった質量に、炭酸カルシウムの質量を足してから、[3]ではかった質量を引いて、ビーカーの外に出ていった気体の質量を求めた。

[5] 炭酸カルシウムの質量とビーカーの外に出ていった気体の質量との関係をグラフにまとめたところ、図1のようになった。

ビーカーに加えたサプリメントの粉末の総質量 [ g ]1.00 2.00 3.00
ビーカー内の物質の質量 [ g ]25.7026.4027.10

(1) 塩酸は塩化水素の水溶液です。36%の塩酸50 gを水でうすめて、10%の塩酸をつくるとき、必要な水は何 g か、求めなさい。

(2) 実験Ⅱで、「ビーカーに加えたサプリメントの粉末の総質量」と「ビーカーの外に出ていった気体の質量」との関係を表すグラフを、解答用紙の図にかき入れなさい。

(3) 実験Ⅰ、Ⅱの結果をもとに、実験Ⅱで使用したサプリメントの質量に対するカルシウムの質量の割合は何%か、求めなさい。ただし、炭酸カルシウム1.00 gにふくまれるカルシウムの質量は0.40 gとします。また、サプリメントにふくまれる物質のうち、炭酸カルシウムのすべてが塩酸と反応し、炭酸カルシウム以外の物質は塩酸と反応しないものとします。

解答・解説

問1 イ  
ア:2 種類、イ:3 種類、ウ:2 種類、エ:4 種類
元素の数は大文字の数を見ると良い。

問2 質量保存の法則  

問3
(1) 130 g 
もとの溶液の塩酸の質量は、50×30/100=18[g]
加えるの水の質量をXg とすると、(50 + X) ×10/100=18[g]となる。
これを解いて、x = 130 [g]

(2)

横軸をXg、縦軸をYgとすると、ビーカー内の物質の質量は(25.00 + x − y) g となる。
問題文の表より、
x = 1.00のとき25.00 + 1.00 − y = 25.70よりy = 0.30
x = 2.00のとき25.00 + 2.00 − y = 26.40よりy = 0.60
x = 3.00のとき25.00 + 3.00 − y = 27.10よりy = 0.90
となる。

これにしたがって左の解答のようにグラフをかけばよい。

(3) 30 %
ビーカーに加えた質量に対する出て行った気体の質量を比較すると、サプ リメントの場合は常に炭酸カルシウムの場合の3.00/4.00倍であるので、サプリメントの質量に対する炭酸カルシウムの質量の割合も3.00/4.00倍である。
また、炭酸カルシウムの質量に対するカルシウムの質量の割合は0.40/1.00=0.4である。
よって、求める割合は、3.00/4.00×0.40×100=30[%]

大問5

問題文

第五問 レール上の小球の運動を調べた次の実験について、あとの1~5の問いに答えなさい。ただし、小球にはたらく摩擦や空気抵抗は無視できるものとします。また、小球の最下点をふくむ水平面を高さの基準面とします。

[実験]

まっすぐな長さ80㎝のレールA,Bを準備し、それぞれ左端から1㎝ごとに目盛りをつけた。
図1のように、レールA,Bの左端が30㎝の高さになるように固定し、レールBはレールの中心でなめらかに曲げ、レールA,Bの右端、レールBの中心を床に固定した。同じ質量の小球a,bを用意し、小球aをレールA、小球bをレールBの左端に置き、同時に静かに手を離すと、2つの小球はレールを離れることなく、レールに沿って進み、小球bが小球aより先にレールの右端に到着した。
また、小球から手を離したときから、0.10秒間隔で連続写真を撮影し、0.10秒間隔で連続写真を撮影し、0.10秒ごとの小球a,bの基準面からの高さとレールの左端からの距離を調べ、それぞれ表1.表2にまとめた。
レールの左端からの距離は、レールにつけた目盛りを使って調べたものである。

表1

小球A手を離してからの時間 [秒]00.100.200.300.400.500.60
基準面からの高さ [cm]3029272419135
レールの左端からの距離 [cm]01.87.316.529.445.966.1

表2

小球A手を離してからの時間 [秒]00.100.200.300.400.50
基準面からの高さ [cm]302719500
レールの左端からの距離 [cm]03.514.031.854.478.4

問1 小球aがレールAを左端から右端まで進むとき、小球aにはたらく重力を示す力の矢印として、最も適切なものを、図2のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。

問2 実験の結果からわかることについて述べた次の文章の内容が正しくなるように、①のア、イ、②のウ、エからそれぞれ1つ選び、記号で答えなさい。

小球aは、速さが一定の割合で① (ア 減少 イ 増加) しながら進んだ。レールの傾きを大きくすると、物体の速さが変化する割合は② (ウ 大きく エ 小さく) なる。

問3 小球bがレールBの中心からレールBの右端に到着するまでの、小球bの速さは何cm/sか、求めなさい。

問4 小球aがレールAを左端から右端まで進む間の、小球aがもつ位置エネルギーの変化のようすを点線(ーーー)で、運動エネルギーの変化のようすを実線(――)で表したものとして、最も適切なものを、次のア~エから1つ選び、記号で答えなさい。ただし、小球aがレールAの右端に到着したときの位置エネルギーを0とします。

問5 実験で、小球bが小球aより先にレールの右端に到着した理由を、力学的エネルギーの保存の考え方をもとに、簡潔に述べなさい。

解答・解説

問1 ウ 
重力は真下にはたらいている。

問2 ①イ ②ウ  
小球 a のレールの左端からの距離を見ると、0.10 秒ごとに進む距離が 1.8, 5.5, 8.8, 12.9, ⋯ [m]と増加していることから速さは増加している。また、小球 b の方が速く転がっていることから速さの変化の割合も b の方が大きいことが分かる。

問3 240cm/s 
表2から、高さが0 cm である0.40 ∼ 0.50 秒後の速さを計算すればよい。
よっ て求める速さは、(78.4-54.4)/(0.50-0.40)=240 cm/s

問4 ア
力学的エネルギー保存の法則より位置エネルギーと運動エネルギーの和は一定である。これを満たすグラフはアのみである。 

問5 (解答例)レールの左端では小球 aとb は同じ位置エネルギーをもっていたが、小球 b は小球 a より低い位置を進んだため、位置エネルギーから移り変わった運動エネルギーが 常に小球aより大きく、速さが大きかったから。 
力学的エネルギー保存の法則より位置エネルギーと運動エネルギーの和は一 定であり、低い位置になるほど速さが大きくなることを利用する。

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