






奈良県の2024年3月実施の令和6年度(2024年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。
合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。
次の文章を読み、各問いに答えよ。
1. □A、Bの漢字の読みを平仮名で書き、□C、Dの片仮名を漢字で書け。
2. 線①の意味として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 一面的に イ 特別に ウ 平均的に エ 予想外に
3. 線②とは、どのようなことをたとえたものか。最も適切なものを次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア ビーバーは、流木の樹皮を齧って剥がしてしまうほど強い歯をもっているということ。
イ ビーバーは、驚くほど太い木を綴って簡単に倒すほど固い歯をもっているということ。
ウ ビーバーは、1メートル足らずの体には不釣合なほど大きな歯をもっているということ。
エ ビーバーは、北米先住民が彫刻刀として使っていたほど鋭い歯をもっているということ。
4. 線③からわかる筆者の思いとして最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 巨大な木をそのまま運び、水の流れを堰き止めるビーバーの力強さに感動しているということ。
イ ダムを築くために、巨大な木を根気強く齧るビーバーのひたむきさを尊敬しているということ。
ウ ダムを美しく仕上げるために、流木の一本一本に細工を施すビーバーの根気強さに憧れているということ。
エ 自分が運べる長さと重さに小分けした木を用いてダムを築く、ビーバーの賢さを賞賛しているということ。
5. 線④とは何か。文章中の言葉を用いて三十字以内で説明せよ。
6. 線⑤とあるが、筆者は自分が作ったトーキングスティックにどのような思いを感じているということか。最も適切なものを次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 北米先住民の歴史を教わりながら、自然と共生しているビーバーの図柄を彫ることで、筆者にとって貴重な杖となったと感じている。
イ 北米先住民の風習に倣って、信念をもって生きるビーバーの姿を彫ることで、筆者にとって唯一無二の杖となったと感じている。
ウ キースに誘われ、豊かな自然の象徴であるビーバーを模して彫ることで、筆者にとって価値のある杖となったと感じている。
エ キースに導かれ、不屈の精神をもつビーバーをモチーフとして彫ることで、筆者にとってかけがえのない枕となったと感じている。
7. この文章の表現上の特徴について述べたものとして適切なものを、のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 倒置を用いることで、文章のリズムを整え、伝えたい内容の印象を強めている。
イ 言葉を省略し、読み手に想像させることで、文章全体に味わいや余韻をもたせている。
ウ 文末に現在形を用いることで、たたみかけるようなリズムをもたせ、文章に躍動感を生み出している。
エ 同じ言葉を反復して使うことで、その言葉を印象づけ、筆者の感情の変化に説得力をもたせている。
1 A:すで(に) B:てんれい(な)C:勤勉な D:深い
2 イ
3 エ
「彼らの歯は本当に鋭い」「キースの祖先は~使っていたそうだ」から 『鋭さ』をたとえている選択肢を選べばよい。
ア:強い歯 イ:固い歯 ウ:大きな歯 とそれぞれ 『鋭さ』以外を記述しているので不適。
4 イ
消去法から簡単に導ける。
ア:「巨大な木をそのまま運び」が記述なし。
ウ:全体的に不適。
エ:「ビーバーの賢さ」を賞賛しているわけでは二ので不適。
正攻法で解くならば、「彼らは辛抱強く、キンベンな生き物だ」「でも彼らは~やってのける」などがヒントになる。
5 (例)部族の寄合の場で、話し合いを平和裏に進めるための杖。
『話し合いを平和裏に進めるため』という言葉が入っていて、『杖』であること。が書かれていればよい。
6 エ
この問題も消去法で解くことができる。
ア:「北米先住民の歴史を教わりながら」が記述なし。
イ:「北米先住民の風習に倣って、信念をもって生きるビーバー」が不適。先住民がビーバーの歯をかつて用いただけで、ビーバーは風習を倣ってな
い。
ウ:「豊かな自然の象徴であるビーバー」が不適。
7 ウ
こちらも消去法。
ア:「倒置を用いて」が不適。
イ:「言葉を省略して」が不適。
エ:「同じ言葉を反復して」が不適。
1. 線部と同じ働きをしている「いる」を、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 彼は東京にいる。
イ この作業は根気がいる。
ウ 妹は本を読んでいる。
エ 見事な技に感じいる。
2. 線①とはどういう意味か。簡潔に書け。
3. 線②とは、具体的にどのようなことか。当てはまるものを次のア~オから全て選び、その記号を書け。
ア ごみが地球規模の長期的な循環の一部になること。
イ 環境に備わっている能力を超える量のごみが出ること。
ウ 微生物によるごみの分解に長い時間がかかること。
エ ようやく手に入れた食料がごみになること。
オ 自然の循環に戻らないごみが生じること。
4. 線③と筆者が考える理由として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア なぜごみが発生するのかという本質を視野に入れず、結果のみを言い表しているから。
イ 循環という言葉を、ごみ問題のキーワードとして用いることにとどまっているから。
ウ ごみ問題が起こる仕組みを説明する中で、解決策について言及していないから。
エ ごみが発生する原因のみを強調しており、その後起こり得る結果に触れていないから。
5 線④とあるが、筆者は、そのためにどのような経済システムが必要であると述べているか。文章中の言葉を用い、「・・・経済システム。」に続くように四十五字以内で書け。
6 【Ⅰ】の段落は、この文章の中でどのような働きをしているか。その説明として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 前の段落で述べた考えとは異なる仮説を立てることで、この後の新たな論につなげている。
イ 前の段落で述べた内容には当てはまらない例を挙げることで、多様な視点を示している。
ウ 前の段落で述べた考えとは対照的な現状を示すことで、課題を明確にしている。
エ 前の段落で述べた内容を詳しく説明することで、考えをわかりやすく伝えている。
7 線⑤とはどういうことか。最も適切なものを次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア ごみと資源は物質循環の中の対極に位置づいており、対照的であるということ。
イ ごみと資源は物質循環の中で個別に循環しており、それぞれ独立しているということ。
ウ ごみと資源はどちらも物質循環のために欠かせないものであり、補い合っているということ。
エ ごみと資源はどちらも物質循環の輪の中にあり、それらの問題は一体であるということ。
1 ウ
文中の「いる」は補助動詞なので、同じ形を探せばよい。
ア:動詞 イ:動詞 ウ:補助動詞 エ:動詞の一部 なので、ウが正解。
2 (例)食糧生産を減らすという意味。
文末が 「~という意味 (こと)」でないと原点なので注意。奈良県の特徴的な問題。『手を緩める』という言葉を正しく説明できていればO K。
3 イ、オ
直前の「以上のように考えるならば」から、その前に説明があるので探す。
4 ア
「帰結を表しているに過ぎず」という内容から導ける。帰結とは結論というような意味。
5 (例)生産-消費-廃棄という物質の循環自体が、環境の持つシンク・ソースの機能に負担をかけない
本文にある①物質が循環する、②物質循環の輪が自然循環に収まる、の2点が入っていればよい。それぞれを具体的に説明している段落の結論部分から抜き出してくると組み立てやすい。
6 ウ
『循環型社会』v s『非循環型社会』の対立構造を示している。
7 エ
コインの裏表という表現から両者は同一のものでどちらかの面が見えているに過ぎないという表現であることを理解する。
ア:「対称的である」が不適。
イ:「個別に循環」が不適。
ウ:「補いあっている」わけではないので不適。悩ましい選択肢。
次の文章を読み、各問いに答えよ。
1. 線①の意味として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア もし尋ねたとしたら
イ 尋ねたところ
ウ たとえ尋ねたとしても
エ 尋ねたもの
2. 線②を現代仮名遣いに直して書け。
3. 文章中の歌は「女」のどのような思いを詠んだものか。最も適切なものを次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア この港から見える景色が以前に住んでいた所と似ていたことから、この地に親しみを感じて安心する気持ち。
イ この港から見える景色が自分の生まれた所を連想させるものだったことから、故郷から遠く離れたことを後悔する気持ち。
ウ この港の名が以前に住んでいた所と同じ名であることを知ったことから、その地を思い出してなつかしむ気持ち。
エ この港の名がかつて出会った人と同じ名であることを知ったことから、その人に会えないことを悲しむ気持ち。
1 イ
確信を得た返答をしているので、ストレートに聞いているイの表現が一番適する。
2 いいける
「は・ひ・ふ・へ・ほ」は「わ・い・う・え・お」に直す。
3 ウ
ア:「親しみを感じて安心する」が不適。「あはれ」は趣深いと思うさま。
イ:「公開する気持ち」が不適。
エ:「かつて出会った人と同じ名」「悲しむ気持ち」が不適。
次の□内の文は行書で書かれている。楷書で書くときと筆順が異なる漢字はどれか。当てはまるものを後のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア タ イ 空 ウ 紅 エ 染
ウ
糸へんを行書で書くときは四~六画目を左から順番に書く。
春香さんは、国語科の授業で、資料や機器を活用して発表する学習に取り組んでいる。テーマは「私のおすすめの場所」で、春香さんは、プレゼンテーションソフトを用いたスライド資料を活用し、地域に住む田中さんが運営する図書室「青垣ライブラリー」を紹介した。
下図は、春香さんが作成した【発表の進行案】である。これを読み、各問いに答えよ。
1【発表の進行案】からわかる春香さんの発表の特徴として最も適切なものを、次のア~エから一つ選び、その記号を書け。
ア 伝えたい内容の説得力を高めるため、裏づけとなる客観的なデータを含んだ資料を提示している。
イ 伝えたい内容を印象づけるため、間の取り方や資料を表示するタイミングを工夫している。
ウ 聞き手に内容をできるだけ詳細に伝えるため、スライド資料に多くの文字を表示している。
エ 聞き手の興味を引くため、反応に応じて話す順番や提示する資料を変更できるよう準備している。
2 次は、春香さんが授業で話した 【発表の一部】である。春香さんの説明の仕方の解説として最も適切なものを、後のア~エから一つ選び、その記号を書け。
【発表の一部】
次にお話するおすすめポイントは、「出会い」です。青垣ライブラリーには、二つの素敵な出会いがあります。一つ目は、素敵な本との出会いです。先日、田中さんに、国語科の授業で 『枕草子』を学習したことを話したところ、平安時代の貴族の暮らしについてわかりやすく解説した本を紹介してくださいました。
二つ目は、人との出会いです。本を紹介してもらった翌週に、その本を読んだことのある先輩が青垣ライブラリーに来られ、面白いと思った部分について話し合い、楽しい時間を過ごすことができました。
ア 聞き手が質問しやすいように、何度も問いかけながら話している。
イ たとえを用いながら、内容を印象づけるように話している。
ウ 初めにこれから話す内容を端的に示し、項目立てて話している。
エ 接続する言葉を効果的に用い、筋道立てて話している。
3 あなたが友達にすすめたい場所について、次の1、2の条件に従って書け。
条件① 二段落構成で書くこと。第一段落では、すすめたい場所を具体的に書き、第二段落では、すすめたい理由を書くこと。
条件② 原稿用紙の使い方に従って、百字以上百五十字以内で書くこと。
1 イ
「出会い」を強調するなどのメモからイが最適だと判断できる。
2 ウ
ア:「何度も問いかけながら」が不適。
イ:「たとえを用いながら」が不適。
エ:「接続する言葉」「筋道を立てて」が不適。
3 略
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