【滋賀県】令和2年度/2020年度入学者高校入試選抜試験:理科の解説

2020年度【令和2年度】滋賀県公立高校入試(理科)過去問題解説

滋賀県の2020年3月実施の令和2年度(2020年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。
また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

滋賀県の理科は大問4つで形成され生物・地学・物理・化学の4つの分野からそれぞれ1つずつ出題されます。
難易度は激難です。理科が得意なお子さんであっても満点をとるのは難しいように思います。

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大問1:地学

1:太陽のように自ら光を出して輝いている天体の名称を書く問題です。
【・答え「恒星」】
太陽系では恒星である太陽を中心に、まわりを地球や木星などの惑星が公転している。地球のまわりは月、木星の周りはエウロパなどの衛星が公転している。

2:夏至と冬至の時に日の出が遅い都市の組み合わせとして適切なものをア~カの中から選ぶ問題です。
【・答え「夏至…ウ、冬至…エ」】
一般に経度が1度東に行くと日の出、日の入りは共に4分早くなるといわれる。本問では同経度の都市についての問題で、今回は秋田市、仙台市、千葉市が同経度といえるが仙台市が一番東にある。表の夏至の日の出時刻を比較した時に、仙台市と秋田市だと仙台市の方が東にあるが日の出時刻は秋田市より遅い。よって夏至のとき下線部aにあてはまるのは、ウ 秋田市と仙台市。同様に冬至の時は、
千葉市と仙台市を比較すると、仙台市と千葉市だと仙台市の方が東にあるが日の出時刻は千葉市より遅い。よって冬至のとき下線部aにあてはまるのは、エ 仙台市と千葉市。

3:夏に気温が高くなる理由を2つ書く問題です。
【・答え「昼の時間が長い/太陽の南中高度が高い」】
昼の時間が長いと太陽からの熱を受ける時間が長くなるので気温が高くなる。太陽の南中高度が高いと、低い時に比べて太陽からの熱をうけやすくなるので気温が高くなる。

4:同緯度の点A~Cが夏至の時に日の出を向かえる順に並び替える問題です。
【・答え「A→B→C」】
地軸を軸に地球は自転しており、公転面に垂直な線を横ぎると昼になる。実際に地軸を軸に回転させた時、垂直な線を横切る順番はA→B→Cとなる。

5:納沙布岬より犬吠埼で初日の日の出が早く観測される理由を「地軸」、「星と夜の境界」という言葉を使って記述する問題です。
【・答え「地球は地軸が傾いたまま太陽のまわりを公転している為、初日の出の時は、昼と夜の境界の傾きが、犬吠埼と納沙布岬を結ぶ線の傾きより大きくなるから。」】
犬吠埼、納沙布岬と昼と夜の境界との距離をそれぞれ比較すると犬吠埼のほうが距離が短いので、初日の出の時間は犬吠埼が早い。

大問2:生物

1:子葉の数がかいわれ大根と同じものをア~カの中からすべて選ぶ問題です。
【・答え「ア、エ」】
エンドウとタンポポは、かいわれ大根と同じ双子葉類である。

2:消化とはどのようなことをいうのか記述する問題です。
【・答え「食物の栄養分を吸収されやすい形に変えること。」】
消化は腸や胃などの消化器によって行われる。

3:植物のように生態系において無機物から有機物を作り出す生物のことを何というか書く問題です。
【・答え「生産者」】
植物は無機物である二酸化炭素と水から、光のエネルギーを使って有機物であるデンプンを作っている。このはたらきを光合成という。動物は消費者といわれ、デンプンなどのエネルギー源を使ってエネルギーを生み出している。

4:大根やかいわれ大根の絞り汁を使った実験の時にデンプン溶液と水の試験管を用意しなくてもいいのは、唾液の働きを調べる実験で銅のような事が分かっているからかを記述する問題です。
【・答え「水がデンプン溶液を変化させないこと。」】
表1でデンプン溶液と水の混合物にヨウ素液を加えると青紫色になりベネジクト溶液には反応が無かったことが分かっている。このことから水がデンプン溶液を変化させない事がわかっているので対照実験にする必要がない。もし表1の結果が分かっていない場合は対照実験をするために「デンプン溶液としぼり汁」「デンプン溶液と水」を用意する必要がある。

5:大根やかいわれ大根の絞り汁の働きとして考えられることを記述する問題です。
【・答え「大根のしぼり汁には、デンプンを分解するだ液に似たはたらきがある。デンプンを分解するはたらきは発芽したばかりのときからあるが、大根のしぼり汁の方が、デンプンを早く分解する。」】
試験管A、Bともにヨウ素液の反応がなくなりベネジクト溶液と反応したので、大根、かいわれ大根のしぼり汁のどちらもデンプンも分解するはたらきがあるといえる。しかし、試験管Aのほうがヨウ素液が反応しなくなった時間が短いので、大根のしぼり汁の方がデンプンを分解するはたらきは強いといえる。

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大問3:化学

1:発生した気体が水素で確かめる方法を記述する問題です。
【・答え「火のついたマッチを近づけて、気体が燃えるかどうかを確かめる。」】
水素は燃える気体なので火のついたマッチを近づけると燃えて水が発生する。なお、酸素には物を燃えやすくするはたらきはあるが、酸素自身は燃えない気体である。

2:亜鉛イオンについて正しく説明しているものをア~エの中から選ぶ問題です。
【・答え「ウ」】
亜鉛Znが亜鉛イオンZn2+になるときに電子を2つ放出する。亜鉛イオンは2価の陽イオンなのでウ

3:うすい塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を加えて、水を蒸発させた後に残る結晶の化学式を書く問題です。
【・答え「NaCl」】
塩酸HClと水酸化ナトリウムNaOHの化学反応式は
HCl + NaOH→NaCl + H2O
であり、塩化ナトリウムと水が生成されることが分かる。ここから水を蒸発させた時に残る結晶は塩化ナトリウムNaClである。

4:水酸化ナトリウム水溶液を15.0cm³加えたときのモデルを書く問題です。
【・答え「図省略」】
水酸化ナトリウム水溶液6.0 cm3を加えると図2から●と■が2つずつ増えたことが分かる。図3では水酸化ナトリウム水溶液は12.0 cm3加えられた状態なので、15.0 cm3加えられた状態は、図3に●と■を一つずつ独立に加えればよい。

5:発生した水素は塩酸中に含まれていた水素イオンから生じたものだと分かる理由を「水素イオンの数」という言葉を使って記述する問題です。
【・答え「うすい塩酸6.0 cm3をすべて中和させるためには必要な水酸化ナトリウム水溶液の体積は7.2 cm3だが、反応後の溶液においては、その量よりも少ないので、水素の発生によってその分だけ水素イオンの数が減っていたことが分かるから。」】
亜鉛Znが亜鉛イオンZn2+になるときに放出された電子は塩酸中の水素イオンが受けとり、水素イオンH+が水素H2に変化することで水素が発生している。発生した水素の分の水素イオンが塩酸中からなくなるので中和に用いる水酸化ナトリウムの量は小さくなる。

大問4:物理

1:熱が伝わる現象の名称を書く問題です。
【・答え「放射」】
電気ストーブやこたつは放射熱によって暖を取っている。

2:実験1の時の電圧計の位置と、電流の向きとして正しい組み合わせをア~エの中から選ぶ問題です。
【・答え「ア」】
電圧計は回路と並列に、電流計は回路と直列につなぐ。また電流は電源装置の+から-に流れる。

3:電熱線Aが消費した電力を求める問題です。
【・答え「9.0W」】
電力は電圧(V)×電流(A)で求められる。また電流はオームの法則より電圧(V)÷抵抗(Ω)で求められる。電圧線Aに流れる電流は
6.0 ÷ 4.0 = 1.5
より1.5 Aと求まる。よって電熱線Aが消費した電力は
6.0 × 1.5 = 9.0
より9.0 Wと求まる。

4:電熱線Bに6.0Vの電圧を加えて8分電流を流したとき、室温と同じ温度の水100gが何℃になるか求める問題です。また、その時の電熱線Bが消費した電力量を求める問題です。
【・答え「26.4℃、2880J」】
表1より4分間電流を流すと水温は3.2 ℃上昇することが分かる。よって8分間電流を流すと
3.2 × 8/4= 6.4
より6.4 ℃上昇することが分かるので、水温は26.4 ℃となる。
また、電熱線Bに流れる電流はオームの法則より
6.0 ÷ 6.0 = 1.0
より1.0 Aと求まる。
よって電熱線Bが消費した電力は
6.0 × 1.0 = 6.0
より6.0 Wと求まる。
電力量(J)は電力(W)×時間(秒)で求まるので電熱線Bが消費した電力量は
6.0 × 8 ×60 =2880
より2880 Jと求まる。

5:2本の電熱線Bを並列につなげると回路全体の電力が大きくなる理由を「電圧」という言葉を使って記述する問題です。
【・答え「2本の電熱線Bを並列につなげる場合は、2本の電熱線Bに加わる電圧がそれぞれ6.0 Vとなり、回路全体の電力は2本の電熱線Bの電力の和となるから。」】
電熱線を並行につなぐと、電源装置の電圧がそれぞれの電熱線に等しくかかる。これによって電熱線が1本のときと同じ量の電流がそれぞれの電熱線に流れる。よって同じ電熱線2本を並列につなぐと回路全体の消費電力は電熱線1本のときの2倍の消費電力になる。

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