【島根県】令和4年度/2022年度入学者高校入試選抜試験

島根県の2022年3月実施の令和4年度(2022年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。

受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。

また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

 

 

 鳥取県教育委員会のサイトこちら

 

大問1

問題文

次の問一~問四に答えなさい。

 

問一 次の1~4の傍線部の読みを、それぞれひらがなで書きなさい。

1 口に水を含む

2 お茶を濁す

3 金メダルを獲得する。

4 秩序を大切にする。

 

問二 次の1~4の傍線部のカタカナの部分を、それぞれ漢字で書きなさい。ただし、楷書で丁寧に書くこと。

1 紙をヤブる。

2 畑をタガヤす。

3 曖昧な意見をヒハンする。

4 会計のシュウシが合う。

 

問三 次の「信じられない」の「ない」と文法上の働きが同じものを、後のア~エからひとつ選び、記号で答えなさい。

 「信じられない

ア 限りない イ 読まない ウ 正しくない エ あどけない

 

問四 次の行書で書いた漢字を楷書で書いたとき、総画数は何画になるか。後のア~エから―つ選び、記号で答えなさい。

 

ア 八画

イ 九画

ウ 十画

エ 十一画

 

 

解答

【解答】

問一 1 【正答 ふく(む)】

問一 2 【正答 にご(す)】

問一 3 【正答 かくとく】

問一 4 【正答 ちつじょ】

 

問二 1 【正答 破(る)】

問二 2 【正答 耕(す)】

問二 3 【正答 批判】

問二 4 【正答 収支】

 

問三 【正答 イ】

 

問四 【正答 エ】

 

大問2

問題文

問一 傍線部①「カテゴリー化する働き」とあるが、これはどのような働きか。最も適当なものを、次のア~エからひとつ選び、記号で答えなさい。

ア 同じような意味の言葉が、時代や地域によっていくつも生み出される働き。

イ 似たようなものをすべてまとめて、それらを一つの言葉で言い表す働き。

ウ 一つのものをさらに細かく分けて、それぞれに言葉を当てていく働き。

エ 文法に従って、世の中のすべてのものを論理的に名づけていく働き。

 

問二 傍線部②「言葉の喚起機能」とあるが、ここではどのようなことを指して「言葉の喚起機能」と言っているか。最も適当なものを、次のア~エから―つ選び、記号で答えなさい。

ア 「紅玉」を知らない人にも、それがリンゴだと気づかせること。

イ 「紅玉」を知らない人にも、そのリンゴの色と形をイメージさせること。

ウ 「紅玉」を知らない人にも、そのリンゴの微妙な味まで伝えること。

エ 「紅玉」を知らない人にも、別の品種のリンゴまで想像させること。

 

問三 傍線部③「言葉の喚起機能は…もったのだ」とあるが、これはどういうことか。傍線部③より前の文章中のことばを用いて、五十五字以上、六十五字以内で答えなさい。ただし、「リンゴ」「紅玉」という言葉を用いないで答えること。

 

問四 傍線部④「よくみれば」とあるが、ここでの「よくみる」とは、どうすることか。最も適切なものを、次のア~エから―つ選び、記号で答えなさい。

ア ふだんは見過ごしてしまうものに、美しさを見いだすこと。

イ ふだん見ているものの美しさを、長い時間見続けること。

ウ ふだんは気づかない、美しいものの仕組みを見極めること。

エ ふだんから美しいと思っているものを、改めて見ること。

 

問五 傍線部⑤「わたしたちは…できます。」とあるが、このようなことができるのは、詩歌にどのような力があるからか。1⃣の文章中の言葉を用いて、三十五字以上、四十五字以内で答えなさい。

 

問六 2⃣の文章は、三好達治の詩「雪」について述べたものである。1⃣の文章の内容をもとに、この詩を説明したものとして最も適当なものを、次のア~エから―つ選び、記号で答えなさい。

ア 余分な言葉や表現が使われていないことで、雪に降りこめられた冬の夜の村落の、何もないからこそ感じられる日常生活そのものの美しさを、冷たい雪との対比で感じ取ることができる。

イ あらゆるところに降り積もり、人々の日常生活に深くかかわっている雪の壮大さを感じると同時に、村落全体で子供が二人しかいないような、ごくごく小さい村落の情景も味わうことができる。

ウ 「太郎」「次郎」という日常的な代名詞が使われているので、生活のためにけんめいに働く親と、無邪気に眠る子供たちという対照的な世界を、どこにでもあるものとしてイメージできる。

エ ありふれた言葉が使われていながらも、全体を見渡すような、日常とは異なる視点に導かれることで、人々の営みの上に白い雪がしんしんと降りしきる様子を思い浮かべることができる。

 

解答

【解答】

問一 【正答 イ】

 

問二 【正答 ウ】

 

問三 【正答 (例)相手が自分と同じ経験をしていない場合でも、基礎的な意味を超えた、ことばがもつ豊かな意味合いを伝えることができるということ】

 

問四 【正答 ア】

 

問五 【正答 (例)日常の物事を言い表すことばの背後に、日常の世界を超えた世界を繰り広げていく力】

 

問六 【正答 エ】

 

【解説】

問一

「カテゴリー化する働き」とは、リンゴの例で言うと、傍線部を含む段落の最後にあるように、「リンゴに共通の性質ですべてのものをひとくくりにすること」である。

 

問二

傍線部の前後に注目。「それを言葉の喚起機能と呼んでよい」とあるので、「それ」の指示内容、つまり、直前の一文の内容を言い換えたウが適切。

 

問三

傍線部を含む一文は、直前で「そのような機能が発揮されるのは…かぎられるのでしょうか。」という問題提起に対し、そうではない、という答えを提示していることを押さえる。つまり、相手が自分と同じ経験をしていない場合でも「言葉の喚起機能」は発揮される、と述べているのである。さらに、「言葉の喚起機能」については、二段落前で詳しく説明しているので、これらの内容を条件に合うようにしてまとめる。

 

問四

傍線部の次の段落に、「必死で働いているとき…美しさが目に入ってくることは」ないが、日常を離れたときに「美が目に入ってきます」とある。

 

問五

詩歌がもつ力について述べている部分を探す。最終段落に「詩歌は…力を持っているのです」とあるので、この内容を指定文字数内でまとめる。

 

問六

Ⅰの文章では、詩歌は日常的なことばを使いながら「『よくみれば』…」で始まる段落で述べられているように、読む人に「日常のものを見る目」を「超えたところに開かれてくる世界」をイメージさせる力があると述べられている。一方、Ⅱの文章では「雪」の詩について、「極度に単純化された」表現でありながら、その情景や生活が「目に浮かんでくる」と解説されており、これがⅠの文章との共通点である。

 

大問3

問題文

問一 傍線部①「有無を言わせぬ勢いだった。」とあるが、この時の繁の心情として最も適当なものを、次のア~エからひとつ選び、記号で答えなさい。

ア 自分の思いを感じ取ろうとしない兄に対して、いらいらしている。

イ 早く行動に移さなければならないのに、兄との話が進まず焦っている。

ウ 母親を思う気持ちは兄にも通じるはずだと思い、安心している。

エ 兄がどう思おうと、自分の思いを曲げることはしないと決意している。

 

問二 傍線部②「じゃ、二人で行こう」とあるが、雅彦がこのように言ったのはなぜか。次の形式に合うように、二十五字以上、三十五字以内で答えなさい。

薔薇を持ち帰って(二十五字以上、三十五字以内)から。

 

問三 点線部Ⅰ「繁は…下りていった。」と、点線部Ⅱ「昨日の…辿り着く。」は、どちらも川へ下りて行く場面であるが、描写に違いがある。その説明として最も適当なものを、次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。

ア Ⅰでは繁のすばしっこさが際立っているが、Ⅱでは雅彦と繁の臆病さが強調されている。

イ Ⅰでは繁の身軽さが印象づけられているが、Ⅱでは雅彦と繁の慎重さが感じられる。

ウ Ⅰでは繁の調子に乗っている姿が表れているが、Ⅱでは雅彦と繁の冷静さが感じられる。

エ Ⅰでは繁の身体能力の高いことがうかがえるが、Ⅱでは雅彦と繁の思慮深さが強調されている。

 

問四 傍線部③「昨日の弟の決心の早さに驚いた。」とあるが、「昨日の弟の決心の早さ」が表れている一文を文章中から探し、初めの三字を抜き出して答えなさい。

 

 

問五 傍線部④「まるで約束されていたかのようだ」とあるが、ここで雅彦はどのようなことを感じ取ったか。その説明として最も適当なものを、次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。

ア 二人が薔薇の花と出会ったことは、偶然ではなく運命的なものであること。

イ 薔薇の中でも赤い花は、多くの人々をひきつける特別な花であること。

ウ 世の中のすべての薔薇は、場所を選ぶことなく美しく咲いていること。

エ 薔薇が生えていた所は、自分たちの為に用意された場所であること。

 

問六 傍線部⑤「嫌な臭いのする…刻まれた。」とあるが、このことで雅彦の心にはどのような認識が生まれたと考えられるか。その説明として最も適当なものを、次のア~エから―つ選び、記号で答えなさい。

ア 美しいものの中にも醜さは存在し、すべてのものは見た目をそのまま信じてはいけないという認識。

イ 自然と向き合い続けてきた大人の話は正しいことばかりで、学ぶべき点が多くあるのだという認識。

ウ 汚くて嫌なものがあるからこそ、そこから美しいものが生み出されることもあるのだという認識。

エ 植物など自然のありようは、人間社会のありようとは異なっていて、理解することはできないという認識。

 

解答

【解答】

問一 【正答 エ】

 

問二 【正答 (例)母を喜ばせたいが、弟を一人で危険な場所へ行かせるわけにはいかない】

 

問三 【正答 イ】

 

問四 【正答 次の瞬】

 

問五 【正答 ア】

 

問六 【正答 ウ】

 

【解説】

問一

「有無を言わせず」とは、承知でも不承知でも関係なくという意味。繁は薔薇を取りに行くことは兄に反対されるかもしれないと予想しながらも、どうしても行きたいという強い意志で告げたのである。

 

問二

傍線部の前後に注目。薔薇を持って帰れば母が喜ぶだろうという点には雅彦も同意しているが、薔薇が咲いているのは「一番崖が急で危険なところ」なので、「兄としての責任」を漢字、一緒に行くことを提案している。

 

問三

Ⅰでは「すばしっこい猿のように」「いとも簡単にするすると」などの表現から、繁の身軽さが読み取れる。しかし、そのときに危険な目に遭い母から叱られたこともあって、Ⅱでは雅彦が何度も「ゆっくり」と声をかけながら、慎重に下りている。

 

問四

「昨日の弟の決心の早さ」とは、次の一文の「川の水の中へ、…ためらいもなくすぐに飛び込」んだことを指す。前日の場面でその行動が描写されているのは、八段落目の「次の瞬間、繁は…ジャンプした。」の一文。

 

問五

普通では見えない位置に咲いている薔薇を見つけたことや、大きな薔薇が子供の力であっけなく引き抜けたことが、偶然にしてはうまくいきすぎていて、単なる偶然ではないように雅彦は感じたのである。

 

問六

直前の文に「…意外な気がした」とあり、嫌な臭いのする泥が美しい薔薇を育むという意外性が雅彦にとって印象的だったことが読み取れる。

 

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大問4

問題文

問一 傍線部①「つどひたる」えお現代仮名遣いに改めなさい。

 

問二 傍線部②「心憂がりければ」とは、ここではどのような意味か。最も適当なものを、次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。

ア とてもうるさく思ったので

イ 心から憎らしく思ったので

ウ しみじみつらく思ったので

エ つくづく不快に思ったので

 

問三 この文章について、先生と生徒が会話をしています。後の1,2に答えなさい。

1 ( A )に入る言葉として最も適当なものを、次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。

ア この場にふさわしい和歌

イ この場を盛り上げる和歌

ウ この場をなごませる和歌

エ この場になじまない和歌

 

2 ( B )( C )に入る適当な言葉を答えなさい。ただし、( B )は(和歌)の中から五字で抜き出して答えること。( C )は十字以内の現代語で答えること。

 

 

解答

【解答】

問一 【正答 つどいたる】

 

問二 【正答 ウ】

 

問三 

1 【正答 ア】

2 【正答 B:ことわりや C:和歌を聞いた】

 

【解説】

問二

「心憂がる」とは、辛く思うという意味。直前の会話文で「いで、あはれや(ああ、かわいそうだなあ)」と言っていることも手掛かりになる。

 

問三 1

和泉式部のことばを聞いた保昌は、狩をやめる代わりにこの場に「よからむ」歌を詠むように言っている。

 

問三 2

B:鹿が鳴いている状況に対して和泉式部の思いは、「ことわりや」と同情の気持ちを詠んでいる。

C:保昌は、鹿がかわいそうだという和泉式部の気持ちを理解しただけでなく、そのことを詠んだ和歌を聞いて心を動かされ、狩を辞めている。

 

大問5

問題文

問一 クニオは、発表で使う資料について、担任の先生に相談をしに行きました。先生に対する言葉遣いとして適当なものを、次のア~オから二つ選び、記号で答えなさい。

ア 失礼します。先生、今度の発表で使う資料のことで相談に参りました。

イ 先生は、地域の行事に関する資料を拝見したことがありますか。

ウ 国語の先生が「資料を探すなら図書館がいいよ」とおっしゃっていました。

エ 図書館にはそんなに資料があるのですか。今からみんなでいらっしゃってもよろしいですか。

オ では、これから図書館で探してきます。先生はいつまで職員室におりますか。

 

問二 発表する内容を決めた生徒たちは、次に発表の準備を進めていきました。発表の準備として適当でないものを、次のア~エから―つ選び、記号で答えなさい。

ア 発表の内容を練り上げる、内容が目的や相手に応じたものになっているかを確認する。

イ 発表の構成を考える。聞き手が理解しやすいように、調べたことを整理して説明の順番を考える。

ウ 発表の方法を考える。聞き手の印象に残るように、機器を用いて資料や写真を示すなどの工夫をする。

エ 実際に発表をしている場面を想定する。話す速さや視線は、自分の発表のしやすさを第一に考える。

 

問三 四人の生徒たちの発言には、情報の扱い方においてそれぞれ問題点があります。その問題点について、あなたはどのように考えますか。次の①~④の条件に従って作文しなさい。

①  四人の生徒の中から一人の発言を選び、その問題点を指摘しなさい。指摘する際に誰の発言かを示すこと。

② ①のように指摘する理由を述べること。

③ ①、②を述べた後で、あなたならどうするかを、あなた自身の経験や知識を根拠にして、具体的に述べること。

④ 百五十字以上、百八十字以内でまとめること。句読点や記号も一字として数える。ただし、一マス目から書き始め、段落は設けない。

※読み返して文章の一部を直したいときは、二本線で消したり、余白に書き加えたりしてもよい。

 

解答

問一 【正答 ア・ウ】

 

問二 【正答 エ】

 

問三 【正答 (例)カオルの発言の「この記事だけでもう十分」という点が問題だ。一つの新聞記事だけでは、発表のための情報として不十分だからだ。授業で、同じ事柄について書かれた二つの新聞記事を比較した時、同じ事柄でも記事によって内容や伝え方が違うということを学んだ。だから、私なら、町内の運動会についての新聞記事を複数探して読み比べ、様々な情報を得てから発表に使う。】

 

 

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