【鳥取県】令和4年度/2022年度入学者高校入試選抜試験:数学の解説

鳥取県の2022年3月実施の令和4年度(2022年度)入学者の公立高校入試問題の解説をしています。
受験勉強において、過去問を解くことはとても効果的な勉強法です。ぜひ、受験までに一度挑戦し、問題の傾向を掴んでおきましょう。合わせて、対策などをたてられるととても良いですね。

また、過去問で苦手な点が見つかった場合は、そこを中心に試験日当日までにしっかりと対策しておきましょう。

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大問1

問題文

次の各問いに答えなさい。

問1 次の計算をしなさい。
(1) 8-6÷(-2)
(2) √27-6/√3
(3) (3x+y)/2-(2x-5y)/3
(4) 3ab²×(-4a²)÷6b

問2 ax²-9aを因数分解しなさい。

問3 連立方程式x+y=13、3x-2y=9を解きなさい。

問4 二次方程式2x²-5x+1=0を解きなさい。

問5 一次方程式7x=x+3を、次の【解き方】のように解いた。このとき【解き方】の①の式から②の式へ変形してよい理由として、最も適切なものを、あとのア~エから一つ選び、記号で答えなさい。ただし【ⓐ】には方程式の解が入るが、解を求める必要はない。
【解き方】
 7x=x+3
 7x-x=3
 6x=3 ・・・①
 x=【ⓐ】 ・・・②
ア ①の式の両辺から3をひいても等式は成り立つから、②の式へ変形してよい。
イ ①の式の両辺から6をひいても等式は成り立つから、②の式へ変形してよい。
ウ ①の式の両辺を3でわっても等式は成り立つから、②の式へ変形してよい。
エ ①の式の両辺を6でわっても等式は成り立つから、②の式へ変形してよい。

問6 ある動物園の入園料は、おとな1人がa円、子供1人がb円である。このとき、入園料についての不等式「4a+5b≦7000」はどんなことを表しているか、入園料という語句を用いて説明しなさい。

問7 右の図Ⅰにおいて、∠xの大きさを求めなさい。ただし、点Oは円の中心であり、3点A,B,Cは円Oの周上の点である。

問8 右の図Ⅱのように、BC=√3cm、∠A=30°、∠C=90°である直角三角形から、点Cを中心とする半径1cm、中心角90°のおうぎ形を取り除いた図形を、直線ACを回転の軸として1回転させてできる回転体の体積を求めなさい。

問9 一次関数=-3x+5について述べた文として正しいものを、次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。
ア グラフは点(-3,5)を通る直線である。
イ xの値が2倍になるとき、yの値も2倍になる。
ウ xの変域が1≦x≦2のとき、yの変域は-1≦y≦2である。
エ xの値が1から3まで変わるとき、yの増加量は-3である。

問10 大小2つのさいころを同時に1回投げ、大きいさいころの出た目の数をa、小さいさいころの出た目の数をbとする。このとき、√a+bの値が整数となる確率を求めなさい。ただし、さいころは1から6までのどの目が出ることも同様に確からしいとする。

問11 右の図Ⅲにおいて、次の【条件】①、②を満たす円を作図しなさい。ただし、作図に用いた線は明確にして、消さずに残しておくこと。

【条件】
①2点A,Bを通る。
②直線l上に円の中心がある。

問12 右の図Ⅳのように、正三角形ABCにおいて、辺AC上に点Dをとる。また、点Aを通り辺BCに平行な直線上にAD=AEとなる点Eをとる。
ただし、∠CAEは鋭角とする。
このとき、△ABD≡△ACEであることを、次のように証明した。あとの(1)~(3)に答えなさい。

【証明】
 △ABDと△ACEで、
 仮定より、
 AD=AE…①
 △ABCは正三角形だから、
 AB=AC…②
 ∠BAD=∠ACB=60°…③
 また、【 a 】は等しいから、
 ∠CAE=∠ACB=60°…④
 ③、④から、
 ∠BAD=∠CAE…⑤
 ①、②、⑤から、【 b 】が、それぞれ等しいので、
 △ABD≡△ACE

(1)証明の【 a 】にあてはまるものとして最も適切なものを、次のア~オからひとつ選び、記号で答えなさい。
ア 対頂角 イ 垂線の同位角 ウ 垂線の錯角 エ 平行線の同位角 オ 平行線の錯角

(2)証明の【 b 】にあてはまる最も適切な語句を入れて、証明を完成させなさい。

(3)△ABD≡△ACEを証明したことにより、新たにわかることとして最も適切なものを、次のア~エからひとつ選び、記号で答えなさい。
ア AB=AC イ BD=CE ウ ∠BAD=∠ACB エ ∠BDC=∠CAE

解答

【解答】

問1(1) 【正答 11】
問1(2) 【正答 √3】
問1(3) 【正答 (5x+13y)/6】
問1(4) 【正答 -2a³b】

問2 【正答 a(x+3)(x-3)】

問3 【正答 x=7,y=6】

問4 【正答 x=(5±√17/4)】

問5 【正答 エ】

問6 【正答 (例)おとな4人と子供5人の入園料の合計金額は7000円以下である。】

問7 【正答 28度】

問8 【正答 7/3πcm³】

問9 【正答 ウ】

問10 【正答 7/36】

問11 【正答 右図】

問12(1) 【正答 オ】

問12(2) 【正答 2組の辺とその間の角】

問12(3) 【正答 イ】

【解説】
問1(1) 8-6÷(-2)=8+3=11
問1(2) √27-6/√3=3√3-6/√3×√3/√3=3√3-2√3=√3
問1(3) (3x+y)/2-(2x-5y)/3=3(3x+y)-2(2x+5y)/6=9x+3y-4x+10y/6=(5x+13y)/6
問1(4) 3ab²×(-4a²)÷6b=3ab²×(-4a²)/6b=-2a³b

問2 ax²-9a=a(x²-9)=a(x+3)(x-3)

問3 y=13-xを代入して、3x-2(13-x)=9 3x-26+2x=9 5x=35 x=7 y=13-7=6

問4 2x²-5x+1=0に解の公式を利用する。

問5 ①の式の両辺を6でわっても等式は成り立つから、正しいものはエである。

問7 ∠x+34°=124°÷2 ∠x=62°-34°=28°

問8 求める体積は、円錐の体積から半球の体積を引いて求められるから、
π/3×(√3)²×3-4/3π×1³÷2=(3-2/3)π=7/3π(cm³)

問9 
ア:x=-3のとき、y=14≠5だから正しくない
イ:yはxに比例しないから正しくない
ウ:x=1のときy=2、x=2のときy=-1だから、-1≦y≦2となり正しい
エ:xの値が1から3まで2変わるとき、yの増加量は-6だから正しくない。

問10 さいころの目の出方は全部で36通りある。このうち、√a+bが整数となるのは、a+bが4または9のときのみで、7通りある。よって、求める確率は7/36である。

問11 線分ABの垂直二等分線と直線lとの交点を中心とし、点Aを通る円を描けばよい。

問12(1) ④が成り立つ理由を考えると、平行線の錯角は等しいとなるからオが最も適切である。

問12(2) △ABDと△ACEの合同条件を考えると「2組の辺とその間の角」である。

問12(3)
ア:仮定より、AB=ACであり、適切でない。
イ:正しく、適切である。
ウ:仮定より、∠BAD=∠ACBであり、適切でない。
エ:∠BDC=∠CAEは成り立たないので、適切でない。

大問2

問題文

A~Eの5か所の農園で、それぞれ1日に400個のいちごを収穫した。その中で、A農園とB農園から標本としてそれぞれ35個のいちごを無作為に抽出した。
このとき、次の各問いに答えなさい。

問1 右の表Ⅰは、A農園で抽出した35個のいちごの重さを調べて、度数分布表にまとめたものである。
ただし、【 a 】には整数が入るものとする。
このとき、次の(1)、(2)に答えなさい。

(1)この表Ⅰをもとに、作成したヒストグラムとして、正しいものを次のア~エからひとつ選び、記号で答えなさい。

(2)A農園で収穫したいちご400個のうち、重さが28g以上30g未満のいちごが、およそ80個あると推定した。このとき相対度数という語句とその値を用いて、どのように推定したか、説明しなさい。

問2 右の表ⅡはB農園で抽出した35個のいちごの重さを調べて。度数分布表にまとめたものである。この度数分布表から最頻値を求めると29gであり、中央値は30g以上32g未満の階級に含まれていた。

このとき、表Ⅱの【 b 】【 c 】にあてはまる数をそれぞれ求めなさい。

問3 次の図はC,D,Eの3か所の農園で、それぞれ収穫した400個のいちごの重さを調べて、箱ひげ図にまとめたものである。この箱ひげ図から読み取れることとして正しいものを、あとのア~オから2つ選び、記号で答えなさい。

ア C農園のいちごの重さの平均値は27gである。
イ C,D,Eの農園の中では、第1四分位数と第3四分位数ともに、E農園が一番大きい。
ウ C,D,Eの農園の中で、重さが34g以上のいちごの個数が一番多いのはE農園である。
エ C,D,Eの農園の中では、四分位範囲は、E農園が一番大きい。
オ 重さが30g以上のいちごの個数は、D農園とE農園ともに、C農園の2倍以上である。

解答

【解答】
問1(1) 【正答 エ】
問1(2) 【正答 (例)母集団の400に相対度数0.2をかけることにより、およそ80個であると推定した。】

問2 【正答 b=9,c=8】

問3 【正答 イ,オ】

【解説】
問1(1) 4+6+7+a+6+4=35 a=35-27=8 よって、エ

問2 2+6+b+c+6+4=35 b+c=17
最頻値は29gであるからb>cである。
また、中央値は18番目であり、これが30g以上32g未満の階級に含まれているから、c=8 よって、b=9

問3
ア:この箱ひげ図から平均値は読み取れないから正しくない。
イ:正しい。
ウ:重さが34g以上のいちごの個数の比較は、D農園とE農園ではできないから正しくない。
エ:四部位範囲が一番大きいのはD農園だから正しくない。
オ:正しい。

大問3

問題文

右の図Ⅰのような1辺の長さが5cmである正方形の紙を、1cm重ねて貼り合わせていく。
このとき、あとの各問いに答えなさい。
ただし、あとの図Ⅱ~Ⅳの色のついた部分は、1cm重ねて貼り合わせた部分である。

問1 図Ⅰの正方形の紙6枚を、次の図Ⅱのように横に6枚貼り合わせてできる長方形Pと、図Ⅲのように縦に2枚、横に3枚貼り合わせてできる長方形Qである。
このときあとの(1)、(2)に答えなさい。

(1)図Ⅲにおいて、長方形Qの面積を求めなさい。
(2)長方形Pと長方形Qについて述べた文として正しいものを、次のア~オからひとつ選び、記号で答えなさい。
ア 周の長さは長方形Pの方が長く、面積も長方形Pの方が大きい。
イ 周の長さは長方形Pの方が長く、面積は長方形Qの方が大きい。
ウ 周の長さは長方形Qの方が長く、面積は長方形Pの方が大きい。
エ 周の長さは長方形Qの方が長く、面積も長方形Qの方が大きい。
オ 長方形Pと長方形Qでは、周の長さも面積も等しい。

問2 図Ⅰの正方形の紙を、右の図Ⅳのように縦に3枚、横にa枚貼り合わせてできる長方形の面積が377cm²になった。
このとき、aの値を求めなさい。
ただし、aは自然数とする。

問3 図Ⅰの正方形の紙を、縦にb枚、横にもb枚貼り合わせて出来る正方形の面積が、3600cm²以下になるように、なるべく大きな正方形を作る。
このときbの値を求めなさい。ただし、bは自然数とする。

解答

【解答】
問1(1) 【正答 117cm²
問1(2) 【正答 ア】

問2 【正答 a=7】

問3 【正答 b=14】

【解説】
問1(1) 長方形Qの面積は、
(5+4)×(5+4+2)=9×13=117(cm²)

問1(2) 長方形Qの周の長さは、
2×(9+13)=2×22=44(cm)
長方形Pの面積は、5×(5+4×5)=5×25=125(cm²)
長方形Pの周の長さは、2×(5+25)=60(cm)
周の長さはPの方が長く、面積もPの方が大きい。
よって、正しいものはアである。

問2 (5+4×2)×{5+4(a-1)}=377 13(4a+1)=3777 4a+1=29 a=7(枚)

問3 {5+4(b-1)}²≦3600 (4b+1)²≦60²
bは自然数だから、4b+1>0なので、4b+1≦60
b≦59/4=14.75
よって、最大のbは、b=14(枚) 

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大問4

問題文

右の図Ⅰのように、関数y=1/2x²のグラフ上に2点A,Bがある。点A,Bのx座標は、それぞれ-2,4である。

このとき、次の各問いに答えなさい。

問1 点Aのy座標を求めなさい。

問2 2点A,Bを通る直線の式を求めなさい。

問3 △OABの面積を求めなさい。

問4 右の図Ⅱのように、直線x=tと関数y=1/2x²のグラフの交点をP、直線x=tと直線ABの交点をQ、直線x=tとx軸の交点をRとする。
このとき、次の(1)、(2)に答えなさい。
ただし、t>4とする。
(1)PQの長さをtを用いて表しなさい。
(2)PQ:QR=7:2となるとき、tの値を求めなさい。

解答

【解答】
問1 【正答 y=2】

問2 【正答 y=x+4】

問3 【正答 12】

問4(1) 【正答 (例)1/2t²-t-4】
問4(2) 【正答 t=12】

【解説】
問1 x=-2のとき、y=2

問2 問1より、A(-2,2) x=4のとき、y=8だから、B(4,8)
直線ABの傾きは8-2/4-(-2)=1だから、直線ABの方程式はy=x+aとおける。
これが点Bを通るから、8=4+a a=4
よって、直線の方程式はy=x+4

問3 △OABの面積は、4×{4-(-2)}÷2=12

問4 (1)x=tのときの、y=1/2x²、y=x+4を考えると、
P(t、1/2t²)、Q(t、t+4)だから、
PQ=1/2t²-(t+4)=1/2t²-t-4である。

問4 (2)QR=t+4だから、PQ:QR=7:2のとき、
2(1/2t²-t-4)=7(t+4)
t²-2t-8-7t-28=0
t²-9t-36=0
(t+3)(t-12)=0
t>4より、t=12

大問5

問題文

次の図Ⅰのように、AB=5cm、AD=10cm、∠BADが鈍角の平行四辺形ABCDがある。点Cから辺ADにひいた垂線が辺ADと交わる点をEとし、DE=3cmである。
このとき、あとの各問いに答えなさい。

問1 △ACEの面積を求めなさい。

問2 次の図Ⅱのように、∠ADCの二等分線が辺BC、線分ACと交わる点をそれぞれF,Gとする。また、線分ACと線分BEの交点をHとする。
このとき、あとの(1)~(3)に答えなさい。

(1)AH:HCを最も簡単な整数の比で答えなさい。
(2)△CGFの面積を求めなさい。
(3)AH:HG:GCを最も簡単な整数の比で答えなさい。

解答

【解答】
問1 【正答 14cm²】

問2(1) 【正答 7:10】
問2(2) 【正答 10/3cm²】
問2(3) 【正答 21:13:17】

【解説】
問1 △CDEで三平方の定理より、CE=√5²-3²=4(cm)
よって、△ACE=7×4÷2=14(cm²)

問2(1) △AHE∽△CHBだから、
AH:CH=AE:CB=7:10

問2(2) DGは∠ADCの二等分線だから、AG:GC=AD:CD=10:5=2:1…①
△CGF=△AGD×(1/2)²=△ACD×2/3×1/4=10×4×1/2×2/3×1/4=10/3(cm²)

問2(3) (1)、①より、
AH:CH=7:10=21:30
AG:GC=2:1=34:17
であるから、
AH:HG:GC=21:(34-21):17=21:13:17

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