【国語】単語の分類

前回は文節について学んでいきました。

今回は言葉の最小単位である単語に注目していきます。
自立語や付属語、活用や品詞など、ややこしくなりがちなのでまとめて整理しながら理解していきましょう。

1.自立語と付属語

まず、「自立語」と「付属語」について解説していきたいと思います。

文節の復習をしてみましょう。
【佐藤先生の授業は分かりやすい。】という文を文節に分けると
佐藤先生の(ネ)/授業は(ネ)/分かりやすい。
となりましたね。

これらの文節をさらに単語に分けると
佐藤先生/の/授業/は/分かりやすい。
と分けることができます。

これらを「自立語」と「付属語」に分けることが出来るようにするのがこの章の課題です。

1-1.自立語とは

自立語とは以下のような言葉のことです。

  • 単独で文節を作れる
  • 文節の最初にある
  • 1つの文節に1つある

1-2.付属語とは

付属語とは以下のような言葉のことです。

  • 単独で文節を作れない
  • 自立語の後にある
  • 文節の中にないことも複数あることもある

1-1,1-2節より
文節の1番最初に来るものが自立語、その他は全て付属語だということが分かります。
【佐藤先生の授業は分かりやすい。】の文だと
自立語・・・佐藤先生、授業、分かりやすい
付属語・・・の、は
と分けることができます。

2.単語の活用

単語には「自立語」と「付属語」があることが分かりました。
次は、「活用」に注目していきましょう!

 少し、予習の分野になりますが、「書」という単語はそのあとに続く言葉によって下線部が変わっていきます。
「書ない」「書ます」「書」「書ば」「書う」といった具合です。
このように後に続く言葉によって言葉の形が変わることを「活用する」といいます。

それでは前章で分けた単語がそれぞれ活用するかどうかを考えていきましょう!
「~ない」を文末につけると活用するかどうかが分かります。

佐藤先生~ない・・・活用しない
授業~ない・・・活用しない
分かりやすない・・・活用する!
の~ない・・・活用しない
は~ない・・・活用しない

3.品詞の種類

単語を
①自立語か付属語
②活用するかしないか
③分の成分
④言い切りの形(終止形)
で分けたものを「品詞」と呼びます。

まとめると上図のようになります。
では下の例題で練習してみましょう!

例題

下線部の品詞を答えよ。
(1)朝日を見に行こう。
(2)夕日がとてもきれいだ
(3)赤い花が咲いた。
(4)もっと遊びたい。
(5)新種の虫を見つけ
(6)欲しいものがある
(7)あの建物はなんだろう。
(8)雨が降ったので、試合は中止になった。
(9)いろんな種を買った。
(10)身長の高い人。

解説

(1)「朝日」は①自立語であり、②活用はせず、③主語のことから名詞である。
(2)「きれいだ」は①自立語であり、②活用はして、③述語になり、④~だで終わるので形容動詞である。
(3)「赤い」は①自立語であり、②活用はして、③述語になり、④~いで終わるので形容詞である。
(4)「もっと」は①自立語であり、②活用はせず、③連用修飾語になるので副詞である。
(5)「た」は①付属語であり、②活用はするので助動詞である。
(6)「ある」は①自立語であり、②活用はして、③述語になり、④ウ段で終わるので動詞である。

(7)「あの」は①自立語であり、②活用はせず、③連体修飾語になるので連体詞である。
(8)「ので」は①自立語であり、②活用はせず、③接続語になるので接続詞である。
(9)「いろんな」は①自立語であり、②活用はせず、③連体修飾語になるので連体詞である。
(10)「高い」は①自立語であり、②活用はして、③述語になり、④~いで終わるので形容詞である。

【コラム】体言と用言

前回、体言を修飾するものを「連体修飾語」、用言を修飾するものを「連用修飾語」と説明しました。
この章で学んだことを反映すると以下のように説明できます。

 

連体修飾語・・・自立語のうち、活用せず、「が」などをつけて主語になれる単語⇛「名詞」を修飾するもの。
連用修飾語・・・自立語のうち、活用して、単独で述語になれる単語⇛「動詞」「形容詞」「形容動詞」を修飾するもの。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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