【国語】指示語・接続語

今回は、長文読解問題に必ずと言っていいほど出てくる、指示語と接続語について学んでいきたいと思います。

語句の種類から働きまでを解説していきます。定期テストや入試対策にご活用下さい!

1.指示する語句(指示語)

指示する語句のことを指示語と呼びます。
お互いが認識している内容を指し示す言葉で、具体的な名称の代わりに使われます。

1-1.指示する語句の種類

種類をまとめると以下のようになります。

  近称※1 中称※2 遠称※3 不定称※4
事物 これ それ あれ どれ
場所 ここ そこ あそこ どこ
方向 こちら そちら あちら どちら
状態・様子 こんな・こう そんな・そう あんな・ああ どんな・どう
指定 この その あの どの

※1近称とは自分に近い場所を指すとき
※2中称とは自分より相手に近い場所を指すとき
※3遠称とは自分からも相手からも遠いものを指すとき
※4不定称とは定まっていない場所を指すとき

1-2.指示する語句の働き

指示語は文の中で前後にある語句や文を指し示します。
実際に問題を解いて掴んでいきましょう。

例題1

「」内の指示語が何を指すのかを示しなさい。
(1)駅前にスーパーがあった。私は「そこ」でジュースを買った。
(2)塀の上を黒猫が歩いている。昨日も黒猫が、「ここ」を歩いているのを見た。
(3)妹はウサギのぬいぐるみを持っていて、「それ」が一番のお気に入りです。
(4)学校の廊下に飾ってある絵、「あれ」は僕が描いたものだ。
(5)向こうの山を見てください。「あそこ」が西の方角です。
(6)部屋の真ん中にテーブルがあり、「そこ」に手紙が置いてあった。
(7)道の向こうに大きな木がある。「あそこ」でひと休みしよう。
(8)私は「こう」思います。感謝の気持ちが大切だと。

解答1

(1)「そこ」は中称の場所を表す指示語です。

ジュースを買った場所が答えになるので、スーパーが答えです。

(2)「ここ」は近称の場所を表す指示語です。
黒猫が歩いていた場所が答えになるので、塀の上が答えです。

(3)「それ」は中称の事物を表す指示語です。
妹が一番お気に入りにしているものが答えになるので、(ウサギの)ぬいぐるみが答えです。

(4)「あれ」は遠称の事物を表す指示語です。
僕が描いたものが答えになるので、(学校の廊下に飾ってある)絵が答えです。

(5)「あそこ」は遠称の場所を表す指示語です。
今回は少し難しいですが、指示語の部分を言い換えても違和感が無いものが答えになるので、(向こうの)山が答えです。

(6)「そこ」は中称の場所を表す指示語です。
手紙が置いてある場所が答えになるので、テーブルが答えです。

(7)「あそこ」は遠称の場所を表す指示語です。
今回も(5)のように考えると、(大きな)木が答えです。

(8)「こう」は近称の状態・様子を表す指示語です。
今回は後ろに答えがあり、感謝の気持ちが答えです。

2.接続する語句(接続語)

接続する語句のことを接続語と呼びます。
前後の語句、文、段落がどのような関係で繋がっているかを表すときに使われます。

2-1.接続する語句の種類

種類をまとめると以下のようになります。

  • 順接:前の事柄が後ろの事柄の原因や理由になる。
    (例)心配だった。だからのぞいてみた。
  • 逆説:前後の事柄が逆の内容になる。
    (例)悔しかった。しかし泣かなかった。
  • 並列・累加:前の事柄に内容を追加したり、並べたりする。
    (例)彼は賢い。さらに運動神経もいい。
  • 対比・選択:前の事柄と比べたり、選択肢を示したりする。
    (例)徒歩またはバスでお越しください。
  • 説明・補足:前の事柄をまとめたり、補ったりする。
    (例)彼女は人気がある。なぜなら親切だからだ。
  • 転換:前後の話題を変える。
    (例)今日は楽しかった。さて宿題をしよう。

今回も実際の問題を解いていきましょう!

例題2

次の分の【】に当てはまる言葉を以下の選択肢の中から選びなさい。
選択肢:「それで」「でも」「また」「しかも」「それとも」「つまり」「ところで」

(1)友達はピアノが弾ける。【】、ギターも弾ける。
(2)次はジェットコースターに乗りますか。【】、観覧車に乗りますか。
(3)あの選手は世界大会で優勝を重ねている。【】、世界一の選手だ。
(4)明日から夏休みですね。【】、ピアノは上達しましたか。
(5)絵の具、【】、スケッチブックを用意してください。
(6)急に雨が降り出した。【】、傘を持って妹を迎えに行った。
(7)今日の試合は負けると思った。【】、結果は大差をつけての圧勝だった。

解答2

(1)累加の接続詞が入るので答えは「しかも」が適当です。

(2)選択の接続詞が入るので答えは「それとも」が適当です。

(3)説明の接続詞が入るので答えは「つまり」が適当です。

(4)転換の接続詞が入るので答えは「ところで」が適当です。

(5)並列の接続詞が入るので答えは「また」が適当です。

(6)順接の接続詞が入るので答えは「それで」が適当です。

(7)逆説の接続詞が入るので答えは「でも」が適当です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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