無気力タイプ(型)の不登校とは?

無気力タイプ型の不登校は、やる気や生きる気力そのものが無くなり、不登校になるタイプです。では、なぜこのような状態に陥るかですが、ケースとして考えられるのは「いじめ」です。「いじめ」を受けたことで、いじめられている側が第3者に対して助けを求めたりした際、周囲がそれに答えないと現在進行形でいじめられている側は誰も助けないという現状に対して絶望してしまうのです。無気力タイプの不登校の原因は絶望にあり、絶望することで生きる気力そのものが無くなり不登校になるのです。人間は、居場所というものが無くなり始めると閉じこもることが可能な場所を探します。

 

だから、不登校の多くは引きこもるという形で家が最後の砦になることが多いです。その家すら自分が居場所としてい続けることができない環境になると、今度は家以外で引きこもる場所を探そうと外出することになるのです。ほかにも、無気力型の不登校タイプの子供は、人間関係から逃れることを重視するがあまりに不登校になるケースもあります。これは、大人でも職場放棄という形で引きこもる可能性がある人間の行動や心理の一つで、人間関係においてトラブルを抱えていると起こり得る問題です。この場合、児童が人間関係で困っていて第3者に相談するか、自ら問題を解決しようと努力したが解決できないということを理解することで気力を失うということを意味します。

 

大人の場合も同様に、周囲に相談したり自ら人間関係を修復してトラブルを回避しようと努力しますが、それでも人間関係の修復が不可能であるとわかると職場を変えて再戦を試みるんですがそれが不可能であるとわかると職場放棄という形で自分が落ち着ける場所に引きこもり無気力になるということです。無気力タイプの不登校は、面倒くさいという状況が悪化することでも起こり得ますので特に人間関係のトラブルで絶望したから不登校になるとは言い切れず、人間関係が悪化して修復することが面倒と判断し、学校に行くとトラブルが起きるかもという恐れや面倒事から逃れるために不登校になるというケースもあるのです。

 

いずれにしろ、無気力タイプの不登校は、絶望を経験しやる気や生きる気力そのものを失ったり、人間関係のトラブルを回避する手段として不登校になるケースが多く、人間関係の問題については、個人一人や周囲が手助けしたところで改善しません。むしろ、第3者が介入することでさらに悪化する可能性も高いため、人間関係を改善することは望ましいと言えません。

 

では、無気力型の不登校の児童の指導法についてですが、多くの専門家の方は通信制学校という方法をお勧めしています。これは、児童自らが投稿する必要性がありますが、毎日投稿する必要性はなく、不登校だった児童を多く指導している教育機関です。そのため、不登校である児童の進路相談も可能な上、授業内容も学校によってさまざまで高校生あたりを指導する学校では自動車の整備からプログラミングなど即座に就職に役立つスキルを教えてくれる学校もあります。

 

ここで注意してほしいのが通信制学校と、通信教育の違いです。通信制学校は、通信制学校とサポート校(塾のようなもの)があり通信制学校は卒業することで高校を卒業したという扱いになりますが、サポート校の場合は進学を前提とした学校になる点です。一方で通信教育は、サポート校の役割だけを担うことが多いため、通信教育で学習課程を修了したからと言って、学校を卒業した扱いにならない点が注意点です。なお小学生や中学生の場合、通信制学校そのものが利用できません。

 

小学生と中学生に対して何故、通信制学校が利用できないか、ですが、これは小学校と中学校に対して通信性による単位取得を文科省が認めておらず、その理由が子供の心身の成長を通信制学校では成長を認めないというものだからです。つまり、通信制学校では、生徒数及び生徒の年齢がバラバラな上、生徒同士の関係性が私立や県立の学校よりも希薄だということで心身が成長しないという方法から、高校生以上の通信制学校が存在しないということです。

 

なので、無気力型の不登校児童の方が小学生である場合や中学生の場合、限定的になりますが、サポート校(塾のようなもの)で学習し、単位取得のために小学校であれば小学校にテストを受けるためだけに一時的に通い、中学児童も同様にテストだけを受けて卒業という単位を取得するという方法もあります。ここで重要なのは、不登校の児童を卒業させることです。

 

児童が小学生なら卒業をさせる権限を持つのは学校長で学校長側がいじめによる問題で学校に来ていない生徒がおり、テストの成績は優秀である場合、学校長が不登校の児童を卒業させる権限を持つのです。だから、無気力型など何らかの原因で不登校になった児童はテストだけは受けるのが良いと言われているのは、学校長の権限で一応成績はとても優秀だから卒業してもよいですという合格証明書をもらうために不登校の児童は小学校なら小学校でテストを受け中学も同様にテストを受けて卒業するのです。

 

あくまで、サポート校のような塾は学校を卒業させるためのツールと考え、本人が次の過程に進めるステップを作ることがとても重要です。だから、無気力型の不登校の児童については多くは通信制学校を利用しましょうという流れになっており、指導についてはサポート校という塾でもよいとしています。肝心なのは、テストを受けて卒業することで、本人が人間関係の苦痛から逃れることのほか何ら化が原因で絶望し不登校になったことは置いておいて、まずは前に進むことが重要です。

 

前に進めば高校に通うこともできるでしょうし、大学に行くこともできるでしょう。そして就職することもできるでしょう。もし、高校に通うことになり高校が合わないと本人が言い出しても不登校の児童を集めた通信制高校がありますので学習環境についてはそれほど心配することはなく、むしろ、前に進むことを心配し、行動すべきでしょう。