古墳時代になると、日本では少しずつ小国がまとまり、ヤマト政権のようなものが誕生していくようになりました。
ところで、日本の周辺にある国(韓国・北朝鮮・中国)のあたりはその当時どのような情勢だったのでしょうか。そして、大陸の国々は島国である日本にどのような影響があったのでしょうか。
今回は、古墳時代前後の日本と周辺の国との関わりについて解説していきたいと思います。
重要な部分は赤字で表しているので、テスト前の人や高校受験で勉強している人は、その言葉と意味はしっかり覚えてくださいね!
4世紀ころの朝鮮半島には、高句麗(こうくり・コグリョ)、百済(くだら・ペクチェ)、新羅(しらぎ・シルラ)などの国があり、これらが半島統一をめぐって争いをしていました。その中でも、西南部にあった百済と倭(当時の日本)は同盟関係にあったとされています。
百済は後に新羅によって滅ぼされ、百済の残党と倭の国が同盟を組んで新羅・唐を相手に戦争をするなど、いかに日本にとって重要な国であったのかがうかがい知ることが出来ます。
倭は百済と友好関係を築き、倭にない素材を得たり、新しい文化を得るなどの交流を行っていました。
百済としては、新羅や高句麗を倒して統一したいと考えており、倭も新羅と戦う為に出兵し、ともに戦ったとされています。しかしながら、高句麗が新羅に協力したことにより、最終的には破れてしまったそうです。
ものの2,300年前までは国内の土地や人を巡って戦っていたことを考えると、外国へ出兵して戦っていたということは結構衝撃的に感じられると思います。
5世紀後半の頃の中国は、宋(南朝)と北魏(北朝)が中国統一のために争っていましたが、権力争いなどで国内が分裂したり、国自体が分裂したりしたことがきっかけで衰退し、最終的には隋という国が中国統一するに至りました。
5世紀頃になると、朝鮮半島や中国から多くの人が倭にやってくるようになります。彼らのことを渡来人と呼んでいます。来た理由は様々ですが、朝鮮半島で戦乱が多く、それを逃れてきたというパターンが多かったようです。
この頃の朝鮮半島や中国は日本よりも進んだ文化を持っていましたから、日本にない多くの技術がもたらされました。
日本人は言葉こそ弥生時代に出来ていたとされているものの、その先祖達は文字を作りませんでした。なので、コミュニケーションするには問題なかったものの、記録などを残すことが出来ませんでした。そんな時に、渡来人は漢字を伝えました。
漢字の伝来は日本の歴史にとって重要なことで、これ以降、漢字を用いた文献や刻まれたもの等が出てくるようになりました。(それ以前の日本の様子は魏志倭人伝のように中国や朝鮮半島の国々の文献から知るほかありませんでした。)
漢字が入ってきた当初は、それを現在のように訓読み音読みせず、中国語の通りに記述し、中国語で読んでいたそうです。
これが少しずつ変わるのは奈良時代ごろになってからになります。
儒教は紀元前の中国の孔子という人の教えであり、道徳や政治の思想や学問的な考えが渡来人によって伝えられました。我々からすると「儒教?よく知らないな」と思いますが、儒教は現在の常識的な部分に近い内容が多いので、気づかないうちにその影響を受けていると思います。
今の日本にも深く浸透している仏教は6世紀中ごろに入ってきました。仏教が入ってきたという出来事は、それを利用するかしないかで政権内の対立が起こるほど大きい事件で、仏教を利用する側の人間が勝ったので、この頃の政治に仏教の考えを用いるようになり、次第に日本全国に広まることで、現在のように沢山の寺が建てられる国となりました。
この他にも、須恵器(硬い土器)の作り方が伝わったり、土木技術、鍛冶技術、金属加工技術など、発展の根幹となる技術が日本に伝わっていきました。
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弥生時代は農耕がさかんとなり、農耕を行うために人々が集まっていった結果、それまでの時代よりも大きな集団で生活するようになりました。そして、土地や水利の差による農耕格差が生まれたりしたことから、集団同士で争いが起こるようになり、やがて国というものが日本各地に誕生していきました。
このような国々を従えた邪馬台国のような国も登場し、日本に初めて政権というものが誕生する古墳時代に入っていきます。
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今回は飛鳥時代の偉人「聖徳太子」とその功績を中心に、どのようなことが起きたのかをストーリのように分かりやすく伝えていきたいと思います!
古墳時代にヤマト政権が生まれ、これが古墳時代末期ごろまでに日本の広範囲に影響を与えるまでに至りました。日本の国家としての胎動が始まったのがこの頃になります。
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