【国語】現代語訳あり!漢詩『論語』解説(前編)

今回から3編に渡って漢詩の『論語』について学んでいきます。

レ点や一二点など漢詩の基礎知識は 覚えているでしょうか。

不安な方はこちらの記事で復習しておきましょう!

 

 

この記事では『論語』を読み解くための基礎知識と『論語』の最初の章にあたる部分を解説しています。

ではさっそく見ていきましょう!

 

『論語』解説(中編)→ こちら

『論語』解説(後編)→ こちら


目次

  1. 『論語』と孔子
  2. 学びて時に之を習ふ ― 読み
  3. 学びて時に之を習ふ ― 内容

1. 『論語』と孔子

まずは『論語』についての基礎知識を整理します。

『論語』とは古代中国の思想家である孔子(こうし)の死後、弟子たちが 孔子の言葉をまとめたものです。孔子は思いやりの心である「仁」を根本とする政治・道徳を説き、思想を広めます。その思想を儒教といいます。

 

儒教の有名な言葉に「過ちて改めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う

(間違っても、反省せず、直さない。これこそ「間違い」と言う。) や

己(おのれ)の欲せざる所、人の施すこと勿(な)かれ

(自分がしてほしくないことは、他人にしてはいけない。) などがあります。

2.学びて時に之を習ふ ― 読み

ここからは論語本文の解説に入っていきます。

まずはじめに白文と訓読文を見ていきましょう。


置き字 :置き字とは、書き下し文にするときに読まない字のことです。
置き字は白文や訓読文を読む際にも読み飛ばさなくてはいけません
置き字は今出てきた 而のほかに「於(オ)」「于(ウ)」「乎(コ)」「焉(エン)」「矣(イ)」の5種類があります。覚えておきましょう。

3.学びて時に之を習ふ ― 内容

つづいて書き下し文と現代語訳を見ていきます。

書き下し文

曰はく、

「学びて時に之を習ふ

説ばしからずや

遠方より来たる有り、

楽しからずや

知らずして慍みず

君子ならずや。」と。

現代語訳

孔子が言うには、

「学んだことをくり返し復習するのは

なんと嬉しいことじゃないか

が遠方から来てくれることは、

なんと楽しいことじゃないか

人が(自分を)理解しなくても不満に思わない

なんと徳のある人じゃないか。」と。

 



最後に例題をいくつか紹介します。ここまでの内容がどれくらい頭に入ったのかチェックしましょう。

 

(問1) 次の白文の中から置き字を選びましょう。    『人不知而不慍』

(問2) 次の訓読分を書き下し文ににしましょう。

 


(問3) 冒頭の  子曰はく、 の「子」は誰を指しているでしょう。

(問4) 本文に出てくる「君子」の意味として、正しいものを選びましょう。

 1. 孔子のような人

 2. 徳のある人

 3. 身分の高い人

 4. 経験が豊富な人

 

(問5)  本文(書き下し文)の最後に 「人知らずして慍みず、亦君子ならずや。」 とありますが、どんな人が「君子」だといっているでしょう。次の中から正しいものを選びましょう。

 

 1. 困ったときに友人が遠方から来てくれる人

 2. 人の知らないところでも努力を続ける人

 3. 友人が遠方にいても困っていたら助けに行く人

 4. 人が自分を理解しなくても不満に思わない人

-解答- 

 

(問1) 

(問2) 亦説ばしからずや。

(問3) 孔子

(問4) 2

(問5) 4


 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

書き下し文や現代語訳など、授業の予習や定期テスト役立ててください!

また『論語』の別の範囲も今後掲載する予定です。

 

他にも様々なお役立ち情報をご紹介しているので、ぜひご参考にしてください。

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